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074 令和6年度前期  東京大学   文系 ・・・  確率(数学A)  やや難

東京大学 前期文系(2024)

第4問 nを5以上の奇数とする。平面上の点Oを中心とする円をとり、それに内接する
  正n角形を考える。n個の頂点から異なる4点を同時に選ぶ。ただし、どの4点も等確
  率で選ばれるものとする。選んだ4点を頂点とする四角形がOを内部に含む確率p
  を求めよ。

(解) 題意より、n=2m+1 (m≧2 の自然数) とおける。1点を境に左右にm個ずつ
  に分かれる配置となる。

  

 選んだ4点を頂点とする四角形がOを内部に含まないとき、最長の長さの線分ADに関して
2点B、Cは点Oの反対側にある。頂点Aを定め、このような四角形ABCDは、3点B、C、D
を適宜決めれば、ただ一つに定まる。

 Aの決め方は、n通りで、その1通りに対して、3点B、C、Dの決め方は、m≧3として、

 3=m(m−1)(m−2)/6 (通り) になるので、4点を頂点とする四角形がOを内部

に含まない場合の数は、 n・3=(2m+1)m(m−1)(m−2)/6 (通り)

 起こり得る場合の数は、 4=(2m+1)(2m)(2m−1)(2m−2)/24 なので、

よって、p=1−(m−2)/(2m−1)=(m+1)/(2m−1)=(n+1)/(2(n−2))

 m=2 のとき、明らかに、p5=1 であるが、これは、上式で、m=2としたものである。

 したがって、 5以上の奇数nに対して、 p=(n+1)/(2(n−2))  (終)



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