組合せの問題                     戻る

 思わず手を出したくなる骨太な問題ということで、当HPの掲示板「出会いの泉」に、HN
「H.I.」さんが次のような問題を出題された。(平成22年2月24日付け)

  最近であった問題でなかなか骨のあると思ったものがありました。見た目は簡単で、
 2・3分もあれば答えが出ると思ったのですが・・・。


  1〜8 の数字の書かれたカードがある。二枚ずつペアを作り、カードの数字の差
 がそれぞれ 1、2、3、4 になるような組合わせを求めよ。


  解答に必要な知識は小学生でも十分ですが、条件をきちんと見極めないと漏れが発生
 します。見た目のシンプルさに比べ、解答に必要な手順はしっかりした道順が必要で、小
 学生には難しいが、中学生なら時間はかかっても解答が得られると思います。

































(答) 当HPがいつもお世話になっている GAI さんの解答です。(平成22年2月25日付け)

     差   4      3       2      1

       (1,5)   (4,7)   (6,8)   (2,3)

       (1,5)   (3,6)   (2,4)   (7,8)

       (2,6)   (1,4)   (3,5)   (7,8)

       (3,7)   (5,8)   (4,6)   (1,2)

       (4,8)   (2,5)   (1,3)   (6,7)

       (4,8)   (3,6)   (5,7)   (1,2)

    一個を探し出して安心していました。全部の組合せが

      82×62×42/4!=105(通り)あるので、4組の差が1〜4でグループ分け

   出来る確率が、6/105=2/35=0.057・・・ だから、ちょっとした運試しに手頃なカ
   ードゲームになりそうですね。

  GAI さんに触発されて別な視点で考えてみた。

 4組の2数の対のうち大きい方の数を、それぞれ A、B、C、D とすると、

   A+B+C+D={(1+2+3+4+5+6+7+8)+(1+2+3+4)}/2=23

であり、よって、4組の2数の対のうち小さい方の数を、それぞれ a、b、c、d とすると、

   a+b+c+d=23−(1+2+3+4)=13

となる。このとき、 a<b<c<d として、

   (a,b,c,d)=(1,2,3,7)、(1,2,4,6)、(1,3,4,5)

の3通りしかない。

 これらの4数に、1234の順列

 1234 1243 1324 1342 1423 1432 2134 2143 2314 2341

 2413 2431 3124 3142 3214 3241 3412 3421 4123 4132

 4213 4231 4312 4321

を順次加えて、題意に適するものを探せばよい。

  (a,b,c,d)=(1,2,3,7) の場合

    (A,B,C,D)=(4,6,5,8) ←3421

    (A,B,C,D)=(5,4,6,8) ←4231

  よって、 (1,4)(2,6)(3,5)(7,8) 、 (1,5)(2,4)(3,6)(7,8)

  (a,b,c,d)=(1,2,4,6) の場合

    (A,B,C,D)=(3,5,8,7) ←2341

    (A,B,C,D)=(5,3,7,8) ←4132

  よって、 (1,3)(2,5)(4,8)(6,7) 、 (1,5)(2,3)(4,7)(6,8)

  (a,b,c,d)=(1,3,4,5) の場合

    (A,B,C,D)=(2,6,8,7) ←1342

    (A,B,C,D)=(2,7,6,8) ←1423

  よって、 (1,2)(3,6)(4,8)(5,7) 、 (1,2)(3,7)(4,6)(5,8)

(コメント) 手当たり次第ではなかなか見つけられないようです。順列組合せの問題として
      良問と考えられますね!上記では全ての場合を探索しましたが、計算で求める
      方法はないのかな?

