干支の計算                  戻る

 年末になると、気になるものがある。それは、来年の干支(えと)。年賀はがき用に必要な
のだ。毎年正月には、今年こそ年賀はがきなどという虚礼から脱出するぞ!と誓いはするも
のの、日々の生活の中で、その誓いは徐々に薄れ、年末の頃になると、気もそわそわ。

 11月1日年賀はがき発売の日には必ず買っているということを毎年繰り返している。1年
の中で、出会う人というのは近場の人ばかりで、日本全国に散ったかつての友人たちとは疎
遠になりがちだ。普段会えない友人たちと交わす年賀状は、正月の楽しみでもある。

 そういうわけで、今年も年賀状の準備にはいった次第なのである。

 普通、干支は次の順番で覚えられている。

10 11 12

 ここで、次の事実は重要である。

 西暦1996年(平成8年)の干支は、「子」年である。

 平成8年は、昭和に換算すると、昭和71年である。したがって、一の位に注目すれば、来
年は、(スミマセン!この原稿を書いている年は、西暦2002年です)昭和78年相当なので、8番目の干支
「未」年ということが直ちに分かる。

 このほか、昭和のある年号に25を加えると、その年の西暦による年号が分かるなど、「昭
和」という年号は庶民の生活の中で、とても便利な年号であった。私のまわりには昭和**年
といわれても「ピンとこない」という方が多いが、私自身は、昭和という年号を意識してこそ、
その時代特有の息吹きが感じられるのではないかと思う。

 もっと一般的に計算する式も知られている。永田 久 著 「暦と占いの科学」(新潮選書)
によれば、

 西暦 Y 年の干支は、Y+9 を12 で割った余り

で与えられるという。(ただし、割り切れる場合は、上の表で、「12」と考えることにする。)

たとえば、西暦2002年の干支は、2002+9=2011 を12 で割った余りを求めると、
2011=12×167+7 より、7 なので、上の表から、「午」年であることが分かる。

 この式を用いると、任意の年の干支が簡単な計算で直ちに求めることができる。

 しかし、現在生活している年近辺の干支の計算だけなら、次の式を用いた方が計算は楽
だ!

 西暦 Y 年の干支は、Y−2000=X として、X+5 を12 で割った余り

で与えられる。

たとえば、西暦2003年の干支は、3+5=8 だから、上の表より直ちに「未」年である。

(干支の計算以外に、曜日の計算にも興味をもたれる方は、こちらを参照してください。)