紐をたたむ
ここに長さが十分ある1本の紐がある。この紐の真ん中をハサミで切れば、2本に分かれ
る。同様に、1本の紐の両端を揃えてたたみ、その真ん中をハサミで切れば、3本に分かれ
る。ここまでは頭の中に紐の状態をイメージしてもらえれば合点がいくだろう。
そこで、問題です。
1本の紐の両端を揃えてたたみ、さらに、その両端を揃えてたたむ。その真ん中をハサミ
で切れば、紐は何本に分かれるだろうか?答えは、5本となる。出来ました?
さらに問題は続きます。
1本の紐の両端を揃えてたたみ、さらに、その両端を揃えてたたむ。さらに、その両端を揃
えてたたむ。その真ん中をハサミで切れば、紐は何本に分かれるだろうか?
ここまでくると、想像するのが大変かも...。
これまでの操作を図示してみると、規則性が見えてくる。
すなわち、紐を1回たたむ毎に折り目の点(青色の点)が倍々に増え、そのときの紐の分
割数は折り目の点(青色の点)の個数に1を加えればよい。この最後に1を加えるという感
覚は小学校で学ぶ植木算と同じだ。
図からも分かるように、上記の問題の答えは、「9本に分かれる」となる。
以上から、折り目の点(青色の点)の個数は、1回たたむと2、2回たたむと4、3回たたむ
と8、・・・ なので、n回たたむと2nとなる。
従って、1本の紐をn回たたみ、その真ん中をハサミで切れば紐は、2n+1本に分かれる
ことが分かる。
(参考文献:朝日新聞 8月4日付け朝刊 花まる先生公開授業 300回記念)