 出題者のHN「H.I.」さんより解答をお寄せいただいた。(平成22年2月27日付け)

 まず、適当にペアを作ったと仮定して、

  ペアの小さい方の数字だけを集めたグループの総和を A
  ペアの大きい方の数字だけを集めたグループの総和を B

とすると、 B+A=36  (=1+2+3+4+5+6+7+8) 、 B−A=10  (=1+2+3+4)  から

       A=13 、 B=23

 この時点でAの中には1が、Bの中には8が必ず含まれていることを見ぬくことも重要です。
A’=A−1=12 とすると、2以上7以下の3つの自然数の和の組み合わせで、12になる
ものを求めればよいことになり、Aの組み合わせは、

  (1) (1,2,3,7)  (2) (1,2,4,6)  (3) (1,3,4,5)

 Bの組み合わせは、当たり前ですが、Aに入らなかったものに決まっているので、以下の
ように、一意的に決まります。

  (1) {4,5,6,8}  (2) {3,5,7,8}  (3) {2,6,7,8}

 (1)を見ると、7より大きいものは8しかないので、8−7=1。あとはそれぞれ2通りのペ
アが考えられます。

 (3)を見ると、2より小さいものは1しかないので、2−1=1。あとはそれぞれ2通りのペ
アが考えられます。

 (2)は、(1)(3)のような必然のペアはありませんが、例えば6より大きいものは7か8し
かなく、それぞれの場合でペアを考えると結局2通りとなります。

 以上から、6通りで、GAI さんの書かれたような組み合わせとなります。

 問題をさらに一般化すれば、

 1〜2nの数の書かれたカードでペアを作り、その差が1〜nになる組み合わせの総
数を求めよ。


となるはずですが、今のところ考えてみる予定はありません(;^^)。

(コメント) なるほど! H.I.さんのように考えると、72通り探索しなくて済みますね。
      HN「H.I.」さんに感謝します。

 n=5 の場合について、GAI さんが挑戦された。(平成22年2月27日付け)

  (参考) HN「FN」さんからご教示いただきました。(平成22年2月27日付け)

      HN「H.I.」さんの議論をそのままnの場合に適用すれば、
       B+A=n(2n+1) 、 B−A=n(n+1)/2
     より、  A=n(3n+1)/4 、 B=n(5n+3)/4 となる。
      n=6、7 の場合は、A、Bは整数とならず、したがって、題意を満たす組合せは
     存在しない。
      n=8 のとき、 A=50 、 B=86 なので、題意を満たす組合せがあるかも
     しれない。(→ GAI さんの結果


 数字を、1〜10 にして、2枚ずつ5組のセットを作り、その2数の差が 1,2,3,4,5 を
構成する組合せを調べると、

     差   5      4       3      2      1
       (1, 6)  (3, 7)  (5, 8)  (2, 4)  (9,10)

       (1, 6)  (5, 9)  (4, 7)  (8,10)  (2, 3)

       (2, 7)  (1, 5)  (6, 9)  (8,10)  (3, 4)

       (2, 7)  (6,10)  (1, 4)  (3, 5)  (8, 9)

       (3, 8)  (2, 6)  (1, 4)  (5, 7)  (9,10)

       (3, 8)  (5, 9)  (7,10)  (4, 6)  (1, 2)

       (4, 9)  (6,10)  (2, 5)  (1, 3)  (7, 8)

       (4, 9)  (1, 5)  (7,10)  (6, 8)  (2, 3)

       (5,10)  (2, 6)  (4, 7)  (1, 3)  (8, 9)

       (5,10)  (4, 8)  (3, 6)  (7, 9)  (1, 2)

の10組が存在する。

 また、数字を 0〜9 のもので考えると
     差   5      4     3      2      1
        (1,6)  (0,4)  (5,8)  (7,9)  (2,3)

        (1,6)  (5,9)  (0,3)  (2,4)  (7,8)

        (2,7)  (1,5)  (0,3)  (4,6)  (8,9)

        (2,7)  (4,8)  (6,9)  (3,5)  (0,1)

        (3,8)  (0,4)  (6,9)  (4,6)  (8,9)

        (3,8)  (5,9)  (1,4)  (0,2)  (6,7)

        (4,9)  (1,5)  (3,6)  (0,2)  (7,8)

        (4,9)  (3,7)  (2,5)  (6,8)  (0,1)

        (0,5)  (4,8)  (3,6)  (7,9)  (1,2)

        (0,5)  (2,6)  (4,7)  (1,3)  (8,9)

