・累乗和                                 ks 氏

 (1,5,6)と(2,3,7)の組は、3つの和が等しく、更に、3つのそれぞれの2乗の和も等しい。

  1+5+6=2+3+7=12

  12+52+62=22+32+72=62

 このような組は、どのように見つけるのでしょう。


 らすかるさんからのコメントです。(令和2年5月4日付け)

 例えば、3数が「全く同一」でなければ良いのなら、

(1,4,4)と(2,2,5) 、(2,5,5)と(3,3,6) 、(3,6,6)と(4,4,7) 、・・・ 、(k,k+3,k+3)と(k+1,k+1,k+4) 、・・・

のような簡単な例がありますし、3数とも異ならなければならないとしても、

(1,5,6)と(2,3,7) 、(2,6,7)と(3,4,8) 、(3,7,8)と(4,5,9) 、・・・ 、(k,k+4,k+5)と(k+1,k+2,k+6) 、・・・

のような例があります。同様の例は、

 (k,k+5,k+7) と (k+1,k+3,k+8)
 (k,k+7,k+8) と (k+2,k+3,k+10)
 (k,k+6,k+9) と (k+1,k+4,k+10)
 (k,k+8,k+10) と (k+2,k+4,k+12)
 ・・・

など無数にありますし、一般化して、

 (s,s+t+2,s+2t+1) と (s+1,s+t,s+2t+2)
 (s,s+t+4,s+2t+2) と (s+2,s+t,s+2t+4)
 (s,s+t+6,s+2t+3) と (s+3,s+t,s+2t+6)
 ・・・

 さらに、一般化すると、

 (s,s+t+2u,s+2t+u) と (s+u,s+t,s+2t+2u)

となりますが、おそらくこのような一般形がたくさんあると思います。


 GAI さんからのコメントです。(令和2年5月5日付け)

 用いる数は少し多くなりますが、機械的に作業できるので実践してみて下さい。
(→参考:数学感動秘話「新単語作り」)

 数字の0,1を使って、次の様な作業を繰り返して下さい。

[1]:0を書く->0
[2]:0の反転に対応する1を上の列の次に付け加える->01
[3]:上で出来た01の反転とする10を更に列に書き足す->
[4][3]に相当する作業を繰り返す->01101001
[5]更に繰り返す->0110100110010110
[6]もう一度繰り返す->01101001100101101001011001101001

 原理は同じなので一応ここでストップして、[4],[5],[6]で出来た列での0と1が並んでいる位置
を調べます。

[4]:01101001・・・ 0の位置A4=[1,4,6,7]、1の位置B4=[2,3,5,8]
[5]:0110100110010110・・・ 0の位置A5=[1,4,6,7,10,11,13,16]、1の位置B5=[2,3,5,8,9,12,14,15]
[6]:01101001100101101001011001101001
  ・・・ 0の位置A6=[1,4,6,7,10,11,13,16,18,19,21,24,25,28,30,31]、
     1の位置B6=[2,3,5,8,9,12,14,15,17,20,22,23,26,27,29,32]

 A4、B4のそれぞれを ai、bi (i=1,2,3,4)
 A5、B5のそれぞれを ci、di (i=1,2,3,4,5,6,7,8)
 A6、B6のそれぞれを ei、fi (i=1,2,3,・・・,16)

と表しておきます。面倒でも次の計算をしてみてください。

∑[i=1,4]ai、∑[i=1,4]ai^2 、∑[i=1,4]bi、∑[i=1,4]bi^2
∑[i=1,8]ci、∑[i=1,8]ci^2、∑[i=1,8]ci^3 、∑[i=1,8]di、∑[i=1,8]di^2、∑[i=1,8]di^3
∑[i=1,16]ei、∑[i=1,16]ei^2、∑[i=1,16]ei^3、∑[i=1,16]ei^4、
                     ∑[i=1,16]fi、∑[i=1,16]fi^2、∑[i=1,16]fi^3、∑[i=1,16]fi^4

 なお用いる数を少なくしながらでも累乗和を高くできるものに0の数字も仲間に入れてもらい

A=[0,1,24,65,90,129,173,212,237,278,291,302]
B=[3,5,30,57,104,116,186,198,245,272,297,299]

でグループに分けます。さて、これらが何乗の和まで等しくバランスがとれているか?計算機
等の道具で楽しんでみてください。


 ks さんからのコメントです。(令和2年5月5日付け)

