菅ちゃんの呟き
 教えて頂戴1                                戻る

100「飛行機雲のできる条件は?」(3月 7日)****************************************
 早いものでこのコーナーも100回を数えました。身の回りの疑問をあれこれと挙げてきた
わけですが、今から思えばよく100回も続いたものです。さて、その100回目ですが、今回
は飛行機雲についての疑問です。飛行機雲は、よく晴れた日の青空にひとすじの白い線と
なって見えますが、なぜあのようにできるのでしょうか?そして飛行機が飛べば必ずあのよ
うな雲ができるというのならまだしも、できるときとできないときがあります。それはどのよう
な差でそうなるのでしょうか?

099「基礎控除とは?」(2月29日)**************************************************
 「申告書は自分で書いてお早めに」・・・。今年もそんな横断幕が各都市の繁華街や市庁
舎などに掲げられているのを、みなさんもご覧になっていることと思います。そう、この時期
は確定申告の季節なのです。勤務先で年末調整がなされる人にとっては書く必要のない
書類ですが、税務署で申告書をもらってくると書く欄がいろいろとあります。そのなかで、収
入の多寡にかかわらず、全員が同じ金額を記入する欄があります。それは「基礎控除」で
金額は38万円と決まっているのですが、これはどういう意味なのでしょうか?当該年の収
入が38万円以下の人は全額控除、つまり課税対象としないという意味なのでしょうか?
それに38万円という金額の根拠は何なのでしょう?

098「漫画に描かれる顔はなぜ大きい?」(2月15日)**********************************
 ずばり、漫画を描いている方にお伺いします。人間を描くとき、なぜ胴体に比べ顔を大き
く描くのでしょうか?現実の人間は成人なら八頭身です。幼児でも五頭身なのに、漫画に
描かれる人間は例外なく首から上の部分が大きく描かれ、三頭身ぐらいになっています。
現実にそんな人間がいたら恐ろしいくらい、大きく描かれているのですが、なぜそんな不自
然なことをどの漫画家もやり続けているのでしょうか?

097「人数の格差があっても公平にするには」(2月 9日)*******************************
 拙著の『日記』コーナーの「小倉百人一首大会」に書いた通り、毎年百人一首をクラスご
とでやっております。原則として4人1チームとし10チーム作らせ、対戦相手をクジで決め
て5カード作ります。源平方式で100枚の札を取り合い、過半数の札を獲得したチームを
勝ちとするのですが、問題はお互いが4人のチームとならない場合です。たとえば、最初
からクラスの在籍が39人しかいなければ、当然3人のチームが1つできます。仮に在籍
が40人でも大会当日に欠席者が出れば、4人vs3人のカードができるでしょう。この場合、
そのままでは不公平になるので、獲得した枚数をチームの人数で除した商の大小で勝敗
を決めることにしてきました。たとえば、4人で55枚獲得しても、相手チームが3人ならば
55/4 と 45/3 を比較するわけです。この場合13.75<15ですから、45枚しか獲得し
ていなくても勝ちとするというわけです。生徒からは今のところ何の抗議もないので彼らは
納得しているようですが、数学的に厳密に解釈した場合、これで、チーム人数の格差によ
るハンデを本当に解消したことになっているのでしょうか?そして「解消されていない」のな
ら、どうすれば解消できるのでしょうか?

    (塾長コメント: 数学的に厳密に解釈するということの意味が判然としませんが、私個人的な
              感想からすれば、これはゲームなので、勝ち負けのルールを互いが了解して
              いれば(数学的に正しい云々を問わず)問題ないと思います。ただ菅ちゃんが
              勝負の厳密さを求めているようなので、公平感の立場から言及すれば、菅ち
              ゃんの勝ち負けのルールは、ちょっと不公平かな?という感じです。なぜなら
              ば、本来団体戦なのに、勝ち負けを、個人戦のレベルで判定しているからで
              す。 ( → 参考 「ハンデの解消」 ) )


096「0で割れないのはなぜ?」(2月 1日)*******************************************
 電卓で、「0」「÷」「5」「=」と押すと、 0 と表示されます。しかし、「5」「÷」「0」「=」と押
すと、エラーメッセージが出てしまいます。ある数を 0 で割ることは、なぜできないのでし
ょうか?逆に、0 をある数で割っても、エラーメッセージが出ないのも不思議です。0 を何
かで割るという行為が、なぜ成立するのでしょうか? 0 なのですから、無い数を割ること
はできないと思うのですが・・・。

    (塾長コメント: これは割り算の意味が分かっていれば、解決することでしょう。「0÷5」とは、
              0の中に5が何個入っているかを問うているが、0は何もないということで、こ
              れ以上分けようがない。したがって、答が0というのは、ごく自然なことだろう。
              また、0を何かで割るという行為が、なぜ成立するのかということだが、これも
              次のように考えれば、自然なことである。
              今、カステラが5箱あり、これを、4人で分けることになった。5÷4=1 あま
              り 1 なので、まず各人は、1箱ずつもらう。余った1箱を開いたら、ちょうど4
              つに切れ目が入っていた。これを4人で分けるわけだが、これは、4÷4=1
              あまり 0 ということである。あまりが 0 以外だったら、このような分配がさ
              らに続くわけであるが、あまりが 0 でも形式的に分配を行えば、0÷4 という
              計算が実現する。しかし、この答は 0 あまり 0 なので、この分配が永遠に
              続く。こういう無駄な計算は止めようという人間の無意識が働いて、普通は、
              4÷4=1 あまり 0 で分配は終了としているにすぎない。これは、有限小数
              1.25 を無限小数 1.25000000・・・・・と考えることができる人にのみ理
              解されることだろう。
              12÷6=2、12÷4=3、12÷3=4、12÷2=6、12÷1=12、・・・ と
              いう計算からも分かるように、割る数がだんだん小さくなると、その答は、だ
              んだん大きくなる。12÷□という計算は、12の中に□が何個入っているか
              を問うているわけだから、このことは自然に受け入れられることだろう。従って
              □が 0 になる寸前、その答は非常に大きいことも了解されよう。それで、数
              え切れないので、そういう 0 で割るという計算は禁じ手にしようというのは、
              人間の性格から当然のことと思われる。このような説明で、小学生は納得し
              てくれるものと思う。
               もう少し、高級な論理(背理法)を用いれば、次のように説明される。
              ある数 たとえば、5 が 0 で割れたものとして、その答を A とする。
              このとき、5=0×A であるが、右辺は、0 なので、5=0 になってしまう。
              これは、矛盾である。よって、0 で割ることはできない。
               因みに、背理法は、高校1年生で普通は学ぶ事柄である。したがって、小
              学生相手に背理法を持ち出すわけにはいかないので、菅ちゃんのような疑
              問に対して、小学校の先生方は苦慮されるのだろう。
               「伊東家の食卓」のお父さんのように、「なるものはなる!」「ダメなものは
              ダメ!」と悟ってくれたらいいなあ〜と考える人も多いことだろう。)


095「参詣の対象が多いのはなぜ?」(1月18日)**************************************
 初詣など参詣の対象となるものは我が国では寺社ですが、「寺」は仏教だからともかく、
「社」はいろいろあるようです。「××神社」だけではなく、他にも「××大社」、「××八幡」、
「××大師」、「××薬師」、「××稲荷」、「××不動」、「××天満宮」など、名称はさまざ
まです。これらはみんな神道なのでしょうか?そしてなぜこんなに参詣の対象となるものが
多いのでしょうか?

094「オープン価格は何のため?」(2004年 1月 4日)*********************************
 量販店で家電製品を買うときに見られる価格表示で、「オープン価格」というのがここ数年
で増えてきました。以前は「メーカー希望小売価格 \****」という表示があって、それに対し
て「当店の販売価格 \****」という表示をしていました。消費者はそれを見て、同じメーカー
の同じ機種なら、どこの量販店に行けば安く買えるかを比較・判断しました。しかし、「オー
プン価格」だと、いわゆる定価がいくらなのかさっぱりわかりません。このことは換言すれば、
その製品にかかったコストもわからないということです。自分が購入しようとする製品がどの
くらい優れた質なのか、そして自分が買おうとしている店舗は定価の何割引で販売している
のかがわからないわけです。なぜこのような表示をするようになったのでしょうか?

093「i の存在による矛盾」(12月21日)*********************************************
 2003年最後の「教えて頂戴」になりました。今回は数学です。
 「正の数×正の数=正の数」、「負の数×負の数=正の数」という計算の鉄則を中学校の
数学で教えますが、これを鉄則にしてしまうと、「2乗して−1になる数→ i 」というのは明ら
かに矛盾すると思います。ところが、現実には2次方程式で判別式 D<0 となる場合を解く
と、虚数解が2つあるので、やはり、「i はこの世に存在する」と言わざるを得ません。そうな
ると、「負の数×負の数=正の数」という文言は、正確には
     「負の数×負の数=正の数になる場合が多い」
と言うべきであって、断言してはいけないのではないでしょうか?