の10組がある。

(コメント) GAI さん、ありがとうございます。HN「H.I.」さんの手法で検証してみました。

 まず、適当にペアを作ったと仮定して、

  ペアの小さい方の数字だけを集めたグループの総和を A
  ペアの大きい方の数字だけを集めたグループの総和を B

とすると、 B+A=55  (=1+2+3+4+5+6+7+8+9+10) 、B−A=15  (=1+2+3+4+5)  から

       A=20 、 B=35

 この時点でAの中には1が、Bの中には10が必ず含まれている。
A’=A−1=19 とすると、2以上9以下の4つの自然数の和の組み合わせで、19になる
ものを求めればよいことになり、Aの組み合わせは、

  (1) (1,2,3,5,9)  (2) (1,2,3,6,8)  (3) (1,2,4,5,8)

  (4) (1,2,4,6,7)  (5) (1,3,4,5,7)

 これに対して、Bの組み合わせは、

  (1) {4,6,7,8,10}  (2) {4,5,7,9,10}  (3) {3,6,7,9,10}

  (4) {3,5,8,9,10}  (5) {2,6,8,9,10}

 ここで、

(1) (1,2,3,5,9) と {4,6,7,8,10} について、まず、10−9=1 の場合

         
差分

 6−1=5 とした場合、 4=7−3 、3=8−5 、 2=4−2 しかありえない。

 7−2=5 とした場合、 4=6−2 だが、これはありえない。

 8−3=5 とした場合、 4=6−2 、3=4−1 、 2=7−5 しかありえない。

  以上から、 (1,6)(2,4)(3,7)(5,8)(9,10)
          (1,4)(2,6)(3,8)(5,7)(9,10)

(1) (1,2,3,5,9) と {4,6,7,8,10} について、まず、9−8=1 の場合

         
差分
10
 この場合は起こり得ない。

(1) (1,2,3,5,9) と {4,6,7,8,10} について、まず、6−5=1 の場合

         
差分
10
 この場合は起こり得ない。

(1) (1,2,3,5,9) と {4,6,7,8,10} について、まず、4−3=1 の場合

         
差分
10
 この場合は起こり得ない。

(2) (1,2,3,6,8) と {4,5,7,9,10} について、まず、9−8=1 の場合

         
差分
10

 4=10−6 で、 5=7−2 、3=4−1 、 2=5−3 しかありえない。

  以上から、 (1,4)(2,7)(3,5)(6,10)(8,9)

(2) (1,2,3,6,8) と {4,5,7,9,10} について、まず、8−7=1 の場合

         
差分
10
 この場合は起こり得ない。

(2) (1,2,3,6,8) と {4,5,7,9,10} について、まず、7−6=1 の場合

         
差分
10
 この場合は起こり得ない。

(2) (1,2,3,6,8) と {4,5,7,9,10} について、まず、6−5=1 の場合

         
差分
10
 この場合は起こり得ない。

(2) (1,2,3,6,8) と {4,5,7,9,10} について、まず、4−3=1 の場合

         
差分
10

 2=10−8 で、 4=5−1 、5=7−2 、 3=9−6 しかありえない。

  以上から、 (1,5)(2,7)(3,4)(6,9)(8,10)

(3) (1,2,4,5,8) と {3,6,7,9,10} について、まず、9−8=1 の場合

         
差分
10

 5=10−5 で、 4=6−2 、3=7−4 、 2=3−1 しかありえない。

  以上から、 (1,3)(2,6)(4,7)(5,10)(8,9)

(3) (1,2,4,5,8) と {3,6,7,9,10} について、まず、8−7=1 の場合

         
差分
10
 この場合は起こり得ない。

(3) (1,2,4,5,8) と {3,6,7,9,10} について、まず、6−5=1 の場合

         
差分
10
 この場合は起こり得ない。

(3) (1,2,4,5,8) と {3,6,7,9,10} について、まず、4−3=1 の場合

         
差分
10
 この場合は起こり得ない。

(3) (1,2,4,5,8) と {3,6,7,9,10} について、まず、3−2=1 の場合

         
差分
10

 6−1=5 とした場合、 4=9−5 、3=7−4 、 2=10−8 しかありえない。

 9−4=5 とした場合は起こり得ない。

 10−5=5 とした場合は起こり得ない。

  以上から、 (1,6)(2,3)(4,7)(5,9)(8,10)

