ら し せん                                       「いろいろな曲線」のページに戻る
螺獅線

       

    極方程式は、  

 この曲線は、コンコイドともいわれる。

螺獅線(コンコイド)
   作図の原理

  

  定直線Lと距離 a だけ離れた

 定点Oが与えられている。直線

 L上に動点Qがあり、さらに、直

 線OQ上に、QP=QP’=b とな

 る2点P、P’をとる。点Qが直線

 L上を動くとき、点P、P’の軌跡

 が求める螺獅線を与える。




 角の3等分の作図について、定規・コンパスだけを用いては不可能であるが、その条件を
はずせば、角の3等分はいろいろな方法で作図される。

 例えば、蝸牛線(リマソン)の特別な場合を用いる方法、折り紙を用いる方法(1枚2枚)、
角の n 等分方程式を利用する方法など多彩である。

 ここでは、螺獅線を用いて、角を3等分する方法を考えてみよう。

       角の3等分の作図 

 上図において、∠AOB が与えられた角である。OA上任意の点Hで垂線を引き、OB と

の交点を C とする。このとき、OH=a、2・OC=b として螺獅線を描く。そして、この曲線

と、点CからOA に平行な線を引き、その交点をDとする。このとき、∠AODが角の3等分

になっている。

 (証明) ODとHでの垂線との交点を E とし、DEの中点を M とする。螺獅線の性質から、

 OC=MD また、∠DCE=∠Rで、MがDEの中点であることから、MD=MCである。

 よって、 △MCD、△COMは二等辺三角形となり、明らか。

(注意) 直交座標系での方程式は、次のようにして求められる。

螺獅線の方程式   左図において、△POR∽△PQH より、OP:OR=QP:QH が

  成り立つ。従って、O(0,0)、P(X,Y) とすれば、

       OP=X+Y、OR=X、QP=b、QH=X−a

  であるから、これを比例式に代入して計算すればよい。