    (塾長コメント: 実数と虚数の違いに誤解があるようです。実数には、正・0・負の3タイプありま
              すが、虚数には、符号(0との大小関係)がありません。
              したがって、「正×正=正」「負×負=正」という関係は、実数の世界に限定さ
              れる話で、符号のない虚数の世界では意味のない話です。また、虚数解があ
              るから「i はこの世に存在する」のではなく、「i を創造」した結果、虚数解という
              ものが考えられるようになったと理解する方が正しい認識だと思います。ところ
              で、虚数に符号がないことは、次のようにして簡単に示されます。:
                i>0 とすると、i2>0 よって、−1>0 となり矛盾。i<0 とすると、
               i2>0 よって、−1>0 となり矛盾。したがって、i(≠0)には符号がない。
              ( ここら辺のところは、少し説明不足でした! → 参考


092「フットサルの命名の由来は」(12月 7日)****************************************
 Jリーグ発足後、わが国はサッカーの人気が急速に高まり、プレー人口もかなり増えまし
たが、そのサッカーよりも小さいコートでチームの人数も少なくて済む競技として「フットサ
ル」があります。手軽にできるためか、女子のプレー人口も増えているのですが、この競
技を「ミニサッカー」ではなく、「フットサル」と命名したのはなぜでしょうか?「フット」は「足」
ですが、「サル」の意味がわかりません。猿と何か関係でもあるのでしょうか?

    (塾長コメント: 本来は、室内で行うミニサッカーのことで、語源もそこから来ています。
              サッカー(futbol:スペイン語)と室内(sala:ポルトガル語)の造語です!
              残念ながら、猿とは全然関係がないようです。)

091「開票率1%でも当確?」(11月30日)*******************************************
 前回に引き続き、また選挙の疑問で恐縮です。投票時間が終了しますと即日開票され、
開票の開始と同時にテレビは選挙速報を流し、有権者は各党や候補者の得票状況をリ
アルタイムで知ることができます。その報道で、例えば「岡山1区※※党の○○さん当選
確実」などと表示されるのですが、報じた時点では開票率はまだ半分も達していない段階
です。場合によっては開票率1%でも「当確」と報じられることがあります。90%以上も未
開票なのに、なぜ当選が確実であろうという予想が立てられるのでしょうか?統計学上
の根拠でもあれば教えていただきたいと思います。それから「当確」を報道した後で、残
りを開票した結果逆転して落選してしまった候補者は、過去にいなかったのでしょうか?

    (塾長コメント: 「当確」を出しているのは、あくまでも報道機関であって、選管が出している
              わけではありません。各局の独自の出口調査によって、判断しているわけ
              です。また、真面目に答えない人や調査する時間帯、対象者の偏り、不在
              者投票などによって微妙に数字は変化します。ある意味では、アバウトなわ
              けです。したがって、傾向は分かりますが、断定はできないという脆さがあ
              ります。過去にも、「当確」が出て祝宴をやっている最中に、「当確」が取り
              消されたという不幸な事態は多々あったように記憶しています。統計学上の
              根拠としては、「推定」の理論を使うのでしょう。ただ有意水準を伴った推定
              なので、誤差は当然あります。)


090「投票の秘密は守られているのか?」(11月 2日)*********************************
 最近は一部で電子投票という新しい投票システムも登場しましたが、まだまだ全国各地
の大部分は、肉筆で候補者や政党名を記入する方式です。○×で記入していくのならとも
かく、実際に固有名詞を、ひらがなや漢字で記入するとなると、たとえば、有権者が50名
程度しかいないような過疎地の投票所では投票時間終了後の開票作業で、記入された文
字からその有権者がどこの誰なのかがわかってしまうということはないのでしょうか?
もし、「あ、これは源さんの字だ!あいつ比例区に☆☆党なんて書いてるよ」なんていう会
話が開票作業中にあるとしたら、投票の秘密が守られていないという点で、非常に問題に
すべきことだと思うのですが・・・。

089「ペットボトルの意味は?」(10月19日)******************************************
 最近、ゴミ問題で何かと槍玉に挙げられているペットボトルですが、あの言葉の意味が疑
問です。「ボトル」の意味は「瓶」ですが、「ペット」とはどういう意味なのでしょうか?まさか家
庭で飼う愛玩用の動物とは関係ないと思うのですが・・・。

    (塾長コメント: ペットボトルのペットは、「PET」 で、これは、olyethylene erephthalate
             (ポリエチレン・テレフタレート)の略語。ポリエステルの一つらしいです。)

088「外来語の不思議」(10月 6日)************************************************
 小泉首相が再選され、1ヵ月後に総選挙が行われることになりましたが、最近やたらとテレ
ビ・新聞などで「マニフェスト」という言葉が登場しています。これは「選挙公約」と訳される言
葉ですが、なぜ今回の総選挙から急に使われだしたのでしょうか?「マニフェスト」という言葉
自体が、英語圏の国々で最近になって登場したのでしょうか?もし以前から本国では使われ
ていた言葉だとしたら、なぜ今になって日本に入ってきたのでしょうか?それと、なぜ日本の
政党やマスメディアがわざわざ「マニフェスト」という外来語を使うのでしょうか?従来どおりの
「選挙公約」という言葉を使うと不都合になるような理由でもあるのでしょうか?

087「ぶどう狩りと紅葉狩り」(9月21日)**********************************************
 いよいよ秋も本番、紅葉の季節を迎えます。色とりどりに染まった木の葉を鑑賞することを
「紅葉狩り」といいますが、なぜ「狩る」わけでもないのに「狩り」という言葉がつくのでしょう?
「ぶどう狩り」は実際にぶどうを採って食べるので、これはよいでしょう。「潮干狩り」「マツタケ
狩り」「いちご狩り」もぶどう同様、採って食べるので良いのですが、「ホタル狩り」「紅葉狩り」
は採って食べるわけではありません。このように、「〜狩り」という言葉が、対象物を採って食
べる場合とそうでない場合の2通りにも使われているのはなぜなのでしょう?

086「人一倍では1倍なのでは?」(9月 7日)*****************************************
 「人一倍」という言葉がありますよね。「あなたは人一倍努力しなければだめだ」と言う場合
「他人が10の努力をしたら、20の努力をしろ」という意味に解釈するわけですが、それなら
「人一倍」ではなく「人二倍」でなければおかしいのではないでしょうか?そもそも「一倍」では
数学でもA×1=Aですから何も変化しません。どうして「人一倍」という言葉が使われている
のでしょうか?

    (塾長コメント: 確かに文言どおりに素直に解釈すればそうかもしれませんが、「人一倍」には、
             「人一倍(分余計に)」という文言が隠されているようです。数学で言えば、十割
             増しといったところでしょうか。古い言い方では、「一倍」には「二倍」の意味があ
             ったとか。もっとも、一倍、二倍は言葉の綾で、「他人が10の努力をしたら、20
             の努力をしろ」という意味に解釈するわけではなく、「もっといっそう」とか、「人よ
             りも多く」という意味でしょう。英語で言えば、「more than others」となるそう
             で、「人一倍」の雰囲気が伝わってくると思います。)

085「不等式の不思議」(7月20日)**************************************************
 中学校で不等式を習いますね。5X<25を解いて、X<5となるわけですが、これも、負の数
が入っていると厄介なことになります。5X<−25なら、X<−5で、不等号の向きは変わりま
せんが、−5X<25の場合は、X>−5と、不等号の向きが逆になります。負の数を掛けたり
割ったりした場合に限って向きを逆にするのはなぜなのでしょうか?

    (塾長コメント: 不等号は、2数の大小比較が基本的です。
             X<−5 ならば、2X<−10、3X<−15、・・・、5X<−25であることは、ごく自
             然に受け入れられると思います。また、不等号は、2数の大小比較が基本なので、
             両辺に同じ数を加えても、両者の大小は不変です。
             したがって、−5X<25 の両辺に、5X−25を加えても、不等号は不変です。(こ
             れを数学では移項といいます。)つまり、−5X+(5X−25)<25+(5X−25)
             から、−25<5X すなわち 5X>−25 となります。これから、冒頭の不等式を
             逆にたどれば、X>−5 を得ることができます。
             上の疑問は、−5X を右辺に移項したために起きる現象で、向きが変わったという
             認識よりも、X を考える視点が変わったと理解するのが本筋でしょう。)

084「2次方程式の不思議」(7月 6日)**********************************************

 2次方程式を解の公式で解いたときによくあることですが、計算の結果、たとえば、
 となったとしますね。この場合、分母の6と分子の4と2は、それぞれ約分して、
 と計算できますが、別の問題で、例えば、計算の結果、
 となった場合、分母の6と分子の4だけで約分して、
 としたらいけないのはなぜなのでしょうか?
    (塾長コメント: この疑問は、約分の原理:AC/BC=A/B の誤用と考えられます。分子の
             4+2√3は、(2+√3)×
と因数分解されて、分母の6=3× から約分の原理
             が適用されますが、4+5√3の方は因数分解できないので、約分の原理も適用され
             ません。)

083「移項の不思議」(6月29日)****************************************************
 中学校で方程式を習いますよね。たとえば、5X−27=2X+15 という場合、文字の含まれ
るものは等号の左側(左辺)に、数字だけのものは等号の右側(右辺)に移項させます。つまり、
5X−2X=27+15 という具合に式変形させますが、移項すると、+や−の符号が変わるの
はなぜなのでしょうか?

    (塾長コメント: X+a=0 の両辺に「−a」を加えて、X+a+(−a)=0+(−a) から X=−a と
             変形するのが、移項の原理です。「
移項すると、+や−の符号が変わる」というのは
             結果論で、左辺の「a」を打ち消すために、「−a」を加えるとご理解ください。)

082「分母の有理化の意義は?」(6月15日)******************************************

 前回に続いて、平方根(√)の話ですが、分母の有理化をする意味はどこにあるのでしょう?
たとえば、 を有理化する場合、分母・分子それぞれに を乗じて、
   という数にしますが、どちらの数も結局のところ、よくわからない数です。
それから、分母の有理化をする前の数と有理化した後の数は、同じ数なのでしょうか?