(4) (1,2,4,6,7) と {3,5,8,9,10} について、まず、8−7=1 の場合

         
差分
10

 5=9−4 で、 4=10−6 、3=5−2 、 2=3−1 しかありえない。

  以上から、 (1,3)(2,5)(4,9)(6,10)(7,8)

(4) (1,2,4,6,7) と {3,5,8,9,10} について、まず、6−5=1 の場合

         
差分
10
 この場合は起こり得ない。

(4) (1,2,4,6,7) と {3,5,8,9,10} について、まず、5−4=1 の場合

         
差分
10
 この場合は起こり得ない。

(4) (1,2,4,6,7) と {3,5,8,9,10} について、まず、4−3=1 の場合

         
差分
10
 この場合は起こり得ない。

(4) (1,2,4,6,7) と {3,5,8,9,10} について、まず、3−2=1 の場合

         
差分
10

 5=9−4 で、 3=10−7 、4=5−1 、 2=8−6 しかありえない。

  以上から、 (1,5)(2,3)(4,9)(6,8)(7,10)

(5) (1,3,4,5,7) と {2,6,8,9,10} について、まず、8−7=1 の場合

         
差分
10
 この場合は起こり得ない。

(5) (1,3,4,5,7) と {2,6,8,9,10} について、まず、7−6=1 の場合

         
差分
10
 この場合は起こり得ない。

(5) (1,3,4,5,7) と {2,6,8,9,10} について、まず、6−5=1 の場合

         
差分
10
 この場合は起こり得ない。

(5) (1,3,4,5,7) と {2,6,8,9,10} について、まず、3−2=1 の場合

         
差分
10
 この場合は起こり得ない。

(5) (1,3,4,5,7) と {2,6,8,9,10} について、まず、2−1=1 の場合

         
差分
10

 8−3=5 とした場合、 3=10−7 、4=9−5 、 2=6−4 しかありえない。

 9−4=5 とした場合は起こり得ない。

 10−5=5 とした場合、 4=8−4 、3=6−3 、 2=9−7 しかありえない。

  以上から、 (1,2)(3,8)(4,6)(5,9)(7,10)
          (1,2)(3,6)(4,8)(5,10)(7,9)

したがって、求める組合せは、

  (1,6)(2,4)(3,7)(5,8)(9,10) 、  (1,4)(2,6)(3,8)(5,7)(9,10)

  (1,4)(2,7)(3,5)(6,10)(8,9) 、  (1,5)(2,7)(3,4)(6,9)(8,10)

  (1,3)(2,6)(4,7)(5,10)(8,9) 、  (1,6)(2,3)(4,7)(5,9)(8,10)

  (1,3)(2,5)(4,9)(6,10)(7,8) 、  (1,5)(2,3)(4,9)(6,8)(7,10)

  (1,2)(3,8)(4,6)(5,9)(7,10) 、   (1,2)(3,6)(4,8)(5,10)(7,9)

