虫食い算6
次の虫食い算は、当HPがいつもお世話になっているHN「GAI」さんからの出題です。
(初級) □に1〜9を一つずつ入れよ。
1. □+□=□ 、□+□=□ 、□×□=□
2. □+□=□ 、□+□=□ 、□÷□=□
3. □+□=□ 、□−□=□ 、□×□=□
4. □+□=□ 、□−□=□ 、□÷□=□
(中級)
5. |
6. |
(上級) 7.
(その他) A〜Iに1〜9の数字を一つずつ入れよ。
8. A+B=B+C+D=D+E+F=F+G+H=H+I=11
9. A+B=B+C+D=D+E+F=F+G+H=H+I=13
10. A+B=B+C+D=D+E+F=F+G+H=H+I=14
11. 出来たかな? |
12. (ヒント)ぎりぎりです。 |
(答) (初級)について、FNさんによる解です。(平成23年6月23日付け)
1.の解は、 1+7=8 、4+5=9 、2×3=6
あとは掛け算を割り算にかえたり足し算を引き算にかえたりすればよい。すなわち、
2×3=6 を 6÷2=3 にかえたり、1+7=8 を 8−1=7 にかえたり...。
(中級)について、FNさんからのコメントです。(平成23年6月23日付け)
5.は、WとUが交換可能だから、解は一意的ではないですね。
350+673+9382=10405とか。解は他にもありそうです。
6.は、N、W、Vが交換可能だから、1つ解があれば6個できます。
621+846+9071=10538とか。解は一意的であって欲しいと思います。
(上級)について、FNさんによる解です。(平成23年6月23日付け)
多分、ABCDEF=142857 しかないでしょう。証明も可能そうです。
FNさんの解について、らすかるさんからのコメントです。(平成23年6月24日付け)
ABCDEF=285714 とか ABCDEF=428571 などの可能性もあるのでは?
FNさんからのコメントです。(平成23年6月24日付け)
その通りです。それら以外にはないと思います。証明はそんなに簡単ではないかもしれ
ません。1行目の数が999と99の倍数であることは言えそうです。あとは13の倍数である
ことが言えれば、142857=999*11*13なので終了だと思います。
13の倍数も同じでできそうです。999の倍数がやや不完全なのできちんとやってみます。
らすかるさんが上記の事実を証明されました。(平成23年6月24日付け)
(証明) ABCDEF、BCDEFA、・・・、FABCDE はすべて被乗数の倍数だから
ABCDEF0−BCDEFA=A000000−A=(1000000−1)A=999999A
BCDEFA0−CDEFAB=999999B
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
FABCDE0−ABCDEF=999999F
も被乗数の倍数である。A〜Fの最大公約数は1だから、被乗数は999999の約数。
999999=33・7・11・13・37 で 102345≦被乗数≦165432 なので、被乗数は、11、13、
37の倍数、つまり、5291の倍数。
19<102345/5291<165432/5291<32 だから、被乗数÷5291は、21か27となり
5291×21=111111 、5291×27=142857
から、被乗数は142857以外にあり得ない。 (証終)
FNさんからのコメントです。(平成23年6月24日付け)
なるほど。ABCDEF0-BCDEFAを作ればいいのですね。この方が簡単そうです。私は999
の倍数を証明するのにこだわってしまいました。333の倍数までなら比較的簡単なので、こ
れと99、13の倍数であることを使って47619の倍数であるとするべきでした。
らすかるさんからのコメントです。(平成23年6月24日付け)
証明がもう少し簡単になりました。
(証明) ABCDEF、BCDEFA、・・・、FABCDE はすべて被乗数の倍数だから
ABCDEF0−BCDEFA=A000000−A=(1000000−1)A=999999A
BCDEFA0−CDEFAB=999999B
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
FABCDE0−ABCDEF=999999F
も被乗数の倍数である。A〜Fの最大公約数は1だから、被乗数は999999の約数。
999999=33・7・11・13・37 で 102345≦被乗数≦165432 なので、
6<999999/165432<999999/102345<10 から、999999/7 または 999999/9 となるが、
後者は不適なので、被乗数は、999999/7=142857以外にあり得ない。 (証終)
FNさんからのコメントです。(平成23年6月24日付け)
999999の約数で6桁であるのは、111111、333333、999999を除けば、142857しかないとい
うことですね。表記についてですがABCDEF0-BCDEFA=999999*A等と書く方がいいですね。
7.について、次のページ「循環小数の不思議」が参考になると思います。
(その他)について、FNさんによる解です。(平成23年6月24日付け)
8. B+D+F+H=10 で、B、Hは1になれないので、場合の数はあまり多くない。だから
手作業でできました。左右対称を除いて一意的でした。
9.10.は手作業でやる気がおきなかったので、コンピュータを使いました。
A+B=B+C+D=D+E+F=F+G+H=H+I=X とする。
B+D+F+H=Y とおくと、 5・X=45+Y で、 10≦Y≦30 だから、11≦X≦15
X=11、12、13、14、15 について、Excel VBAで調べてみたら、次のようになりました。
ただし、1つの解に対して、AとI、BとH、CとG、DとFを交換しても解です。このようなのは左
右対称なものとして同一視することにします。
X=11 (A,B,C,D,E,F,G,H,I)=(9,2,5,4,6,1,7,3,8)
X=12 解なし
X=13 (A,B,C,D,E,F,G,H,I)=(9,4,1,8,3,2,5,6,7)、(7,6,5,2,8,3,1,9,4)
X=14 (A,B,C,D,E,F,G,H,I)=(8,6,1,7,4,3,2,9,5)
X=15 解なし
コンピュータでやったあとで、もう一度手作業で考えてみました。X=15のとき解なしは簡
単にでます。X=14のとき上記の解しかないことも比較的容易です。X=12とX=13だけが
手作業でできてません。
11.の答えは、 194650
12.の答えは、 A=4、B=3、C=8、D=9