    (塾長コメント:分母に無理数、即ち無限小数があると、その分数の値というのは直ぐには分かりま
             せんが、有理化してあると、無限小数を整数で割る形になって、分数の値は比較的
             簡単に求められます。分母の有理化は、分数のおおよその値を求めるための計算
             とご理解ください。)

081「2乗して2になる数は存在するのか?」(6月 1日)*********************************

 中学校で平方根の計算を習いますよね。あのとき分母の有理化という計算で、たとえば、
の場合、分母・分子それぞれに を乗じて という数にします。

あのとき思ったのですが、2乗してちょうど2になる数というのは存在するのでしょうか? 
は、小数では 1.41421356・・・・ですが、仮に、1.41421356×1.41421356 を計
算すると、1.99999999・・・・ で限りなく 2 に近い数にはなりますが、決して 2 にはなりま
せん。それを 2 になることが決まっているかのように断定して、 をかけて 2 と論じ
るのはおかしいのではないでしょうか?

    (塾長コメント:おかしくありません! の値を途中で打ち切った上の計算がおかしいのです!)

080「分数の割り算」(5月18日)****************************************************
 小学生の時、分数の加減乗除を習いますよね。掛け算の場合は、分母どうし、分子どうしを
それぞれ掛けたものが答えとなりますが、割り算の場合は、「÷」という記号の後に出てきた数
を、分母と分子を逆にしてから掛け合わせます。例えば、             

                  
のようにするわけですが、そうすれば、 で割ったことになるのはなぜなのでしょう?

    (塾長コメント:この疑問を解決したい方は、こちらへどうぞ!)

079「機械の発する音声の不思議」(5月 4日)****************************************
 駅の自動券売機・目覚まし時計や銀行のATMなど、操作する我々人間に対して機械が音声
を発するものは数多くありますが、その声の多くは女性の声が使われています。最近は電車の
車内放送も自動放送化されて、車掌の肉声を聞く機会も減りつつありますが、この自動放送も
女性の声です。なぜこのように機械の出す音声は女性の声になるのでしょうか?男性の声が
もっとあってもよいはずなのですが・・・・。そんなに男性の声は嫌われているのでしょうか?

078「春の空気はなぜ霞む?」(4月20日)*******************************************
 私事で恐縮ですが、私は前面棟のない高層住宅に住んでいますので、外の景色は毎日よく
見ています。同じ「晴れ」の天気でも遠くまで見渡せる、すっきりした晴れ方とそうでない場合が
あります。「秋晴れ」、「五月晴れ」など、「晴れ」をさす言葉にもいろいろありますが、春はどうも
澄みきった晴れ方が少ないようです。特に、30km以上離れた遠くに見えるはずのものは、霞
んで見えないことが多く、10km程度の距離でもぼんやりとしか見えなくなります。
 これは何が原因なのでしょうか?

077「花といえばなぜ桜?」(4月 6日)**********************************************
 今年も日本列島各地で花見のシーズンが真っ盛りになりました。言うまでもなく、ここで言う
「花」は桜をさすわけですが、なぜ日本人には桜を愛でる習慣があるのでしょうか?他にもき
れいに咲いて、しかも、1年のうちわずかな日数しか咲かない花はあると思うのですが・・・・。

076「鳩の歩き方」(3月23日)*****************************************************
 公園や駅など、鳩は日常よく見かける鳥なので、ヒマなときに、それとなく観察したことのあ
る方も多いことでしょう。今回は、その鳩についての疑問です。あの鳥は必ず首を前に出しな
がら歩きます。鳥がすべてそうなら別に不思議でも何でもないのですが、これはどうも鳩だけ
のようです。たとえば雀や烏は、そんな歩き方はしません。鳩に関しては、まるで首を前に出
さなければ歩けないかのように見えます。その方がかえって疲れると思うのですが、どうして、
ああいう歩き方なのでしょう?

075「一枚目がないのはなぜ?」(3月16日)******************************************
 顔についての表現で、よく「あの人の彼は二枚目でなかなかいい男だ」とか、「A君は三枚目
だ」などと言いますね。しかし、どういうわけか「一枚目」という表現はありません。他のものに
ついては、「あの酒は一級品だ」とか、「T大は一流大学だ」などと、「一」の意味する表現は普
通に使われているのに、「顔」に関してだけないのはなぜなのでしょう?

074「車のナンバーの謎」(3月 9日)************************************************
 車のナンバーですが、「札幌」とか「京都」といった地名の後に続く数字がありますよね。以
前は、この数字は2桁で表示され、たとえば「宮城78」などとなっていましたが、ここ数年前ぐ
らいからでしょうか、3桁の数字のものがずいぶん増えました。それも「300」とか「500」とい
った、きりのいい数字ばかりで、たとえば「名古屋579」といった中途半端な数字はないよう
です。あの数字の意味は何なのでしょうか?また2桁が3桁になったのは、車の流通台数の
増加で2桁を99まで使い切ったからなのでしょうか?

073「静電気は何Vで何A?」(3月 2日)********************************************
 主に、太平洋側の冬は空気が乾燥するせいで、衣類に静電気がついて、そのままうっかり
金属に手を触れたときに、バチッと感電?したような感じを体験しますが、あの静電気にはど
のくらいの電圧で、どの程度の電流が流れているのでしょうか?

072「柔道とは?」(2月23日)*****************************************************
 相撲・空手・拳法など、武道に該当するものはいくつかありますね。このうち、剣道とは剣を
使った武道、弓道とは弓を使う武道というように、大部分の武道は言葉の意味が明快なので
すが、柔道はなぜ漢字で「柔らかい」「道」と書くのでしょうか?別に体の柔らかさを競う武術
ではないと思うのですが・・・。

071「軽音楽とは?」(2月16日)****************************************************
 音楽の中には、クラシック・ジャズ・ロック・フォーク・雅楽など、いくつか種類があります。と
ころで、「軽音楽」という言葉がありますよね。たいていの高校では、部活動にもなっています
が、この「軽」の意味は何なのでしょう? また、これの対義語、すなわち、「重音楽」という言
葉がないのはなぜなのでしょう? さらに、「軽音楽」の対極に該当する音楽とは、どういうジ
ャンルを指すのでしょう?考えてみると不思議です。

070「日の丸の発案者は?」(2月11日(建国記念の日))*******************************
 国旗に関する疑問です。ドイツやイタリアなど3色旗になっているものや、アメリカなどの星
条旗は比較的多いのですが、我が国のように、白地に赤丸という国旗のデザインは世界中
さがしても珍しい部類です。あの「日の丸」のデザインは、誰がいつ発案して、日本の国旗と
して決定したのでしょうか?

069「Xの意味とは?」(2月 9日)**************************************************
 だいぶ前の話で恐縮ですが、オウム真理教の麻原教祖が逮捕される直前、教祖逮捕の日
を「Xデー」と言って、マスコミが大騒ぎしていましたよね。ああいう時、なぜ「Xデー」と表現して
いたのでしょうか。また、クリスマスのこともよく「X」マスと言われますが、なぜ、「X」という文字
が使われるのでしょうか?

068「丸かぶり寿司の由来は?」(2月 2日)******************************************
 もうすぐ節分ですね。コンビニエンスストアの店頭に、「2月3日の節分に丸かぶり寿司」とい
う宣伝があるのですが、これの由来は何なのでしょう?豆まきとは別の風習でしょうか?

067「LEDの色はなぜ3色」(1月26日)**********************************************
 空港や駅の発着表示機、電車やバスの行き先表示機は、今やどこでもLEDが使われてい
て、夜間は勿論のこと、昼間でも暗い場所ではとても見やすくなりました。ところで、このLED
に使われている文字の色ですが、なぜ、オレンジ・赤・黄緑の3色しかないのでしょうか?白
や黄色・水色やベージュなど、もっともっと多くの色が使われてもよいはずです。特に、最も見
やすい白色のLEDが開発されないのが疑問です。

066「正月だけの遊び」(1月19日)*************************************************
 正月に興じる遊びというのはいくつかありますよね。たとえば、かるた・凧揚げ・羽根突きな
どがそうです。しかし考えてみれば、これらは正月に限らずいつでも遊べるはずです。真夏の
大空に向かって凧をあげても別にかまわないと思うのですが、なぜ正月にしか遊ばないので
しょうか?

065「二十歳の根拠は?」(1月13日(成人の日))*************************************
 今年も各地で成人式が行われました。二十歳からを成人、二十歳未満を未成年者と決めて
ありますが、境界を、「20」にしたのは何か根拠があるのでしょうか?現在の学校制度では浪
人や留年しなければ、高校卒業が満18歳、大学卒業が満22歳ですので、20 という数字では
中途半端なような気がするのですが・・・。

064「福袋に損はないのか?」(1月12日)*******************************************
 正月の初売りの時、どこでも福袋を売っていますよね。 最近では、福袋の中身がテレビで
報じられて、1万円の福袋でも普通に買うと2万円分はあるような、お得なものもありますが、
その逆は本当にないのでしょうか?向こうは商売をしているのですから、儲けることを考えて
いるはずですが、それとも赤字を承知の上でやっているのでしょうか?