 らすかるさん、GAIさん、有難うございます。新たな境地が感じられます。

 (1,5,8,12)と(2,3,10,11)は、3乗まで

 (1,5,9,17,18)と(2,3,11,15,19)は、4乗まで

 (1,6,7,17,18,23)と(2,3,11,13,21,22)は、5乗まで

構成法に近づけそうです。

 0~Nのk乗の数を適当な規則でN個の組に分けると、それぞれのk-1乗までの和が等しく
なるのとは少し違うような...。

 GAIさんの方法が、二進数を二つに分ける同等のものでした。私は、二進数表示して桁数
の和を偶数と奇数に分けました。

 元の組が、成立しているとき、1を全てにたしても成立している。


 りらひいさんからのコメントです。(令和2年5月9日付け)

 次のような一般形はいかがでしょう。

 {k,k+m+n+r,k+m+n+mn/r} と {k+m,k+n,k+m+n+r+mn/r}

 m=r または n=r とすると、らすかるさんの例と一致します。

[追記] 数学感動秘話「複素世界への拡張」の中で私が挙げた

 {k+mp+nq,k-mp-nq,k+np-mq,k-np+mq} と {k+mp-nq,k-mp+nq,k+np+mq,k-np-mq}

のように冗長性を持たせた書き方をするならば、

 {k+mp,k+nq,k+np+mq} と {k+np,k+mq,k+mp+nq}

のような感じに書けます。


 ks さんからのコメントです。(令和2年5月11日付け)

 例えば、3個の数の二組が、a+b+c=d+e+f かつ a^2+b^2+c^2=d^2+e^2+f^2 が成立するな
らば、ab+bc+ca=de+ef+fd も成立する。更に、3乗の和 a^3+b^3+c^3=d^3+e^3+f^3 も成立す
るならば、abc=def も成り立ち、すると、必然的に同じ組になる。

 よって、異なる3個の数では、2乗までしか成立しない。一般的にもいえる。


 GAIさんからのコメントです。(令和2年5月11日付け)

 複素数まで拡張すると、 2+(1+i)+(1-i)=2^2+(1+i)^2+(1-i)^2=2^3+(1+i)^3+(1-i)^3

 例え異なる4個の複素数でも、

z1=(5+sqrt(5)+i*sqrt(2*(5-sqrt(5)))/4
z2=(5+sqrt(5)-i*sqrt(2*(5-sqrt(5)))/4
z3=(5-sqrt(5)+i*sqrt(2*(5+sqrt(5)))/4
z4=(5-sqrt(5)-i*sqrt(2*(5+sqrt(5)))/4

であれば、

z1+z2+z3+z4=z1^2+z2^2+z3^2+z4^2=z1^3+z2^3+z3^3+z4^3=z1^4+z2^4+z3^4+z4^4

が成立します。


 らすかるさんからのコメントです。(令和2年5月11日付け)

 ksさんの主張は、異なる2つの3数の組 (a,b,c)、(d,e,f) で、

a+b+c=d+e+f かつ a^2+b^2+c^2=d^2+e^2+f^2 かつ a^3+b^3+c^3=d^3+e^3+f^3

となることはない、という意味だと思います。


 GAIさんからのコメントです。(令和2年5月11日付け)

 完全に勘違いしておりました。


 ksさんからのコメントです。(令和2年5月12日付け)

 3個数の組の解

 (s,s+2t+u,s+t+2u) と (s+t,s+u,s+2t+2u) 、(s+u,s+2t,s+t+2u) と (s+t,s+2u,s+2t+u)

の係数の行列式の値は、3、-3 となるのが不思議です。


 GAIさんからのコメントです。(令和2年5月12日付け)

 行列で表せば、

(s,s+2t+u,s+t+2u)=[1 0 0][s]
                  [1 2 1][t]
                  [1 1 2][u]
  (s+t,s+u,s+2t+2u)=[1 1 0][s]
                  [1 0 1][t]
                  [1 2 2][u]

 左の行列式の値が 3、右の行列式の値が -3 だからでは?次も同様。


 ks さんからのコメントです。(令和2年5月13日付け)

 二組の行列式の値が等しくなるのは必要条件かと。符号の違いは、2乗和の順序の違い
でやはり等しい。


 ks さんからのコメントです。(令和2年5月25日付け)

 対称形から、4個の数の組の媒介変数も4個にして、

  (a+2b+3c+4d,4a+b+2c+3d,3a+4b+c+2d,2a+3b+4c+d)

と (a+4b+3c+2d,4a+3b+2c+d,3a+2b+c+4d,2a+b+4c+3d)

は、2乗の和まで等しくなりました。媒介変数4個では、3乗の和は無理なのでしょうか?

