・福袋の準備                             GAI 氏

 あるデパートで正月に福袋を準備していたが、準備している福袋の数を超えて、開店前に
これを目当ての客が多数並んでしまった。

 そこで、後ろに並んでいる人にもチャンスが巡ってくるように、次のような案を考えた。

・並んでいる先頭から、1、2、3、・・・・ と連続する番号札を配っていく。

・先頭にいる人には福袋を買う権利を与えるものとする。
 (番号1の人は買える。この人は列から離れる。)

・次は、2番の人が先頭に来るので、2番の人も買える。ここで、番号が2なので先頭から2番
 目ずつの位置にいる人(2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,・・・ から 4,6,8,10,12,・・・の番号札を持って
 いる人)は列から離れてもらう。

・そこで、列は、 3,5,7,9,11,13,15,17,19,21,23,・・・ と並ぶことになるので、先頭は、番号が3(こ
 の人は買う権利を持つ)なので、先頭から3番目ずつの位置にいる人(9,15,21,・・・の番号
 札の人)は同様に列から離れてもらう。

・すると、列は、5,7,11,13,17,19,23,・・・ となり、5の人は買う権利を持ち、先頭から5番ずつの
 位置にいる人(19,35,・・・)は列から離れる。

・以下同様にして、列に並ぶ人がいなくなるまで続けることにする。

 さて、最初並んでいる人数が100、1000、10000(人)である場合、それぞれは福袋何個(s)
準備しておけばよく、また、最後に買える権利を持つのは番号札が何番(w)の人になるで
しょうか?


(コメント) エラトステネスの篩と同じ匂いを感じたので、実験してみた。

   

 上記の実験から、最初並んでいる人数が100 の場合、準備する福袋の数は、24個で十
分であることが分かる。逆に言えば、福袋が24個あれば、並んでいる人の数が100人ま
では対応可能だということである。また、最後に買える権利を持つのは番号札が97番の人
になる。

 でも、単純にくじ引きで、24人の当選者を決めてもらった方が、並ぶ人の感情としては納
得できると思うのだが...。

 解法の一般化は難しそうですね!「継子立て」と同じように考えられないかな...?


 らすかるさんからのコメントです。(令和4年6月7日付け)

 理論的に計算する方法はわかりませんでしたので、プログラムを作って調べました。その
結果は、

人数 100 1000 10000 100000 1000000 10000000 100000000
福袋の個数 24 142 1015 7986 66164 565513 4944199
最後の番号札 97 997 9997 99997 999991 9999985 99999967

となりました。


 GAI さんからのコメントです。(令和4年6月8日付け)

 上記の(コメント)について、せっかく早く並んでいた「1、2、3」あたりの人が籤で当たらな
かったら、それこそ不満が溜まりそうです。これだと比較的早く並んだ方の人が選ばれや
すい傾向を持てる気がしたので、このストーリーで表現していました。


(コメント) なるほど、そういう配慮があってのことだったのですね。失礼しました。



  以下、工事中!



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