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046 | 平成30年度前期 | 東京大学 | 理系 | ・・・ | 整数・数列(数AB) | 標準 |
今年度東京大学前期文系のものと同趣旨の問題です。
東京大学 前期理系(2018)
数列 a1、a2、・・・ を、 an=2n+1Cn/n! (n=1、2、・・・) で定める。
(1) n≧2とする。an/an-1 を既約分数qn/pnとして表したときの分母pn≧1と分子qnを
求めよ。
(2) anが整数となるn≧1をすべて求めよ。
(解)(1) an/an-1=2(2n+1)/{n(n+1)} において、n(n+1)は2の倍数で2で割り
切れる。
また、 (2n+1)+(−2)n=1 より、 2n+1とnは互いに素
(−1)(2n+1)+2(n+1)=1 より、 2n+1とn+1は互いに素
以上から、 pn=n(n+1)/2 、qn=2n+1
(2) a1=3C1/1!=3 は整数 、a2=5C2/2!=5 は整数
a3=7C3/3!=35/6 は整数でない
一般に、n≧3のとき、 an=a2(q3/p3)(q4/p4)・・・(qn/pn)
ここで、 a2、q3、q4、・・・、qn は奇数で、p3p4・・・pn は偶数なので、anは整数でない
以上から、求めるnは、1と2 のみ (終)