063「年に一度でも初詣?」(2003年1月1日(元日))*********************************
 正月は、「初」のつくものが何かと報道されます。たとえば、「初泳ぎ」がそうです。全国のどこ
かの海岸では、必ず泳いでいる姿がテレビに映し出されて、今や、元日の恒例行事となってい
ます。まあ一般的に言えば、日本人は夏に何回かは泳ぐでしょうから、その年の最初に泳げば
確かに「初泳ぎ」になります。しかし、「初詣」は疑問です。年に数回、社寺に参詣しているのな
らわかりますが、殆どの人は正月以外には参らないはずです。年に一度しか参詣しないのに、
「初」も何もないと思うのですが・・・。

062「いい年とはいくつ?」(12月29日)**********************************************
「××さんも、もういい年だよねぇ。」
「いい年してみっともない」
こういう会話はよく聞かれますが、この中に出てくる「いい年」とは具体的に何歳から何歳まで
を指すのでしょうか?ある時には還暦を過ぎている場合に使われたり、またある時には所帯を
もつ年頃の場合に使われたりと、非常に曖昧な言葉のように思うのですが・・・。

061「明治天皇だけなぜ神宮?」(12月23日(天皇誕生日))*****************************
 諸説があるものの、推古天皇以来、我が国は天皇制のもとに今日に至りました。しかし、明
治天皇だけが「明治神宮」という神社に祀られているのはなぜなのでしょう? ほかの天皇の
場合、天皇陵古墳はあっても、社寺に祀られて初詣などの参拝対象にはなっていません。
 なぜ、明治天皇だけこのような特殊な扱いになっているのでしょうか?

060「クリスマスの謎」(12月22日)**************************************************
 今年もクリスマスの季節がやってきました。いつも不思議に思うのは、サンタクロースの話で
す。子供なら一度は聞かされて信じ込んだこともある、「クリスマスイブの夜にサンタクロースが
トナカイの引くソリに乗ってやって来て、家の煙突から入って子供の枕もとにプレゼントを置いて
行く」という、あの話は一体どこの誰が考え出したのでしょうか?

059「Hz(ヘルツ)の謎」(12月15日)*************************************************
 家電製品の取扱説明書や仕様をよく見ると、「AC100V・交流50Hz/60Hz」という表示が
あります。たいていの製品は50Hzの地域でも60Hzの地域でも、問題なく使用できます。この
数字の違いはフォッサマグナの西端、つまり糸魚川〜静岡の構造線を境に東日本が50Hz、
西日本は60Hzとなっているからですが、なぜこのように同じ日本国内で周波数が異なってい
るのでしょうか?また、このHzの差異はフォッサマグナと何か関係があるのでしょうか?

058「空の色と雲の色」(12月 8日)**************************************************
 極めて素朴な疑問です。晴れた日の日中、雲がなければ空は青くなりますが、なぜ青になる
のでしょうか?空気は無色透明ですから、どこかで青を生み出している何かがあるはずなので
しょうが、それは何なのでしょう。また、雲は空気中の水分が細かい水滴となって、空気中に浮
かんだものです。水も空気と同様に無色透明のはずですが、なぜ雲は白くなるのでしょうか?
さらに言うと、雲は白だけでなく灰色や黒に近いものもあります。なぜあのような色がつくのでし
ょうか?

057「ドップラー効果はなぜ起こる?」(12月 1日)**************************************
 救急車が通り過ぎる時のサイレンを注意して聞いてみてください。やってくるまでの音色と通り
過ぎた後に聞こえてくる音色は、違うのです。正確に言うと後者の音程が半音低く聞こえてきま
す。これは、物理学的にはドップラー効果と言われますが、なぜこのような現象が起こるのでしょ
うか?音源は常に同じ周波数の音を発しているのですから、異なって聞こえてくるのは、人間の
耳の錯覚が原因なのでしょうか。

056「ヘッドホンのコードはなぜ絡む?」(11月24日)************************************
 ウォークマンが開発されてから、戸外でも音楽を楽しめるようになったのは結構なことなので
すが、いまだに不思議でならないのはヘッドホンのコードです。適当に入れてしまうと、次に使
うとき必ずほどくのに時間がかかるほど、ひどく絡み付いてしまいます。決してわざと絡むように
丸めて入れなくても、次に使うときに取り出してみると絡んでいて、すんなり取り出せて音楽を
聴けたことは一度もありません。なぜあそこまでひどく絡むのでしょうか?

055「労使は本当に対等か?」(11月23日(勤労感謝の日))*****************************
 労働基準法という法律があります。これの第2条には、
   「労働条件は、労働者と使用者が、対等の立場において決定すべきものである。」
と、規定されています。「正社員・アルバイト募集」という広告を見て応募した経験のある人も多
いと思いますが、面接等に臨んで本当に自分と相手が対等に感じたことがあるでしょうか?
アルバイトやパートの場合、出勤できる曜日や時間帯などは、こちらから申告できるケースもあ
りますが、賃金も含めたそれ以外の労働条件はすべて向こうから一方的に示され、「それが嫌
なら来なくていい」という態度です。こちらが申告して契約した出勤日や時間にしても、人手が
足りなければ本来出勤すべき曜日や時間帯以外の勤務を命じられたり、会社が暇になれば今
度は逆に「来週からは週×日だけ来てくれればいいよ」などと一方的に制限されてしまいます。
「労使は対等」とか「男女同一賃金」などと法律では規定されているのに、なぜ現実にはそれが
守られていないのでしょう?また、守られていない状況がなぜ放置されたままになっているので
しょうか?

054「銀行の閉店が早いのは?」(11月17日)******************************************
 「現代はサービスの時代」とばかりに、夜遅くまで営業する店舗がずいぶん増えました。20年
前、百貨店はどこも夜6時で閉店したものですが、今や、勤め帰りにもショッピングができるよう
にと、夜9時まで営業する店舗も増えつつあります。しかし、銀行だけは旧態依然で大部分は午
後3時に閉まり、その後はATMのみの稼動となります。もちろん行員の勤務時間など、銀行側
の事情もあるのでしょうが、なぜ窓口業務を午後6時ぐらいまで延長しようとしないのでしょうか?
うっかり時間が過ぎてしまい、「もう、窓口は閉まってしまったか・・・」という経験は誰にでもある
はずです。遅くまで開けていても需要は充分にあると思うのですが、なぜ午後3時に閉めてしま
うのでしょう?

053「紅葉する理由は?」(11月10日)************************************************
 「紅葉狩り」という言葉に代表されるように、言うまでもなく秋は紅葉の季節ですね。しかし、こ
の「紅葉」という現象はなぜ起こるのでしょうか?それもすべての植物が紅葉するのならまだし
も、全然しないものもあります。この違いは何なのでしょう?植物に詳しい方、教えてください。

052「サーチライトは何のため?」(11月 4日(振替休日))*******************************
 私は9階建ての高層住宅の8階に住んでいます。南側は前面棟がないので、視界はとても良
いのですが、ひとつ気になるのは夜間になると必ず一定の周期で上空を旋回するかのように照
らす光があることです。うまく表現できませんが、ちょうど逆さまにした円錐の頂点から底面の円
周をなぞるように、上空へ向けて照らしているのです。それが一周20秒ぐらいでしょうか、一晩
中やっているのです。人に聞いたら、その光はサーチライトなのだそうですが、いったい何の目
的で照らしているのでしょうか?

051「先進国の条件とは?」(11月 3日(文化の日))************************************
 「先進国」という言葉と、それの対語として「発展途上国」という言葉がありますね。しかし、この
2語はどこで境界線を引いているのでしょう?総じて言えば、文化の程度で決めているのでしょ
うが、たとえばイギリスが先進国で、インドが発展途上国だと言う場合、何か具体的な基準でも
あるのでしょうか?中には先進国とも発展途上国とも言い難いような国家もあると思うのですが
・・・。

050「ドラマの主人公はなぜ女性?」(10月27日)***************************************
 前回に引き続いてテレビのドラマについての疑問です。時代劇は別ですが、時代が現代に設
定されたドラマの多くは、主人公の大部分が女性ですね。NHKの朝の連続テレビ小説などは
その最たるものですが、なぜ主人公を女性にするドラマばかりが作られるのでしょうか?男性
を主人公にした途端、視聴率が大幅に下落するものなのでしょうか?また、この話題に関連し
ますが、コマーシャルも女性の起用率が、男性よりはるかに高いのが気になります。男性が宣
伝したのでは商品が売れなくなるのでしょうか?男女平等なのですから、男性がもっと主役で
活躍するドラマやコマーシャルがあってもいいと思うのですが・・・・・。

049「結末がハッピーになるのはなぜ?」(10月20日)***********************************
 テレビのドラマを見ていていつも思うのですが、これでもかこれでもかとばかり、悲劇や波乱が
続いた揚げ句、ハッピーエンドになる作品が実に多いですね。恋愛ものでも、ふられたり喧嘩し
たりと途中はいろいろあるのですが、なぜか最後は結ばれているのがほとんどです。推理もの
や刑事もののドラマでも、物語の進行とともに事件の犯人が明らかになり、最後は犯人が逮捕
されているか、刑事の前で自殺するかのいずれかです。現実の世界は必ずしもハッピーエンド
ではないのですから、ドラマにも、もっと「救われない悲劇」で終わるものがあっても良いと思う
のですが、なぜハッピーエンドになるものばかり作られるのでしょうか?また、これと関連します
が、恋人にしろ会社の同僚にしろ、一度でも喧嘩して、お互いが不愉快な思いになると、人間関
係の修復は非常に困難で、二度と仲良くはならないことの方が、現実には多いはずです。しかし、
ドラマを見ていると、何かのきっかけですぐによりが戻ったりします。それ以後はわざとらしいほ
ど仲良くなるのですが、なぜこのように現実離れした筋書きにしたがるのでしょうか?これも不
可解です。

048「水泳の泳法は4種類だけ?」(10月14日(体育の日))******************************
 体育の日にちなんで、スポーツに関する疑問です。水泳はオリンピック種目にもなっている競
技ですが、泳法は必ず自由形・平泳ぎ・背泳・バタフライの4種ですね。しかし、泳法はこれ以外
にもあるはずです。たとえば「犬かき」でも人は泳ぐことができます。その昔は「古式泳法」といわ
れる数々の泳法もありました。しかし、なぜ競技種目となる泳法は上記4種類に限られているの
でしょうか?また、クロールのことを「自由形」と呼ぶのはなぜなのでしょうか?

