三角錐の体積                             戻る

 当HPがいつもお世話になっているHN「よおすけ」さんからの出題です。
                                       (平成24年6月8日付け)

  三角錐ABCDが、△BCDを底面にして、机の上に置かれている。辺の長さをそれぞれ、

    AB=1、AC=、AD=、BC=、BD=、CD=3

とする。このとき、三角錐ABCDの体積を求めよ。



































(答) 1/2

 よおすけさんになりかわって解いてみた。

 ∠BAD=90°なので、△ABD=/2

 また、∠BAC=90°から、頂点Cより平面ABDに下ろした垂線の足Hは辺AD上にある。

 ∠CAH=θとおくと、余弦定理より、 cosθ=−1/√10 なので、 sinθ=3/√10

 よって、△ABDを底面とする三角錐ABCDの高さは、×3/√10=3/

 以上から、三角錐ABCDの体積は、 (/2)×(3/)×(1/3)=1/2


 S(H)さんからのコメントです。(平成24年6月10日付け)

別解(イ) C(0,0,0)、D(3,0,0)として、B(1,,0) としてよく、底の面積 3/2

     Aは、(1,1/,1/) を採用し、答は、V=(1/3)(3/2)(1/)=1/2

別解(ロ) Abs[(1/6)*Det[{{0,0,0,1},{3,0,0,1},{1,Sqrt[2],0,1},{1, 1/Sqrt[2], 1/Sqrt[2],1}}]]

     を、「Wolfram|Alpha」に挿入。

(参考) 「Tetrahedron」、「Volume of a Tetrahedron

別解(ハ) (初体験でしょうが...。)

 Sqrt[1/288*Det[{{0, 9, 3, 2, 1}, {9, 0, 6, 5, 1},{3, 6, 0, 1/2 + (-(1/Sqrt[2]) + Sqrt[2])^2, 1},

    {2, 5, 1/2 + (-(1/Sqrt[2]) + Sqrt[2])^2, 0, 1},{1, 1, 1, 1, 0}}]]

を計算し、1/2。

(根拠) 三村征雄、志村五郎 著 代数学と幾何学(裳華房)284pを証明し、使用して下さ
     い。「Tetrahedron」や次にもSqrt[1/288*Det[云々]] 在り。此処に集う皆様、常用
     されておられますか?

(参考) 「Cayley-Menger Determinant」、「Volume of a tetrahedron」、
      「Volume of a Tetrahedron


 よおすけさんからのコメントです。(平成24年6月12日付け)

 S(H)さん、解答ありがとうございます。空間座標や、行列式を用いた解法は初めてみまし
た。三角比を用いない解法がないか探していたのでありがたいです。


 よおすけさんからのコメントです。(平成24年9月29日付け)

 私の備忘録-解析学分野の「重積分の計算」にある三角錐の体積の求め方を何となく見
ていたら、上記の問題を重積分を使って解くとなると、どんな解法になるのだろうか・・・と
思っていたところです。

 領域はx≧0、y≧0、z≧0とあと何の式が必要かな…って。本当は、高校数学Tで習う三
角比で解ける問題を無理して重積分でやることはないが、あえて・・・。


(コメント) 題意より、

  A(0,0,0)、B(0,1,0)、C(−1/,0,3/)、D(,0,0)

と置くことができ、求める体積は、領域BHD(Hは、Cから直線ADに下ろした垂線の足)上
で、平面BCD、平面ABCから求めることになります。
(平面の式は求めましたが、重積分で計算しようとは全く思いませんね!)