雑誌の製本                              戻る

 最近、雑誌を印刷屋さんに発注することになり、見積もりをお願いする機会があった。

たとえば、A4版サイズの原稿で、Aという部分が56頁、Bという部分が38頁、Cという部分
が34頁、Dという部分が36頁、Eという部分が80頁あり、A+B、A+C、A+D、A+E の
4種類をそれぞれ50部作成したいとお願いしたら、計算がとても面倒で、大変だという話を
伺った。

 素人考えでは、その大変さが直ぐ理解できなかったが、多分印刷屋さんでは、通常我々
が1枚ずつ両面コピーしているような方法ではなく、何頁分かを大きな1枚の紙に両面印刷
し、それを裁断して製本しているからではないかと推察される。

 そういえば、以前雑誌を作っているときに、頁を増やすときは、8ページ単位とか16頁単
位にしてくれと言われたような気がする。

○ A5版 16頁 の雑誌の印刷用頁の配置図

   

 左から2枚ずつ対にして、A3版の紙の両面にコピーする。次に、点線で裁断して上下に
分ける。これらを、正しい順に並べて細線に沿って半分に折れば、所要の雑誌は得られる。
細線部分は、ホッチキスで止めるか糊付けをすればいいだろう。

 最近のコピー機は優秀で、両面印刷から部数印刷まで幅広くこなし事務能率も大幅に向
上したが、両面印刷の原理を知っておくことも大切だろう。

 私自身、以前両面印刷で雑誌を作る場合、次のような模式図を描いて印刷したものだ。

                  

 この模式図と先の図とを比較すれば、自ずからその原理が分かることだろう。

○ A7版 32頁 の雑誌の印刷用頁の配置図

             

 なぜこのような配置になるかは、上記と同様に模式図を書いてみると理解できる。