 d=0 としても、2乗の和は成立しますが、3乗の場合は成立させることが媒介変数4個で
は見つかりません。他の解を見てもないので、無理かと思いました。


 らすかるさんからのコメントです。(令和2年5月25日付け)

 (a+2b+4c+3d,3a+b+2c+4d,4a+3b+c+2d,2a+4b+3c+d)

と (a+3b+4c+2d,3a+4b+2c+d,4a+2b+c+3d,2a+b+3c+4d)

にすれば、3乗和まで等しくなります。


 ks さんからのコメントです。(令和2年5月26日付け)

 まさかと思い、具体的な数で検証しました。特殊な解の場合、同じになり、別の数で立派な
解であることが分かり、感動してます。人事を尽くして天命を待つ心境でしたが、更なる副産
物も有りました。

 らすかるさんの解の特徴から、残りの解も得ました。対称性から、より多くの場合に一般化
出来そうです。


 ks さんからのコメントです。(令和2年5月27日付け)

 今までの結果から、ばらばらな感じに見えたのですが、具体的な例を小さい順にならべ、
差をとると面白い。

 (1,5,6)と(2,3,7) は、  4,1  と 1,4

 (1,5,8,12)と(2,3,10,11)は、4,3,4 と 1,7,1

 (1,1,6,6)と(0,3,4,7) は、 0,5,0 と 3,1,3

 (1,5,9,17,18)と(2,3,11,15,19)は、 4,4,8 1 と 1,8,4,4


 ks さんからのコメントです。(令和2年8月25日付け)

 累乗和の3個の場合だけですが、公式を紹介。

 (a,a+2b+c,a+b+2c) と (a+b,a+c,a+2b+2c)

 (a+b,a+2c,a+2b+c) と (a+c,a+2b,a+b+2c)

 (b+2c,a+2b,2a+c) と (2b+c,a+2c,2a+b)

 2変数の場合、

 (a,3a+b,2a+2b) と (2a,a+b,3a+2b)

 (a+2b,3a,2a+b) と (2a+b,a+2b,3a)

 (a,3a+b,3b) と (b,3a,a+3b)

#異なるものが、無数にありそうです。


 ks さんからのコメントです。(令和2年8月27日付け)

 3個の累乗和を求める公式が無数にありそうですが、数字を変えれば、無数にあることは
当然ですが、それぞれの公式で表される組を、一つの集合として、異なるようです。つまり、
一方の集合にあるけれど、他方にないことを示す。そのような公式が無数に作れることを示
すことは簡単でしょうか?


 ks さんからのコメントです。(令和2年9月3日付け)

 3個の二乗までの累乗の和が等しいもの、代表的な(1,5,6)と(2,3,7)をよく見ると、

  1+7=5+3=6+2=8

 これをクロス和と呼び、そのような性質に注意して、

 クロス和=12  (3,7,8)と(4,5,9)、(1,8,9)と(3,4,11)

 クロス和=16  (1,10,13)と(3,6,15) など

 いくらでも見つけることができましたが、成り立たない場合もあります。

 (1,7,12)と(3,4,13) などです。

 魔方陣のように、特殊な求め方がないかと思います。


 ks さんからのコメントです。(令和2年9月5日付け)

 (a,b,a+b)と(a+c,b+c,c)

但し、a+bは3の倍数で、c=(a+b)/3ならば、2乗和も等しい。

クロス和が、等しいことに着目しました。


 ks さんからのコメントです。(令和2年9月21日付け)

 4個組の累乗和の作り方:a^2+b^2=c^2+d^2が成り立つものを選びます。

 例えば、6^2+7^2=9^2+2^2 のとき、(6,7,-6,-7)と(9,2,-9,-2) 若しくは、10を
足したもの (16,17,4,3)と(19,12,1,8)は、3乗和まで等しくなります。


 ks さんからのコメントです。(令和2年9月23日付け)

 5個組の場合の累乗和の作り方:a+b+c=d+e且つ、a^3+b^3+c^3=d^3+e^3を満たせば、
(a,b,c,-d,-e)と(-a,-b,-c,d,e)は、四乗和まで等しくできる。

 具体的には、(1,5,9,-7,-8)と(-1,-5,-9,7,8)、(10,4,2,-7,-9)と
(-10,-4,-2,7,9)の二組だけ

 a=b+c+d+e且つa^3=b^3+c^3+d^3+e^3もありそうですが、具体的には、まだ見つけていま
せん。a=b+c+d+eの場合は、ないみたいですね。


 ks さんからのコメントです。(令和2年12月16日付け)

