次の2等辺三角形
の面積を求めよと問われたら、多分いくつかの解法が考えられる。
(1) 三角形の面積の公式から、 S=(1/2)・4・4・sin30°=4
(2) 頂点から対辺に垂線を下ろして、下図を得る。
求める面積は、 S=(1/2)・4・2=4
#この解法だと、中学生でも十分対応可能だろう。(→ 参考:「面積計算12」)
(3) (1)(2)とは異なる第3の解法を最近知ることができた。
3点を通る外接円が存在するので、下図を得る。
上図において、三平方の定理より、
(a+a/2)2+(a/2)2=42
これより、 a2=16(2−) から、 a=2(−1)
求める三角形の面積は、 (2+)a/2・a/2=(2+)a2/4=4
(コメント) (3)の外接円を意識する解法は、他の問題についても有効である。
例えば、次の2等辺三角形の面積を求めてみよう。
これについても外接円を描いて、
三角形の高さは、 2+2 であるので、求める三角形の面積は、
4×(2+2)÷2=4(1+)
(コメント) もちろん、余弦定理を用いてもよい。
42=a2+a2−2a2・cos45°より、 a2=16/(2−)=8(2+)
よって、求める面積は、 S=(1/2)a2・sin45°=4(2+)/=4(1+)
また、次のような別解も知られている。
問題の2等辺三角形は、下図のような、1辺の長さが4の正8角形の一部分である。
正8角形の面積は、
(2)2/2・4+4・(2)・4+42=32(1+)
なので、求める三角形の面積は、 32(1+)÷8=4(1+)