・ とてつもなく大きい数 S.H氏
「クイズ$ミリオネア」という番組が日本でも人気だ。みのもんたさんの名司会もさることながら、
比較的問題がやさしいこともあり、誰でもが「一千万円ゲットできるのでは?」という気にさせる
ので、ついついみてしまう。この番組と同様の番組がアメリカにもあるらしく(こちらの方が本家
本元かもしれない)、そこで、次のような問題が出されたということを、ある方から聞いた。
「10の100乗のことを何と呼ぶか?」
答は、「グーゴル」だそうである。日本の数詞に、最も大きい数として「無量大数」というのがあ
る。(参考:日本の数詞) これは、10の68乗なので、グーゴルという数の大きさが実感でき
る。もっとも、このような数は、真剣にとるには余りにも大きすぎる馬鹿馬鹿しい数の例として
あげられることが多く、実用に供されることはあまりないと思う。
しかしながら、全宇宙に存在する原子の個数は、約10の75乗ということなので、あながち、
グーゴルという数の存在も無視できない。
数学の世界で、有用な目的で使われている最大の数は、
といわれている。(ものの本によると、G64といわれる、もっと大きい数もあるらしい。)
昔の人は、メガ角数という概念で、大きい数を表現しようとしたようだ。
例えば、次のように定義したらしい。
実際に計算してみよう。
と、順調に計算してみたものの、次の計算をするのを、なぜかためらってしまう。
想像を絶するほどの大きさの数であることは間違いない!
このとてつもなく大きい数は、Mega と呼ばれているそうだ。
(追記) グーゴルについて
グーゴルという数(10の100乗)を一般化したのは、数学者エドワード・カスナー
(1930年代)であるが、その名前を発明したのは、カスナー博士の9歳の孫らしい。
さらに、彼は、10のグーゴル乗についても、グーゴルプレックス(googolplex)という名前
をつけている。10のグーゴル乗は創造を絶するほど大きな数であるが、子供にとって
は、確かに存在する数として、ごく自然に名前をつけたようだ。
10のグーゴル乗は、数としては大きいが、常用対数を3回ほどとってみると、とても身
近な数に思えてくるから不思議だ。
10のグーゴル乗を、G とすると、
みなさんも、そう思いませんか?