 手計算で、5個の累乗和が等しいものを2組見つけました。

 (1、20、23、42、54) と (2、14、33、36、55)

 (1、18、19、44、48) と (4、8、33、34、51)


 ks さんからのコメントです。(令和3年10月2日付け)

 5個の累乗和が成り立つ組、一組例えば、(1,20,23,42,54)と(2,14,33,36,55)
が見つかれば、定数倍しても、定数を足しても成り立つので、

  (a+b,20a+b,23a+b,42a+b,54a+b)

として公式化できる。2c、3d、4e など文字を増やすこともできる。


 ks さんからのコメントです。(令和3年10月3日付け)

 6個の累乗和

(-2a-5b,-3a-4b,a-b,-a+b,3a+4b,2a+5b) と (-3a-5b,-a-4b,-2a-b,2a+b,a+4b,3a+5b)

は、5乗和まで等しくなる。


 Dengan kesaktian Indukmu さんからのコメントです。(令和3年10月3日付け)

 7乗和、9乗和、11乗和、13乗和も等しくなっていませんでしょうか…。私、夢でも見てい
るのかもしれません。或いは奇数ならいつも?ここで私は力尽きました。
(追伸) a、bの係数をみていて、なるほどと思いました。


 ks さんからのコメントです。(令和3年10月4日付け)

 おしゃる通り、奇数乗はそうです。偶数乗も含めて、連続して等しくなるという意味です。
6乗和は成り立ちません。


 ks さんからのコメントです。(令和4年9月7日付け)

 エクセルを、使って、7個の累乗和を見つけました。


 Dengan kesaktian Indukmu さんからのコメントです。(令和4年9月14日付け)

 ks さん、ひょっとして、以下の式でしょうか。

 1^k+19^k+20^k+51^k+57^k+80^k+82^k = 2^k+12^k+31^k+40^k+69^k+71^k+85^k
 ( k = 1, 2, 3, 4, 5, 6 )

※上の式は本日、Google徘徊をしていて偶さかにみつけました。

Chen Shuwen's Equal Sums of Like Powers Page

 またもやオイラープロジェクトです。このドキュメントには「12個の累乗和」も例示されていま
した……。


 GAI さんから、「平方数と相性」と題して、ご投稿いただきました。(令和4年9月15日付け)

 6×6に、0 から 35 までを一つずつ入れたいところを 30 を入れずその代わり 36 を入れ
ています。

[ 2  1 36  5  0 35]
[ 6 33 20 29  4 13]
[25  7 14 24 31 12]
[21 32 11 15 22 16]
[34 18 23 10 19  9]
[17  8  3 28 27 26]


 または、1 から 36 を一つずつ入れたいところを 34 を使わず代わりに 40 を入れている。

[20 21  9 36 19 14]
[ 5 26  6 33 18 25]
[22 24 35 15 12 11]
[32  3 30  7 27  8]
[ 1 17 23 10 16 40]
[29 28  2  4 31 13]


 しかし、こうすることで、各数字を平方してみると、どちらも6次の魔方陣を構成してくれる。
(2つの対角線の和も含む)

 ところで、これを更に広げて、7×7のものを考えて、中に 0 から 48 の数字を一つずつ入
れる。(例外を含まない。)

[25 45 15 14 44  5 20]
[16 10 22  6 46 26 42]
[48  9 18 41 27 13 12]
[34 37 31 33  0 29  4]
[19  7 35 30  1 36 40]
[21 32  2 39 23 43  8]
[17 28 47  3 11 24 38]


(*各行での和はどれも168で一定です。)

 こうして、これらの数字の平方を作ってみると、

[ 625 2025  225  196 1936   25  400]
[ 256  100  484   36 2116  676 1764]
[2304   81  324 1681  729  169  144]
[1156 1369  961 1089    0  841   16]
[ 361   49 1225  900    1 1296 1600]
[ 441 1024    4 1521  529 1849   64]
[ 289  784 2209    9  121  576 1444]


となり、見事に7次の魔方陣が出来上がることに驚愕します。平方数と7×7の相性は抜群で
す。

 なお、入れる数字を1~64にすれば、次の8×8に配置した

[16 41 36  5 27 62 55 18]
[26 63 54 19 13 44 33  8]
[ 1 40 45 12 22 51 58 31]
[23 50 59 30  4 37 48  9]
[38  3 10 47 49 24 29 60]
[52 21 32 57 39  2 11 46]
[43 14  7 34 64 25 20 53]
[61 28 17 56 42 15  6 35]


では、これ自身8次の魔方陣(定和260)であり、さらに、これの位置でそれぞれを平方した数
でも、やはり8次の魔方陣(定和11180)が構成されるというから、腰が抜けそう!