047「バドミントンの不思議」(10月13日)**********************************************
 バドミントンのシャトルをよく見てください。白い羽の部分があって、その下にゴムの球のような
ものがついています。自分がラケットで打つときにはこのゴムの球の部分がラケットのガットに
当たっているのですから、そのままの方向で相手の陣地へ向かってシャトルが飛ぶはずなのに、
相手の陣地にシャトルが落ちるときは、いつのまにか向きが変わってゴムの球の部分から落ち
ているのです。いつシャトルの向きが変わっているのでしょう?

046「厚木市でもないのに厚木駅?」(10月 6日)**************************************
 神奈川県の中央部に相模川という河川が流れていますが、その川にほぼ沿うようにJR相模
線が茅ヶ崎と橋本を結んでいます。そして、この線が小田急線と交差するところに「厚木」という
駅があるのですが、じつはこの駅は海老名市にあり、厚木市にあるのではありません。
(注 厚木市には「本厚木」という小田急線の駅があります。)
なぜ、厚木市にあるわけでもないのに駅名が「厚木」なのでしょうか?

045「数学のできる人は頭がいい?」(9月29日)****************************************
 「問3わかる?」
 「あ、これね、これはこうだよ」
 「お前、頭いいなぁ」と感心する・・・・・。
 これは教室などで日常よくみられる光景ですね。このときに思わず口から出る「頭いい」とは、
学習成績が良い場合に出る言葉ですが、教科でみると数学の場合が多いのはなぜでしょう?
国語で難しい漢字が書けた場合も、英文をすらすらと和訳できた時も「頭いい」はずですが、そ
れ以上に数式を解けた場合に発せられることが多いのです。ましてや、美術や音楽のテストの
成績が良くても、決して「頭いい」とは言われません。なぜ「頭がいい」の意味は、「数学の成績
が良い」ことと解釈されているのでしょうか?

044「ワークシェアリングをなぜ導入しない?」(9月23日(秋分の日))***********************
 長引く不況で失業者は増加の一途ですが、では失業を免れた社員は今まで通り良い職場環
境で労働できているかというと決してそうではありません。むしろ、手当てなしの長時間残業や
休日出勤などで、リストラされた人の分まで働かされ、よりいっそう過酷な労働環境に置かれて
いるのが実態です。ワークシェアリングも叫ばれていますが、現状では全く普及していません。
たとえ賃金を2分の1にカットしてでも、2人雇用して労働時間を折半したほうが、労働者の負担
も減り、なおかつ失業者も減らせるはずですが、なぜ我が国ではそのような発想がないのでしょ
うか? 

043「右翼・左翼という言葉の語源は?」(9月22日)*************************************
 政治思想上の用語でよく「右翼」「左翼」といいますが、なぜ保守的・国粋主義的思想を「右」と
いい、革新的・共産主義的思想を「左」と表現するのでしょうか?また、「翼」という漢字を使うこと
にも何か意味があるのでしょうか?

042「昔の日本人は全員右利き?」(9月16日(振替休日))*******************************
 今でこそワープロ・パソコン・携帯で文字を打つのが当たり前になってしまいましたが、昔の日
本人は硯に墨を磨って和紙に書くのが常識でした。そして、読み・書き・そろばんが江戸時代の
寺子屋教育のころから基本的な教養として最も重視されていました。私は、当時の左利きの人
はさぞ大変だったのではと思うのです。と言うのは、文字は一字一字筆順と、トメ・ハライなどの
筆法がすべて決まっていて、それにしたがって書くには右で筆を持つことが前提になっているか
らです。したがって左で筆を持ったのでは、決して正しい文字は書けないのです。テレビの時代
劇で文字を書くシーンでも、左で筆を持っている人は見たことがないのですが、当時の左利きの
人は右手で筆を持つことを強制されたのでしょうか?それとも昔の日本人には左利きの人はい
なかったのでしょうか?

041「国民年金の将来は?」(9月15日(敬老の日))************************************
 高齢になった時にお世話になるのが老齢基礎年金ですが、国民年金の将来は本当に大丈夫
なのでしょうか?言うまでもなく現行の制度は世代間の仕送り方式です。したがって、現在の勤
労者が支払ったお金がそのまま現在の老人に支給される仕組みです。かつてのように、勤労人
口が老齢人口をはるかに上回っていた時代においては、何の問題もなく支給できましたが、ご
存知の通り高齢化社会となった現代では非常に厳しくなっています。しかも長引く不況もあいま
って、少子化が加速しているので、現在の勤労者が将来年金を受給できる確証はないとも噂さ
れています。そのせいか、民間の生保などが発売している個人年金保険には加入しているのに、
国民年金を支払わない人が増加の一途をたどっています。さすがに不払い者への対策には重
い腰をあげましたが、それだけで問題が解決するわけではありません。今後政府はどうするつ
もりなのでしょうか?

040「左利き用の物がないのはなぜ?」(9月 8日)*************************************
 日本人の多くは右利きなのですが、左利きの方も決して少なくありません。しかし、ほとんどの
物は右利きの人が扱う前提で作られています。たとえば、煙草の自動販売機や駅の自動改札
機。コインや切符の投入口は、必ず向かって右側にしかついていません。自動車もそうです。ハ
ンドルは右手で、ギアは左手で操作するようになっています。公衆電話の受話器も必ず左側に
取り付けられています。これも左手で受話器を持って、右側でプッシュボタンを操作したり、相手
の話をメモしたりするという前提で作られているのです。私は左利きではありませんが、左利き
の方はさぞ扱いにくいのではないかと思います。どうして左利きの方にも扱いやすいような物が
作られないのでしょうか?

039「雷雨の疑問」(9月 1日)*****************************************************
 夏の気象で典型的なパターンは、朝から日中いっぱいはよく晴れて、午後3時ごろから怪しげ
な雲が広がり、ついに雷雨になるというものです。その雷雨なのですが、初めは雨が降らず雷
だけが鳴り響き、しばらくしてから急に大粒の雨が激しく降り出します。なぜ、このような順序に
なるのでしょうか?雨と雷が同時だったり、雨が先で雷が後になるような雷雨はないのでしょう
か?

038「音の伝達速度はなぜ遅い?」(8月25日)***************************************
 夏の風物詩といえば花火ですね。今年も各地で打ち上げられましたが、花火大会の会場で
はまず打ち上げる音がして、それから上空でパッと花火が輝きます。ところが、会場から1〜2
km離れた場所ではこれが逆になり、音が後になります。これは音の伝わる速度は360m/s
で、光の速度よりはるかに遅いからですが、なぜ音の伝達速度は遅いのでしょうか?音には、
伝達を遮るような物理的な特性があるのでしょうか?

037「蝉は盲目?」(8月18日)*****************************************************
 夏を代表する昆虫と言えば蝉でしょうが、あれは目が見えているのでしょうか?と言うのは、
どうみても目が見えているようには思えないのです。飛んでいる姿を観察すると、電柱にぶつ
かったり建物の壁にぶつかったり、夜は外灯にぶつかりながら飛んでいます。目がちゃんと見
えていれば、周囲の物にぶつかることはないはずです。それに、飛ぶ方向について何らかの
目標があるとも思えません。日向へ出たいのか日陰がいいのか、高い場所へ移動したいのか
低い場所へ行きたいのか、そういう本能的なことすら、もはや麻痺しているかのような、不気
味な飛行軌道を描いて飛んでいます。どこへ行こうとしているのか自分でもまるでわかってい
ないような飛び方です。幼虫時代に何年も真っ暗な土の中で生活するうちに目がすっかり退
化して盲目になってしまったのではないでしょうか?

036「住基ネットの番号について」(8月11日)*****************************************
 いよいよ私の家にも住民コード番号を通知する1枚のはがきが届きましたが、11桁の番号を
見ているうちに疑問に思ったことが5つあります。第1になぜ11桁も必要だったのでしょうか?
日本の総人口は1億2千万余人ですから、9桁あれば足りるはずです。第2に、今後死亡した人
の番号はどうするのでしょうか?巨人軍の背番号3番のように、永久欠番にするのでしょうか?
それとも、死亡した後に出生した人に充てるのでしょうか?第3に、この番号の各桁には何らか
の意味があるのでしょうか?例えば「最初の2桁は本籍地の都道府県を表す」などですが・・・・。
第4に最初の番号、つまり00000000001番の人がいるのでしょうか。もしいたら誰なのでしょう?
第5に天皇・皇后にも番号がつけられたのでしょうか?

