ホームルームの経営について      (付記: 担任必携文書ファイル
                                        ※下記(7)を参照
(1)学校内におけるホームルームの位置付け
    
    学校生活の基本単位で、学校における「家庭」としての役割
    学校生活が円滑に送れるように、連絡および援助と助言を与える
    調和のとれた人間形成のための基礎的な教育活動を行う・・・LHR活動
 
(2)ホームルーム経営のための指導計画の策定・・・別紙参照

    伝達や出欠席の確認、清掃活動の指導といった日常的なもの
    入学から卒業までの長期的展望にたった適切な働きかけ
    集団生活上の問題、生徒の主体的な生き方の確立、学校生活への適応上の問題、
   進路指導など

    以上の事柄を円滑に行うため、それぞれの指導の計画をしっかり立て、それらを
   ホームルームの指導の各場面に適切に位置付けて効果的に行う
 
(3)ホームルームにおける担任の位置付け

    「家庭」における「父親」であり、「母親」である
    学年集団における共通理解のもとに調和のとれた指導を行い、独善を避ける
    生徒指導上の諸問題については、「担任指導に始まり、担任指導で終わる」が原則
   であるが、学年全体の問題として、広く助言・協力を求める
 
(4)教科活動とホームルームの関わり

    教科担当者会議・・・担任とは違う視点で生徒をみている
                各教科での生徒の動静に注目する
                生徒の個々の事情を伝達、連携を図る
 
(5)SHRとLHRについて

    SHRでは、生徒の健康観察、日常の伝達、指導と助言が中心となる
    LHRでは、長期的視野に立った教育活動が中心となる
   (クラスの親睦、進路指導、学校行事の準備、健康で安全な生活への援助など)
 
(6)家庭との連携について

    生徒にとって家庭が生活の基本
    家庭と密に連携を図り、三者一体となって、生徒の健全な成長を見守る

(7)担任必携文書ファイル

HR依頼
遅刻状況のお知らせ
自己記入式入試スケジュール表


(8)保護者会などで利用できる便利な小道具類

ネームプレートとしての三角錐の作り方


(9)役に立つ名言集

     

(10)感染症についての備忘録

     感染予防のため、出席停止となりうる感染症が学校保健法で定められている。

 
学校で予防すべき主な感染症(学校伝染病)
病     名 出席停止期間
インフルエンザ 解熱後2日を経過するまで
百日咳 特有の咳が消失するまで
麻疹(はしか) 解熱後3日を経過するまで
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ) 耳下腺の腫脹が消失するまで
風疹 発疹が消失するまで
水痘(水疱瘡) すべての発疹がか皮化するまで
咽頭結膜炎(プール熱) 主要症状消退後2日経過まで

      (※)それぞれ潜伏期間と感染性がある期間が異なるので注意が必要である。

        感染症の知識が不十分なために、発熱をしながら学校に登校し、集団行動
       をすることで感染症が拡がっている。

    ( はしか の場合)  潜伏期間は、 10〜12日

      ○症状が出る1日前から、発疹が出た後4〜5日間は人にうつす可能性がある
    
      ○発疹が出る前から人にうつす可能性があるので、熱があるときは学校を休む
    
      ○感染力が強く、免疫のない人が感染すると90%以上が発病する
    
      平成18年から1才児と小学校入学前の1年間の2回接種になったが、現在の
     小中高生のほとんどは1回接種世代である。平成20年4月より、5年間の期限
     付きで13歳と18歳が定期接種として、はしかの予防接種を受けることができる。

(11) 学則 ・・・ 高校時代に、恩師から聞く機会が度々あったが、当時はあまり気にも
            留めなかった。ただ講堂に掲げてあった細井平州先生のご尊顔だけ
            は未だに脳裏に焼き付いて離れない。

   最近、この学則を読み返してみると、当たり前のことを言っているに過ぎないというこ
  とに気づくが、今風の高校生においては、この当たり前のことが出来なくなりつつある。
  
