119 | 令和6年度前期 | 一橋大学 | 文系 | ・・・ | 確率(数学A) | やや難 |
一橋大学 前期文系(2024)
第5問 nを3以上の奇数とする。円に内接する正n角形の頂点から無作為に相異なる3点
を選んだとき、その3点を頂点とする三角形の内部に円の中心が含まれる確率pnを求
めよ。
(解) 題意より、n=2m+1 (m≧2 の自然数) とおける。1点を境に左右にm個ずつ
に分かれる配置となる。
選んだ3点を頂点とする三角形がOを内部に含まないとき、最長の長さの線分ACに関して
点Bは点Oの反対側にある。頂点Aを定め、このような三角形ABCは、2点B、C を適宜決め
れば、ただ一つに定まる。
Aの決め方は、n通りで、その1通りに対して、2点B、Cの決め方は、m≧2として、
mC2=m(m−1)/2 (通り) になるので、3点を頂点とする三角形がOを内部に含まな
い場合の数は、 n・mC2=(2m+1)m(m−1)/2 (通り)
起こり得る場合の数は、
nC3=(2m+1)(2m)(2m−1)/6=(2m+1)m(2m−1)/3 なので、
よって、pn=1−3(m−1)/(2(2m−1))=(m+1)/(2(2m−1))=(n+1)/(4(n−2))
m=1 のとき、明らかに、p3=1 であるが、これは、上式で、m=1としたものである。
したがって、 3以上の奇数nに対して、 pn=(n+1)/(4(n−2)) (終)
(コメント) 奇しくも、東京大学前期文系(2024)の第4問と類似問題であった。こんなこと
が果たして起こるとは不思議だ!作問者が同じ人なのだろうか?
以下、工事中!