035「車を左側通行に決めた理由は?」(8月 4日)***********************************
 ご存知の通り、アメリカの道路は右側通行で、車は左ハンドルですが、日本では逆ですね。
これは何か理由でもあったのでしょうか?まだ車のなかった昔、馬や飛脚が主たる交通手段
であった時代から左側通行だったという経緯でもあれば納得できるのですが・・・・・。

034「0時と12時」(7月28日)******************************************************
 先週に引き続いて今回も時計に関する疑問です。テレビや新聞などで天変地異や事故が発
生した時刻を表すとき、「午前0時ごろ」とか「午後0時すぎ」などと言います。しかし、時計の文
字盤に「0」はありません。どの時計も「0」ではなく「12」です。なぜ、この時刻に限って、「12」
とあるものを「0時」と言うのでしょうか?

033「時計の針はなぜ右回り」(7月21日)********************************************
 時計の針を見ていてふと思ったんですが、なぜ右回りなのでしょうか?もちろん、文字盤を見
ると、真上の12から順に1,2,3、と数字が右回りになっていますから、右回りでないと時刻が
逆になって困るわけですが、世界中どこの時計も文字盤にある数字の配列は同じなんですね。
文字盤の数字が左回りになっていて、左回りに針が動く時計が使われている国が一つぐらい
あっても不思議ではないと思うのですが・・・・。

032「日焼けの方法」(7月20日(海の日))*******************************************
 夏といえば海ですよね。砂浜で半日寝そべって、こんがり焼いている人を見ると、羨ましくなっ
てしまうのですが、どうすれば、ああいうふうに美しく焼けるのでしょう?筆者は少しでも夏日に
肌をさらすと、すぐに発熱と同時に皮膚が真っ赤になって、夜も眠れないほどヒリヒリ痛くなって
しまいます。一度医者に診てもらったところ、放射性皮膚炎と言われました。それでも夏らしく焼
けるのならまだしも、数日たつと皮が細かくむけて、元通り白っぽい皮膚に戻ってしまうので、い
つまでたっても全く焼けないのです。これも先週の「乗り物酔い」と同様に体質なのでしょうか?

031「乗り物酔いしない方法とは?」(7月14日)***************************************
 よく電車やバスの車内で本や新聞を読んだり、携帯電話でメールを書くべく画面を見ながら指
を動かしている人、いますよね。そういう人を見るたびに思うのですが、動く車内で活字を見たり
して、乗り物酔いしないのでしょうか?身の上話になって恐縮ですが、このコーナーのプロフィー
ル欄にも書いたとおり、自分は乗り物に弱いんです。「飛行機や船に長時間揺られると酔う」とい
うだけならまだしも、動く車内では、常に窓側進行方向に座って、景色を見ていないとダメなんで
す。だから、車内で携帯電話のメールも打てないし、新聞や本も読めないし、友達とトランプする
ことさえできません。ですから夜間や雨天など、景色が見づらくなると、やはり酔いやすくなります。
大学を卒業してからは多少マシになりましたが、今でもやはり車内で本は読めません。だから旅
行は、たとえ酔っても同行者に迷惑を掛けないように、自分で旅程を立てて、いつも一人で行き
ます。せめて人と会話しながら行けるようになりたいと思うのですが、こればかりはやはり体質で、
どうしようもならないものなのでしょうか?

030「七夕とは?」(7月 7日)*****************************************************
 きょうは七夕ですね。ご存知のように、七夕は陰暦7月7日の夜に織女星と牽牛星が年に一
度だけ逢うという中国の伝説に因んだものですが、それがなぜ、短冊に願い事を書いて、竹に
つるす行事になったのでしょうか?また、そのようになったのはいつの時代からなのでしょう?

029「段と級の不思議」(6月30日)*************************************************
 将棋や書道などで、技量を示す単位に「級」や「段」が使われています。あれを見て思うので
すが、「級」は3級、2級、1級、と数字が小さくなるに従って技量は上になりますが、「段」になる
と、初段、2段、3段と数字が大きくなるに従って技量が上になります。どうしてこのように逆に
なっているのでしょうか?1cm、2cm、3cm・・・9cmの次が1mになるように、初心者は1級から
始まって、10級の次が初段になったほうが自然だと思うのですが・・・・・。

028「夏になっていなくても夏至?」(6月23日)***************************************
 2日前、夏至になりました。この言葉は、漢字を見ると「夏に至る」、つまり暦の上では夏になっ
たわけですが、実際は、日本列島は梅雨の真っ只中で、夏はまだ1ヶ月先です。当然のことで
すが、夏至の日が1年で最も気温の高い日ではありません。現に北海道などは、最高気温です
ら10度前後の地域もあるくらいです。夏至とは、日照時間が最も長くなる自然現象が起こる日
に過ぎないのですが、なぜ「夏に至る」と書くのでしょうか?この点、「冬至」は12月22日ですが、
こちらはまさに「冬」。漢字の意味と自然現象が合致しているのが不思議です。

027「与党議員が質問する意義は?」(6月16日)**************************************
 国会についての質問です。本会議や予算委員会で、質疑の模様がテレビ中継されるたびに、
いつも思うことがあります。それは、本会議では首相の施政方針演説について、委員会では法
案・予算案について、各党の質疑が行われますが、なぜ与党の議員も質問するのでしょうか?
我が国は長いこと自民党政権が続きましたが、自民党から首相が選任され、自民党の議員が
内閣の過半数を構成しているのですから、少なくとも自民党議員は内閣のやることには是認す
るはずで、委員会などで首相や閣僚を追及するような質問はありえないわけです。その一方、
野党各党の質問時間は充分とはいえません。深く掘り下げた議論がなされないまま、審議時間
切れとなり、そのまま多数決で可決された法案や予算案が、これまでにもずいぶんありました。
そういう意味で、質疑は野党に限るようにすべきだと思うのですが。与党の議員もたっぷり時間
をとって質問する意義はどこにあるのでしょうか?

026「北朝鮮は民主主義?」(6月 9日)*********************************************
 朝鮮は、1951年の戦争で、北緯38度を境に南北に分断されましたが、テレビやラジオの放
送をよく聞いていると、北朝鮮のことを「北朝鮮、朝鮮民主主義人民共和国は・・・・」と表現しま
す。しかし、韓国のことを「南朝鮮、大韓民国は・・・・」とは言わないんですね。なぜ、北朝鮮だ
けこのような言い方をするのでしょうか?さらに、それ以上に疑問なのは、北朝鮮は民主主義
でもないのに、なぜ、「朝鮮民主主義人民共和国」という国名なのでしょうか?それが気になっ
て仕方がありません。

025「円周率とは?」(6月 2日)****************************************************
 勝負事で勝率と言ったら、試合数に対する勝利した回数の割合のこと。選挙で投票率と言っ
たら、有権者数に対する投票した人数の割合のこと。このように「率」と言った場合、Aに対す
るBの割合を意味し、それはB/Aで求めることができます。では、円の面積や球の体積を求め
るときに必ず出てくる「円周率」とは、「何」に対する「何」の割合を指すのでしょうか?また、円
周率はπで表しますが、これを数字で表すと3.14・・・・・・・と永遠に続く小数となります。これは、
何を何で割った結果出てきた数字なのでしょうか?

024「2002FIFAサッカーW杯」(5月26日)*******************************************
 いよいよ日韓両国でW杯が始まりますよね。日本でも北は札幌から各地で熱戦が繰り広げ
られることでしょう。単純な疑問で申し訳ないのですが、「FIFA」って何なんですか?それと、
「FIFA」ってどう読むのでしょうか?普通にエフアイエフエイで良いのでしょうか?

023「母の日のプレゼント」(5月19日)***********************************************
 先週、5月12日の日曜日は母の日でしたね。百貨店の入り口などでは、母の日コーナーを
作って、プレゼントとなる花束などを売っているのを見ました。そのとき思ったのですが、「母の
日」のプレゼントは、なぜ「花」なのでしょうか?それも、カーネーションの花ですよね。「母の日
=カーネーション」となった由来でもあるのでしょうか?ご存知の方がいらっしゃいましたらお願
いします。

022「ミリバールとヘクトパスカル」(5月12日)*****************************************
 GWも終り、日本列島は沖縄から順に梅雨に入りますよね。テレビや新聞に出る天気図には
低気圧のマークが次から次へと出ますが、数年くらい前までは、気圧を「980mb」などと表記し、
「ミリバール」と呼んでいたのです。それがいつの間にか、「ヘクトパスカル(hpa)」と、アナウン
サーでも発音に苦労しそうな単位呼称に変わりました。それも「1mb=10hpa」というように、換
算されるならともかく、1mbはそのまま1hpaなのです。だったら、今まで通り、「ミリバール」を使
い続ければよいのではないでしょうか?それをなぜわざわざ「ヘクトパスカル」に変えたのでしょ
うか?

