・あるジョーク          Dengan kesaktian Indukmu 氏

 2015/04/01 に twitter で Robert Garisto さん( @robertgaristo )がつぶやいたジョークが
以下です。

Fermat's Last Thm: There are no positive integers a,b,c,n such that a^n+b^n=c^n for n>2.
But counterexample! 419904^4 + 1257767^4= 1261655^4

 さっそく Google電卓で検証しましたっ(冗句)

 確かに、419904^4+1257767^4-1261655^4=0 でした。 (→ 検索


(コメント) WolframAlpha先生に計算をお願いしたところ、

  「419904^4+1257767^4-1261655^4=15552」

と返ってきました。


 GAI さんからのコメントです。(令和3年11月3日付け)

 Ramanujan's Sum Identity で出現する組(a,b,c)で、

 (76869289,78978818,98196140) 、(6379224759,6554290188,8149096378)

 (529398785665,543927106802,676276803218) 、・・・・・・・・・・・

などもすべて a^3+b^3-c^3=0 の結果を返してきますね。


 Dengan kesaktian Indukmu さんからのコメントです。(令和3年11月3日付け)

 Robert Garisto さんの投稿はその日付から見て、エイプリルフール用であったようですね。

 GAIさん、ご教示を有り難うございました。教えて頂いた通りに、Google電卓で下記を計算
してみたところ見事に 0 を出力しました。

  926271^3+951690^3-1183258^3

 Ramanujan's Sum Identity で出現する組(a,b,c)では、a^3+b^3 と c^3 との誤差がプラマイ 1
に押さえられていますので、桁数が多いと計算途上でアンダーフローを起こすのですね、きっ
と。

※アンダーフローのせいで 0 除算をおこしてしまった先輩を思い出しました。 あのときはバ
 グの原因がなかなかわかりませんでした。紙の上では 0 にならないという先入観があった
 からです。

 さて、件の Robert Garisto さんの投稿の元ネタは以下でわかる模様です。

 ■Tables of Fermat "near-misses"

 上記ページに記載されていた恒等式は大変面白かったです。

 (192*t^8+24*t^4-1)^4-(192*t^8-24*t^4-1)^4-(192*t^7)^4 = -192*t^4

 これを書き直すと、

 (192*t^8-24*t^4-1)^4 +(192*t^7)^4 = (192*t^8+24*t^4-1)^4 +192*t^4

 t について着目すると、右辺の第2項 +192*t^4 は、他の 3 項に対して相対的に次数が小
さくなっています。

 Google電卓でアンダーフローを起こしやすいものと思われます。(フェルマーの最終定理に
ついての【偽物の】反例になりやすい)


 Dengan kesaktian Indukmu さんからのコメントです。(令和3年11月5日付け)

 Google電卓で、90000^3 +9001^3 -90030^3 …@ を計算させると 0 を返してきました。
なお、@の真の値は 1 です。

 Ramanujan's Sum Identity 以外にもこの種のものがあるのかもしれません。

 調べてみたら、紹介している論文が運よくみつかりました。

● About Ramanujan's Equations
Hirotaka Ebisui
Oval Research Center Japan
( https://atcm.mathandtech.org/EP/1999/ATCMP077/PAPER/paper.pdf )

"Euler's solution to Equation(ref 1) x^3+y^3+z^3=1 is:
(-9*t^4-3*t)^3+(9*t^4)^3+(9*t^3+1)^3=1"

とありました。

 左辺の第一項を右辺に移項し、t=10 とすると、90000^3 +9001^3 = 90030^3 +1 となります。

ぜんぜん気がつかずお恥ずかしい限りです。

 記事で話題にされていた問題と、今回冒頭で出題させて頂いた問題は、次数こそ違えど、
実質的に同じなのでした。皆様にお詫び申し上げます。


(コメント) どこかで見たような問題と感じていましたが、それがどこだったか思い出せませ
      んでした。まさか、「双子素数」だったとは...。


 GAI さんからのコメントです。(令和3年11月6日付け)

 Google電卓で、90000^3 +9001^3 -90030^3 …@ を計算させると 0 を返してきました。

 これくらいのオーダーでは 1 として返しませんかね?

 Googleの電卓では、例の関係式で、t≧13 からは 0 を返します。
(t=13--> 237049^3+19774^3-257088^3 )

 「google 電卓」では、同じ式でも正しく 1 を返します。


 DD++ さんからのコメントです。(令和3年11月6日付け)

 google 先生曰く、

 10^15+1-10^15 = 0 、10^15+2-10^15 = 0 、10^15+3-10^15 = 3 だそうで。

 2 から大丈夫とか 4 から大丈夫なのであれば、「二進数で丸められた結果なんだろうな」
と思えるのですが、3 から大丈夫になるというのはなんだか不思議。


 Dengan kesaktian Indukmu さんからのコメントです。(令和3年11月6日付け)

 恒等式 (6*t^3 -1)^3+(6*t^2)^3 = (6*t^3 +1)^3 -2 が次のページで紹介されていました。

◆Computational Number Theory テーマ 20 和美差美の世界 (2006.1.4)

#「わびさび」と読むのでしょうか→ 和美差美



  以下、工事中!



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