   教室の壁面に掲示して戒めとしたい。



 これは、管子書中の特異な一篇(弟子職第五十九)の最初の部分である。弟子としての
基本的な心構えが示されている。上記の続きの部分では、朝から夜まで起居を共にする
師弟関係を中心とした弟子のあるべき行動が規定されている。


  先生教へを施し、弟子(テイシ)是れ則(ノット)る。

  温恭にして自ら虚しくし、受くる所は是れ極む。

  善を見ては之に従ひ、義を聞けば則ち服す。

  温柔孝悌にして、奢りて力を恃(タノ)む毋かれ。

  志は虚邪毋く、行ひは必ず正直(セイチョク)にす。

  游居するには常有り、必ず有徳に就く。

  顔色は整斉にして、中心必ず式(ノリ)あり。

  夙(ツト)に興き夜(ヨワ)に寐(イ)ね、衣帯必ず飭(トトノ)ふ。

  朝(アシタ)に益し暮れに習ひ、小心翼々たり。

  此(コレ)に一(イツ)にして解(オコタ)らず、是を学則と謂ふ。


(訳) 先生が教育を施し、弟子はそれを見ならって育成される。弟子は温和で恭敬な態

  度を保ち、私心をむなしくして、先生の教えの究極を身につけるべきである。善行を見

  た場合にはそれに従って行動し、義の道理を聞いた場合にはそれを身につけて行動

  するようにする。おだやかにふるまい、親に孝行を尽くし年長者には従順で、おごり高

  ぶって腕力を用いるようなことはしない。志には虚偽や邪心がなく、行動は必ず正しく、

  よこしまがない。家の外にあっても内にあっても、一定のあり方を守り、必ず有徳の人

  物につき従う。顔つきは、きちんと整い、心の中には必ず定まった規範をいだいている。

  朝早くに起き、夜遅く寝て、服装は正しく整える。朝には新しい学問へと進み、暮れに

  はその復習をし、常にうやうやしく慎み深い行動をとる。以上のような事項を専一にし

  て怠りなまけることがない、それを学ぶことの原則というのである。


(12) 電話応対術 ・・・ 業務遂行に電話のやりとりは欠かせない。相手に対して失礼
                 のないように対処しなければならない。

 最近、会社等に電話をすると、以前は「ハイ、○○商事△△課です。」だったのが、最近

は、「ハイ、○○商事△△課の□□です。」と名乗ってくれるようになった。名乗られること

自体、相手の姿が見えてくるようで良いことなのだが、いざ自分が電話で名乗る場面に遭

遇すると、気恥ずかしさだけが出て、思わず躊躇してしまう。同僚の中には、「私、電話、苦

手だから...。」と言って一切電話に出ない方もおられるが、これは言ったもん勝ちかな?

 多分、電話の応対が苦手という方がたくさんおられると思うので、いくつか常套句を確認

しておこう。この常套句を知っていれば、余裕を持って電話の応対ができるものと思う。

 電話の取り次ぎを例にしてみた。

  私 : 「ハイ、○○物産△△課の□□です。」
 相手: 「●●の■■です。」
  私 : 「●●の■■さんですね。いつもお世話様です。」 ← 氏名を確認して、挨拶
 相手: 「こちらこそお世話様です。◇◇課長をお願いします。」 ← 挨拶と取り次ぎ
  私 :「課長の◇◇ですね。少々お待ち下さい。」 ← 取り次ぎの確認

  ○ 課長がいる場合

   電話の保留ボタンを押す・・・課長に向かって、
                      「課長、●●の■■さんからお電話です。」

  ○ 課長が不在の場合(相手が再度電話をかけるとき)

  私 : 「お待たせしました。あいにく課長は席をはずしております。いかがいたしましょうか。」
 相手: 「もう一度、こちらから電話します。」
  私 : 「分かりました。◇◇が戻りましたら、電話をいただいたことを必ず申し伝えます。
      私、□□が承りました。」