021「ドーム球場で不正はないのか?」(振替休日)************************************
 今年もプロ野球が開幕して1ヶ月少しが経ちました。最近は雨でも試合ができるように、ドーム
球場も増えて、野球も屋内でできるようになりましたが、ひとつ気になっていることがあります。
それは、「風」です。屋外でのプレーでは、その日その時の天候に左右されるので、あるときは打
者に有利な風が吹いて打球が伸びたり、あるいは、逆にセンターからホーム方向に吹いたため
に、打球が風で押し戻されたりといった現象が当然起こります。しかし、ドームではそういった現
象は起こらない代わりに、自分のチームに有利になるような風を空調装置で吹かせて、飛球を
コントロールする不正が行われているのではないでしょうか?現在、5球団と対戦し年間合計140
試合ですから、1チームあたり28試合対戦するわけですが、ホーム球場での試合では、14戦で
11勝3敗でも、相手チームの球場では、14戦で5勝9敗と著しく違うことが現実にあるのです。
そのホーム球場がドームの場合、自分のチームの打球には、外野方向へ送風して、ホームラン
や犠牲フライがきまるようにする一方、相手チームの打球にはその逆になるように送風して、ホー
ムランになるところ、外野フライでアウトをとる、あるいは、ファールスタンドに入りそうな飛球もフェ
アグランドへ押し戻すように送風してファールフライでアウトをとる、そういう不正な操作は絶対に
ないと断言できるのでしょうか?
以前ダイエーのサイン盗み疑惑が明るみに出たことがありましたが、それ以来、プロ野球の不正
に関係して、「ドーム球場の風」が気になって仕方がありません。

020「大人が小児運賃で利用したら?」(こどもの日)************************************
 中学生になったばかりの頃は背が低かったから、小児運賃で電車に乗ったという経験のある
方も少なくないと思います。昔は、大人運賃で利用すべき年齢の人が小児運賃で利用すると、
駅員に対する詐欺罪が適用されたそうですが、今はどうなのでしょう?大都市の駅の券売機と
改札機はほぼ100%自動化され、窓口で切符を買い、駅員が切符に鋏を入れて改札を入る光
景は見られなくなってしまいました。自動改札機の端には、駅員が監視できるような構造にはな
っていますが、現実は、自動改札機を利用できない乗車券を持っている乗客などの応対に追わ
れていることも多く、常時、駅員が監視して、利用者が大人か子供かを確認しているわけではあ
りません。そうなると、大人運賃で利用すべき人が小児運賃で利用した場合、法的にはどうなる
のでしょう?相手が人間ではないので、券売機や改札機に対する詐欺罪というのも考え難いの
ですが・・・・・。

019「祝祭日の命名について」(国民の休日)******************************************
 5月4日は、祝祭日として、平成に入ってから新たに加わった日ですが、命名はなんとかなら
なかったのでしょうか?他の日は、たとえば、「春分の日」「文化の日」「天皇誕生日」など、意
味のある祝祭日になっていますが、「国民の休日」ではちょっと・・・・・・。第一、警察・消防・公
共交通機関は当然のこと、それ以外でも、百貨店や映画館など、サービス業に従事する人の
多くが、GW期間中は、休日返上で働いているわけですし、彼らが、全労働者人口に占める割
合も決して低くはないのです。国民の大部分が「休んでいる」わけではないのに、それを、「国
民の休日」と規定するのは、どうかと思うのですが・・・・・・。

018「天皇の基本的人権は?」(憲法記念日)*****************************************
 憲法で何かと槍玉に挙げられるのは、第9条の解釈ですが、それ以外にも疑問に感じている
ことがあります。それは、第3章、すなわち、第10条〜第40条にある「国民の権利及び義務」
について規定された条文です。このうち、第14条では、「法の下の平等」と「貴族制度の否認」
が規定されています。したがって、たとえ天皇陛下といえども、決して貴族でも華族でもなく、あ
くまで日本国民として、第3章の各条文の適用を受けるということになります。
 しかし、実際はどうでしょう?天皇・皇后・皇太子夫妻など、いわゆる「皇族」といわれる方々
には、「選挙権」、「居住・移転・職業選択の自由」、「集会・結社の自由」など、第3章に規定さ
れた権利が保証されていません。たとえば、皇太子が「自分は将来、天皇にはなりたくない。
北海道の大自然の中で、牧場を営みながら暮らすのだ!」と思っても、絶対に実現できないわ
けです。第一、個人の意思で、北海道に住居を移すことすら不可能です。「次々と汚職が発覚
する政治家が信用できないから、自分が立候補したい」と思っても、選挙権もなければ、被選
挙権もありません。お金が欲しくても、国事行為の他に、副業として何か事業を興して財を築く
こともできません。そして、このような権利の制限が不服だからといって、それを裁判に訴える
こともできないのです。これは第14条と矛盾しないのでしょうか?それとも、天皇以下皇室の
方々は「日本国民」ではないのでしょうか?

017「緑なのに青?」(みどりの日)**************************************************
 ずばり、「緑」に関する疑問です。例えば、信号の色。赤と黄色は異論の余地はないでしょう。
しかし、「進行」を意味するあの色は、どう考えても緑だと思うのです。少なくともあの色を単独
で取り出して、「青か緑、どちらにに近いか?」と問えば、多くの人が「緑」と回答するはずです。
同様に、「青いものをたくさん食べよう」という表現もあります。「肉ばかりではなく、野菜をもっ
と食べよう」という意味ですが、ホウレン草・レタス・キャベツなど、野菜の多くは緑色で、少な
くとも海や空のような青ではありません。昆虫でモンシロチョウの幼虫を「アオムシ」とも言いま
すが、これも体表面の色は黄緑色で、青ではありません。このように、実際は緑色をしているも
のを「青」と表現するのは、なぜなのでしょう?

016「構造改革とは?」(4月28日)**************************************************
 小泉政権が発足して早くも1年が経ちました。小泉内閣の打ち出した政策の柱となるのが
「構造改革」です。首相自身、「構造改革を推進すれば、今後ますます失業者が増えて、痛
みを伴うけれど、それでもやらなければならないのだ!」と、首相就任当初の国会で答弁し
ていました。しかし、この「構造改革」という言葉自体が抽象的で、今ひとつ明確ではないよ
うな気がします。構造改革の中身は、不良債権の処理と財政再建といわれていますが、そ
もそも「構造」とは、何の構造なのでしょう?そして「改革」とは、現状の何を、どう改革するの
でしょうか?たとえば、不良債権の処理をするなら、「不良債権撲滅改革」と銘打つなど、わ
かりやすい言葉にした方が良いのに、「構造改革」では、伝わるべきものが伝わって来ない
のではないでしょうか?

015「4月の上手な過ごし方」(4月21日)********************************************
 毎年感じることなのですが、4月は元気な人が多いですね。学校の出席簿を見ても、4月は
他の月と比較して欠席・早退・遅刻が少ないですし、職場でも新しい環境のもと、すがすがし
い気持ちで張り切って仕事に取り組んでいる方が多いように感じます。
 私にとってはそれが不思議でもあり、非常に羨ましくて仕方がありません。というのは、私は
環境の変わる4月が最も苦手だからです。中学生・高校生の当時も、クラス替えがあり担任
が代わる4月が嫌でした。「今度のクラスでうまくやっていけるかな?」という漠然とした不安
が心から離れないのです。就職して教壇に立つ側になっても同じです。自分が新しい学校に
着任した場合は勿論ですが、そうでない年でも職場では周囲の数名は必ず異動します。そし
て、当然、授業を担当するクラスのメンバーは変わります。お互いが打ち解けあうまでに非常
に神経をすり減らすので、1日出勤しただけで、まるで1週間出勤し続けたような疲労感に襲
われるのです。しかも、これは肉体的なものではないので、睡眠をたっぷりとっても全く疲労
感がとれず、このままの状態がだいだい毎年5月の連休前まで続くのです。新しい環境に慣
れる5月以後は翌年3月まで快適に過ごせるのですが、慣れるまでの1ヶ月が非常に苦痛で
す。どうしたらよいのでしょうか?

014「八分咲きと3割8分」(4月14日)***********************************************
 新年度がスタートし、桜も東北地方を除いてあらかた散ってしまいましたが、春といえばや
はり桜でしょう。毎年、テレビなどで咲き始めた頃になると、「三分咲き」→「五分咲き」→「七
分咲き」→「八分咲き」などと開花の状況を報じていますが、ここで言う「八分」とは、全体の
80%が咲いている状態ですよね。でも、80%なら「八割咲き」が正しいのではないでしょうか。
たとえば、プロ野球で、ある選手の打率が「三割八分」といった場合、100回あたり38回の安
打を意味します。つまり、「八分」とは8%なのです。それが、桜の場合はなぜ「八分」が80%
を意味するのでしょうか?これと同じ疑問ですが、風邪を引いて熱が37度8分という場合、
「腹八分目医者要らず」という場合、さらには、「成功するか否かは、五分五分だ。」という場
合も、桜と同じです。なぜ、この「×分」は使い方によって意味が変わるのでしょうか?

013「花粉症っていつから?」(4月 7日)********************************************
 今年の春の訪れは例年以上に早かったですね。そのせいで、杉の花粉も2月中旬から飛
散し、花粉症の方は大変苦しい思いをされています。花粉を吸い込まないように大きなマス
クをつけていらっしゃる方を、この季節は結構目にします。平成に入ってからでしょうか、テレ
ビの天気予報も「花粉情報」を流すようになりました。ここで疑問なのですが、杉の木は何百
年も前から日本中に自生しているはずなのに、花粉症の患者さんは、最近になってから増え
たのでしょうか?もしそうだとしたら、なぜなのでしょうか?逆に、昔から花粉症という病気が
あって、多くの患者さんがいらしたのなら、なぜ、ここ10年くらいで急に花粉症が話題になっ
て、テレビなどで「花粉情報」を流すようになったのでしょうか?

