・一見おどろおどろし                        GAI 氏

 49次の方程式で、a、b、c を実数定数とし、x^49+a*x^2+b*x+c=0 の49個の解を
a1、a2、a3、・・・、a49 とするとき、S=a1^47+a2^47+a3^47+・・・+a49^47 の値は何でしょう?


 らすかるさんからのコメントです。(令和2年6月5日付け)

 47乗和が-47a、48乗和が-48b、49乗和が-49c となるようなので、おそらく「エレガントな解
き方」があるのだろうと思いますが、「エレガントな解き方」は今のところわかりません。


 DD++さんからのコメントです。(令和2年6月6日付け)

 係数に a を使って、解も a だと紛らわしいので、解は、X[1]からX[49]とします。

 c≠0を仮定します。

 x^49+a*x^2+b*x+c=0 の解が、X[1]、X[2]、……、X[49] なので、

 1+a*x^47+b*x^48+c*x^49=0 の解が、1/X[1]、1/X[2]、……、1/X[49] となります。

よって、解と係数の関係と少しの変形から、

  Σ1/X[k]=-b/c 、Σ1/X[k]^2=b^2/c^2-2a/c

となります。よって、x^47=-a-b/x-c/x^2 と考えて、

ΣX[k]^47 = Σ(-a-b/X[k]-c/X[k]^2) = -49a+b^2/c-b^2/c+2a = -47a


#c=0 の場合も同様に示せると思いますが、lim[c->0] で考えちゃった方が速そう。

 あとから気づきました。これ、ニュートンの恒等式使えば一瞬ですね……。


 らすかるさんからのコメントです。(令和2年6月6日付け)

 なるほど!きっと、こういうエレガントな解法があると思っていました。私が解いた方法は、
DD++さんが書かれた方法と全く一緒でした。

 因みに、c=0、b≠0の場合とc=b=0、a≠0の場合とc=b=a=0の場合も同様の方法で、-47a
になることを確認していました。

 ニュートンの恒等式を使うと、48乗和が-48b、49乗和が-49cになることも一瞬で確認でき
ますね。


(コメント) 「対称式の真実」より、x^49+a*x^2+b*x+c=0 の基本対称式

1=0、s2=0、・・・、s46=0、s47=-a、s48=b、s49=-c に対して、ニュートンの多項式

から、同次多項式 t=x1n+x2n+・・・+xnn (n≧1) について、

 t47−s146+s245−・・・−s452+s461−47s47=t47+47a=0 から、 t47=-47a

が成り立つ。(確かに、一瞬ですね……。)

 同様にして、

 t48−s147+・・・+s462-s471+48s48=t48-as1+48b=t48+48b=0 から、 t48=-48b

 t49−s148+s247−・・・−s472+s481−49s49=t49+at2+bs1+49c=0 において、

 t2=s12-2s2=0 、s1=0 から、 t49+49c=0 より、 t49=-49c




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