  ○ 課長が不在の場合(伝言を預かるとき)

  私 : 「お待たせしました。あいにく課長は席をはずしております。いかがいたしましょうか。」
 相手: 「伝言をお願いします。」
  私 : 「分かりました。どうぞお願いします。」
 相手: 「(伝言)」
  私 : 「(伝言)でよろしいですか。」
 相手: 「ハイ」
  私 : 「◇◇が戻りましたら、いただいた伝言を必ず申し伝えます。私、□□が承りました。」

 電話の応対に最もその人の人間性が出るものなので、心して応対したいものだ。


(13) 番号順の書類整理術 ・・・ 当HPがいつもお世話になっているHN「GAI」さんか
                       らの裏技紹介です。(平成22年1月10日付け)

 学校関係のお仕事で、特に、担任などを受け持たれている場合、ばらばらなクラスの書類
(40部)などを出席番号順に揃える作業に出くわすことがしばしばだと思います。

 もちろん、1〜9、10〜19、20〜29、30〜40 と大まかに分けておき、各グループで整
理していけば目的は達成されますが、ここでは次のような方法で揃えることを思い付きまし
たので一度お試しあれ。

(1回目)・・・まず、奇数番号と偶数番号に分類し、偶数パケットの上に奇数パケットを重ねる。

    ”一位の数字”が 0,2,4,6,8 のものと 1,3,5,7,9 のものに仕分け

(2回目)・・・重ねた束を表向きで左手に持ち(出席番号が書いてある方を表とする。)、上か
       ら一枚ずつテーブルへ裏向きに重ねていくが、出席番号の”一位の数字”が奇数
       グループからは3,7を、偶数グループからは4,8であれば上段に、それ以外は
       下段に分けて重ねていく。(上段と下段の2山が作られる。)

        表向きにした時上段の束が下側になるように2つの山を重ねて一つにする。

    表向きにしたとき、上側には、”一位の数字”が 1,5,9,0,2,6 の順
               下側には、”一位の数字”が 3,7,4,8 の順
    のものに仕分け


(3回目)・・・同じく重ねた束を表向きで左手に持ち、今度は”一位の数字”が 5,6,7,8
       (上からこの順番で現れてくる。)は上段、それ以外は下段に裏向きで重ねていく。

        2つの山を2回目と同様に一つに重ねて持つ。

    表向きにしたとき、上側には、”一位の数字”が 1,9,0,2,3,4 の順
               下側には、”一位の数字”が 5,6,7,8 の順
    のものに仕分け



(4回目)・・・“一位の数字”が 0、9 であるもの(上部の方に8枚存在している。)計8枚を
       アップジョグ(少し上部にずらしてやる。)して相対順序が崩れぬように抜き出して、
       この8枚をボトム側へ回す。

    表向きにしたとき、上側には、”一位の数字”が 1,2,3,4
               下側には、”一位の数字”が 5,6,7,8,9,0 の順
    のものに仕分け


(5回目)・・・出席番号の数字が11〜20、31〜40(小5から成人までと、サーティワン・アイ
       スクリームから不惑までと暗記する。)は上段、それ以外は下段に裏向きで重ね
       ていく。

        2つの山を一つに重ねて持つ。

    表向きにしたとき、上側には、1〜10,21〜30
               下側には、11〜20,31〜40
    のものに仕分け


(6回目)・・・最後に、21以降の番号を上段に、それ以外は下段に重ねていく。

        2つの山を一つに重ねる。

    表向きにしたとき、上側には、1〜20 、下側には、21〜40 のものに仕分け

以上で出席番号順に揃った書類が出来上がる。

 慣れるまで少し練習が要りますが、慣れると通常の方法よりずっと早く目的が達成できます。

(コメント) やり方を覚えるのが大変そうですが、今度機会があったら実験したいと思います。
      作業が終わった後、綺麗に揃っていれば感動でしょうね!GAIさんに感謝します。



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