012「粉でもないのに歯磨き粉?」(3月24日)****************************************
 虫歯予防や口臭消失のために食後に歯を磨きますよねぇ。当たり前の話ですが、歯を磨
くには歯ブラシに歯磨き粉をつけるのですが、決して「粉」ではないのに、なぜあのマヨネー
ズみたいな、どろっとした白いものを「歯磨き粉」というのでしょうか?

011「月の色はなぜ変わる」(春分の日)**********************************************
 「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったもので、これからの季節は、さほど寒い思いをしなく
ても、宵に出る月を眺めることができます。やがて花見の季節ですし、ぼんやりと月を見る
のも、よいのではないでしょうか。さて、その月ですが、毎日同じ地点から東の空に出たば
かりの状態を観察すると、月は白く輝いているときもあれば、黄色っぽかったり、赤みを帯び
ているときもあります。この現象は日の出でも同じです。地平線から出たばかりの太陽は、
真っ赤なときもあれば、眩しくて見ていられないほど黄色く光り輝いているときもあります。
月や太陽の大きさも日によってまちまちで、たいして大きくないときもあれば、意外と大きく
見えるときもあります。これらの現象は何が原因でおこるのでしょうか?その日の気温や湿
度でしょうか?それとも大気の状態でしょうか?ご存知の方、教えてください。

010「竿の値段だけ20年前?」(3月17日)*******************************************
 よく昼間の閑静な住宅街を「♪〜サオやぁ〜サオ竹〜」と、のどかな節をつけて超小型の
トラックで竿を売りに来ますよね。あの宣伝文句を注意して聞いていると、「2本で1000円、
20年前のお値段です」というのがあるのですが、今から20年前、つまり昭和57年当時、
本当に竿は2本で1000円だったのでしょうか。また、それが本当だとすると、もう一つ疑問
があります。現在と20年前とでは物価がかなり違っているはずです。しかし、なぜ竿だけは
20年前の物価で販売して採算が取れるのでしょうか?

009「ISOの数字とは?」(3月10日)************************************************
 最近は地球環境の悪化を阻止する取り組みが世界中でなされ、そのための国際規格とし
て「ISO」なるものが登場しました。幹線道路沿いにある企業の工場などにも「ISO××取
得認証」などと大書した看板が自慢げに出されていますが、この「××」にあたる数字には
何か意味があるのでしょうか?先月28日のニュースでは、「栃木県立宇都宮工業高等学
校が公立高校としては初のISO14001を取得した」と報じられていましたが、この「14001」
という数字は何なのでしょうか?また、14001があるということは、1から14000までのISO
もあるのでしょうか?非常にくだらない疑問ですが、そんなことを考えている今日この頃です。

008「桃の節句」(3月 3日)*******************************************************
 3月3日といえば桃の節句ですね。でも、これ、平安時代は「上巳の祓」と言い、3月の最
初の巳の日に禊(みそぎ)をして、形代の人形をこしらえて、悪い病が人形にうつることを願
い、これを川に流して無病息災を祈る行事だったのです。それが、いつの間にか「雛祭り」
になり、女の子のいる家はひな壇を作ってそこに人形を飾り、雛あられを食べる行事(?)
になってしまったのです。なぜ、元来は病を祓う行事だったものが、雛祭りになってしまった
のでしょうか?

007「浴槽のゴミ」(2月24日)******************************************************
 理科に関する疑問です。浴槽に給湯して風呂に入った後、その湯を捨てずに翌日まで放
置してみてください。垢などのゴミが、必ず浴槽の中央にまとまって沈殿しているはずです。
浴槽の中央が最も水深の深い場所だというのであれば、これらのゴミが中央に沈殿する理
由も分からなくはありませんが、浴槽の中で最も底が深くなっている場所は隅にある排水口
のはずで、決して浴槽の中央ではありません。それにもかかわらず、浴槽のゴミは中央にま
とまって沈殿するのです。これはなぜなのでしょうか?

006「電気のコンセント」(2月17日)*************************************************
 どこの家にも壁には電気のコンセントの差し込み口がありますが、よく見ると2つある差し
込み口は長さと幅がわずかに違うことがおわかりかと思います。これはAC電源には極性が
あって、幅の広い方(長さが長いほう)がコールド(つまりマイナス)、他方がホット(つまりプ
ラス)になっているわけですが、そんなことはお構いなくコンセントをどう差し込んでも、家電
製品は問題なく作動します。これも不思議なことですが、逆に、電池はプラスとマイナスを正
しく装填するように取扱説明書に厳しく指示されており、誤った装填をすると作動しなくなるの
はなぜなのでしょう。また、電池を複数本入れる場合、直列に装填するのではなく、並列に
装填するようになっている製品が多いのもなぜなのでしょう。しかもプラスとマイナスを互い
違いにして装填する製品が多いのです。何気ないことですが、コンセントを差し込んだり電池
を装填するたびに不思議に感じます。

005「日本の建国起源は?」(建国記念の日)*****************************************
 毎週日曜日に、新たな疑問を提示しているこのコーナーですが、祝祭日があるときは、その祝祭日にち
なんだ話題で、日曜日の分とは別に提示したいと思います。

 今日、すなわち「建国記念の日」というのも不思議な日ですよね。読んで字のごとく「日本
国が建国された日」なのでしょうが、それはいつの時代なのでしょうか?ひょっとして、邪馬
台国が滅び、大和朝廷が誕生した、そんな古い頃のことでしょうか?それとも江戸幕府が倒
され、大政奉還を行なった頃のことでしょうか?第一、そもそもこの国を「日本」と呼ぶように
なったのは、いつからのことで、誰が提唱したのでしょう?
 日本史に詳しい方、教えてくださると幸甚です。

004「運賃の謎」(2月10日)*******************************************************
 同じ品物を複数個購入する場合、通常は1個あたりの値段に個数を乗じた代金を支払い
ますよね。まあ、そうは言っても、「1冊110円のノートが10冊セットで980円」という具合
に、ある程度まとめて購入すると、単価は安くなる場合もたくさんありますが、それは例外
的なものでしょう。しかし、鉄道・バスなどの交通機関はどうでしょう。JRの場合、たとえば
10kmの距離なら190円です。では5kmなら85円で、2kmなら38円かというとそうではあ
りません。2kmでも140円とられます。逆に、100kmの距離(だいたい東京から湯河原ま
で)を利用しても1620円です。1000km(だいたい東京から徳山のやや先まで)を利用し
ても11970円です。100kmなら1900円、1000kmなら19000円にはならないわけです。
つまり、一応は距離が遠くなるほど、運賃は高くなっていきますが、1kmあたりの運賃はど
んどん安くなっていくわけです。したがって近距離では非常に損することになります。しかし、
これは本当はおかしいはずです。10kmで190円なら1km19円、たとえ1円の端数を切り
上げても、20円でなければおかしいはずです。どうしてその7倍にあたる140円もとるので
しょうか?そしてなぜそんな法外?な値段が国土交通省から認可されるのでしょう?

003「CDなのにレコード?」(2月3日)***********************************************
 世の中に初めてCDプレーヤーが発売されたのは1982年の秋、もう今から20年も前のこ
とです。それ以来急速に普及し、アーティストの新譜は例外なくCDにとってかわりました。今
や、あの黒い円盤形をした「レコード」を買うには、中古ショップをあちこち探し回らなければ
なりません。それだけCDの時代になって久しくなったのに、いまだに「第×回・日本レコード
大賞」などと「レコード」という言葉が使われているのは、なぜなのでしょうか?会話の中でも
少し前までは、たとえば「ちょっとレコード店に寄ってから行くよ」という具合に「レコード」という
言葉が普通に使われました。その店はすべてCDばかり売っているにもかかわらず・・・です。
とっくに死語になってもおかしくない「レコード」という言葉が今なお使われているのも不思議
だとは思いませんか?

002「時効の意義は?」(1月27日)*************************************************
 特に法曹界の方にお答えいただければありがたいのですが、「時効」はなぜ必要なのでしょ
か?ある犯罪を犯していても、一定の期間を経過しても逮捕されなかった場合、たとえ後で真
犯人が分かっても、その罪を問えないわけですが、そういう仕組みになっているから、犯罪を
犯す側に「うまくやればバレずに時効を迎えることができる」と思わせてしまい、完全犯罪に挑
戦する意欲をかきたてているような感じがするのです。どんな事件でも解決、つまり犯人が逮
捕される日までずっと捜査すべきではないでしょうか。

001「冬でも新春?」(2002年1月20日)********************************************
 「1月」といえば、言うまでもなく新年最初の月ですね。元日からどの放送局でも新春スペシャ
ルなるものを企画しますが、ここで、ふと思うのは、なぜ「新春」なのでしょうか?
春といえば、やはり桜の咲く3月・4月でしょう。梅の咲く2月でも、まだ「春遠し」という季節です。
ましてや、1月では冬の真っ只中です。年賀状でも「新冬のお慶びを申し上げます」のほうが時
期的にふさわしい挨拶になるはずなのに、「新春」と表現するのはなぜなのでしょうか?