単位の換算                                 戻る

 数学や理科の問題で、単位の換算は必須アイテムだろう。私自身のこれまでの学びを振
り返ってみると、小学4、5年生の頃に集中して没頭した記憶が蘇る。

 当時の学習指導要領では、小学2年生で長さの単位(m、cm、mm)について学び、その
相互関係についても触れられている。小学校3年生では、割合の概念について拡充が図ら
れ、重さ(g、kg)についてもその相互関係を学んでいる。また、時刻や時間の概念も明らか
にされている。小学4年生では分数を学び、面積や体積の概念も指導され、小学5年生で
は、単位の換算の完成年度とみなされ、速さの概念も明らかにされ、それらを求める能力
を伸ばすとされている。

 このページでは、単位の換算に係わる事項をまとめていきたい。

例 次の単位の換算は、よく知られたものだろう。

1t=1000kg
1kg=1000g
1km2=100ha
1ha=100a
1a=100m2
1L=10dL
1dL=100mL(cm3
1yd=3ft
1ft=12in
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 単位の換算は、まともに計算すればできないことはないが、次のような便法も役に立つ場合
がある。

 秒速(m/s)を時速(km/h)に換算するには、秒速を4倍し、その1割を引けばよい

(例) 秒速20m/sは、時速(km/h)に換算すると、

    20×(1/1000)×3600=20×3.6=72(km/h)

  普通に考えれば上記の計算のようであるが、慣れてくると次のように計算してもよいこと
 に気がつく。すなわち、

    20×4=80  80×0.1=8  よって、 80−8=72(km/h)

 この便法を用いれば、次の問題も暗算で求められる。

問題 時速43.2kmの車は、1秒間で何m走るか?

(解) 43.2÷0.9=48 で秒速 48÷4=12m で走る。


 今でこそメートル法が基準であるが、その簡便さ、愛着からだろうか、尺貫法も普段の生活
の中で根強く生き残っている。

例 建築や不動産関係・・・坪(畳2帖分 36平方尺 すなわち、6尺×6尺の大きさ)

  軽トラックの荷台の大きさ・・・畳のサイズ(3尺×6尺(通称 サブロク)が入る大きさ

  液体の計量・・・一升瓶、一斗缶、・・・

  食パンの大きさ・・・一斤、・・・

 尺貫法における体積の換算

 1石(こく)=10斗(と)、1斗=10升(しょう)・・・18g、1升=10合(ごう)・・・1.8g

 1合=10勺(しゃく)・・・180cc、1勺・・・18cc

 尺貫法における重さの換算

 1貫(かん)=6.25斤(きん)・・・3.75kg、1斤=160匁(もんめ)・・・約600g

 ところで、米1俵(60kg)=4斗 で、

 米1合=大さじ12杯分(約150g)・・・炊飯すると、約330gになる(お茶碗2杯分)。

 米1合は、人が1回に食べる量とされ、1合の米が取れる土地の大きさが1坪とされる。
(→ 参考:「坪について」)

 よって、人は1年間で米を約1000合食べることから、1石=1000合とされる。

 米1合の米粒を数えると、約6500粒になるらしい。

 尺貫法における長さの換算

 1里(り)=36町(ちょう)・・・約3927m、1町=60間(けん)、1間=6尺・・・約182cm

 1尺=10寸(すん)・・・約3cm

 尺貫法における面積の換算

 1町(ちょう)=10反(たん)・・・約1ha(約1万平方b)、1反=10畝(せ)、1畝=30坪



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