の10組ある。この結果は、GAI さんのものと一致する。

(追記) 平成22年2月28日付け

 GAI さんが、FNさんの指摘を受け、n=8の場合を調べられたとのこと。504通りの組合
せが存在するとのことである。

 ただし、以下の表で、A=10、B=11、C=12、D=13、E=14、F=15 と置き直し、すべての表で
「+1」する。

(組合せの一部)
     差 1  2  3  4  5  6  7  8
------------------------------------------------
No. 1   (0,1) (2,4) (9,C) (A,E) (3,8) (5,B) (6,D) (7,F)
No. 2   (0,1) (2,4) (A,D) (7,B) (3,8) (9,F) (5,C) (6,E)
No. 3   (0,1) (2,4) (B,E) (8,C) (5,A) (3,9) (6,D) (7,F)
No. 4   (0,1) (2,4) (B,E) (6,A) (8,D) (3,9) (5,C) (7,F)
No. 5   (0,1) (2,4) (7,A) (B,F) (8,D) (3,9) (5,C) (6,E)
No. 6   (0,1) (2,4) (B,E) (6,A) (7,C) (3,9) (8,F) (5,D)
No. 7   (0,1) (2,4) (B,E) (5,9) (8,D) (6,C) (3,A) (7,F)
No. 8   (0,1) (2,4) (6,9) (B,F) (7,C) (8,E) (3,A) (5,D)
No. 9   (0,1) (2,4) (5,8) (9,D) (A,F) (6,C) (7,E) (3,B)
No. 10  (0,1) (2,4) (5,8) (A,E) (7,C) (9,F) (6,D) (3,B)
      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
No. 495 (D,E) (A,C) (2,5) (3,7) (1,6) (9,F) (4,B) (0,8)
No. 496 (D,E) (3,5) (C,F) (7,B) (1,6) (4,A) (2,9) (0,8)
No. 497 (2,3) (4,6) (B,E) (9,D) (A,F) (1,7) (5,C) (0,8)
No. 498 (2,3) (4,6) (A,D) (B,F) (9,E) (1,7) (5,C) (0,8)
No. 499 (2,3) (D,F) (B,E) (6,A) (4,9) (1,7) (5,C) (0,8)
No. 500 (D,E) (2,4) (C,F) (5,9) (6,B) (1,7) (3,A) (0,8)
No. 501 (3,4) (A,C) (2,5) (B,F) (9,E) (1,7) (6,D) (0,8)
No. 502 (C,D) (4,6) (2,5) (B,F) (9,E) (1,7) (3,A) (0,8)
No. 503 (D,E) (3,5) (9,C) (2,6) (A,F) (1,7) (4,B) (0,8)
No. 504 (4,5) (B,D) (C,F) (2,6) (9,E) (1,7) (3,A) (0,8)

 さらに、プログラムに詳しい方に組んでもらい調査したところ、n=9 のときは、2656組
存在することが分かったとのことである。


 この話題について、HN「MsMa」さんより、新たな視点の情報提供があった。
                                     (平成22年2月28日付け)

 H.I.さんが提供していただいた問題についてなのですが、今までのことを踏まえると、
1〜2n の数の書かれたカードでペアを作り、その差が1〜nになる組み合わせの総数を
とした時、

1=1 、A2=0 、A3=0 、A4=6 、A5=10 、A6=0 、A7=0 、A8=504 、・・・

となりますよね。この結果の中で、以前私が自分の中で求めた A1からA5までの結果を
オンライン整数列大辞典(A059106)で検索したとき、偶然すべて一致するものが見つか
りました。A6からA8の結果も確か一致していたと思います。果たして本当に偶然でしょう
か・・・


次のサイトをみると、V(2,n)の n=1 以外の時の数字を2倍にすると今までの結果と
一致します。

         http://legacy.lclark.edu/~miller/langford.html

ここでは、「Langford’s Problem」と呼ばれていて、V(2,n)というものは、1から
nまでの数字が書かれたカードが2枚ずつあって、それら2n枚のカードを次の条件で並
べる組合せの数として紹介されています。

 これはLangford’s Problemの特殊な場合の組み合わせのようですね。

   k(k=1、2、・・・、n)の数字が書かれているカードはそのカードの間に
  k−1枚のカードを挟む


たとえば、n=4 の時は、 42324311  、  41134232  、  34232411

の3通りで、もしも裏返しを区別すると、6通りになります。ここからうまく元の問題に帰着
できないでしょうか。


 このMsMaさんの疑問に対して、当HPがいつもお世話になっているHN「らすかる」さんに
よると、次のように考えれば同じになるとのことである。(平成22年2月28日付け)

12345678
42324311 → (1,5)(2,4)(3,6)(7,8)
41134232 → (1,5)(2,3)(4,7)(6,8)
34232411 → (1,3)(2,6)(3,5)(7,8)

 さらに、らすかるさんはプログラムを作って次の結果を示された。

1=1 、A2=0 、A3=0 、A4=6 、A5=10 、A6=0 、A7=0 、A8=504

9=2656 、A10=0 、A11=0 、A12=455936(2秒) 、A13=3040560(15秒)

14=0 、A15=0 、A16=1400156768(3時間半)

(コメント) H.I.さん、GAI さん、FNさん、MsMaさん、らすかるさん、ありがとうございます。
      何か奥が深そうな問題でしたね!