 GAI さんからのコメントです。(令和4年9月16日付け)

 以前出会った等式の中に、a、b、c を任意の自然数とし、

(6*a-3*b-8*c)^k+(5*a-9*c)^k+(4*a-4*b-3*c)^k+(2*a+2*b-5*c)^k+(a-2*b+c)^k+b^k
   =(6*a-2*b-9*c)^k+(5*a-4*b-5*c)^k+(4*a+b-8*c)^k+(2*a-3*b)^k+(a+2*b-3*c)^k+c^k

(但しk=0,1,2,3,4,5)

というものがありました。

 こんなにも自由度がありながら成立できるなんてと思って、いろいろ a、b、c のパラメータ
を変化させてみて確かめたんですが、確かに等号が成立していきます。

 中には a、b、c の取り方によっては、k=6,7,8,9,10,・・・ でも等号OKというものもでてきます。
こんな式をよく思いつきますよね~


 ks さんからのコメントです。(令和4年9月16日付け)

 貴重な、スペシャルな解を、見つけてくださって、ありがとうございます。私の、探索の中で
は、2桁以内の自然数解はありませんでした。見つけたのは、2組。

 (1,19,28,59,65,90,102)≡(2,14,39,45,76,85,103)

 (1,16,26,62,75,105,107)≡(5,7、37,50,86,96,111)


 ks さんからのコメントです。(令和5年7月6日付け)

 6個のシンプルな形の解が見つかりました。

(2a-b,a+3b,3a+2b,-3a-2b,-a-3b,-2a+b) と (a-2b,2a+3b,3a+b,-3a-b,-2a-3b,-a+2b)

さらに、8個に挑戦中です。


(追記) 令和5年8月12日付け

 「2累乗和の証明」と題して、ks さんからご投稿いただきました。

 0~2k-1 の2k個の数を、二進数表現で各桁の数の和を偶数と奇数に分けて、偶数のA0
と奇数のA1の組に分けることができます。

0={0,3,5,6,…}
1={1,2,4,7,…} (末項は、kの値による)

 このとき、二つの組の累乗和の総和は等しくなる。

すなわち、 Σar=Σbr (r=0、1、・・・、k-1 ただし、k≧2、a∈A0、 b∈A1

(証明) kによる数学的帰納法によって示します。

k=2 のとき、A0={0,3}、A1={1,2}

 0+3=1+2 より、Σa=b が成り立つ。

k=n のとき、成り立つと仮定して、k=n+1 でも成り立つことを示す。

0={0,3,5,6,…,2n-2}
1={1,2,4,7,…,2n-1}

 2n個について、それぞれの組の累乗和が成つと仮定して、0~2n+1-1は、2倍に増え
るが、基本的な分け方をすると、

B0={A0の数と、2nにA1の数を足したもの}
 ={0,3,…,2n-2,2n+1,2n+2,…,2n+2n-1}

B={Aの数と、2nにA0の数を足したもの}
 ={1,2,…,2n-1,2n+0,2n+3,…,2n+2n-2}

 このとき、B0とBの数の総和が等しいことが分かります。

何故なら、A0とAが等しいので、

Σ(B0の数)-Σ(Bの数)  

=Σ{(A0の数)+(B0からAを除いた数)}―Σ{(A+(BからA0を除いた数)
=ΣA0-ΣA+Σ(B0からAを除いた数)―Σ(BからA0を除いた数)
=ΣA0-ΣA+Σ(2n+i)-Σ(2n+i)

( )内の、2nr部分が相殺され、iの部分の和は、ΣA0とΣAで相殺され、残りの同じ二
項係数の部分が、r-1次以下になるので、仮定から等しくなります。

 よって、r=1~n まで成り立ち、帰納法により、示された


(コメント) ちょっと話が分かりにくかったので、具体例で考えてみました。

k=2 のとき、A0={0,3}、A1={1,2}

 0+3=1+2 より、Σa=b が成り立つ。

k=3 のとき、0~7の8個の数を分類して、

0={0,3,5,6}
1={1,2,4,7}

となる。k=2に対して、22=4で、B0、B1は、A0、A1の要素を用いて、

0={0,3,5,6}={0,3,22,22
1={1,2,4,7}={1,2,22,22

このとき、0+3=1+2 より、

 0+3+(22)+(22)=1+2+(22)+(22

は当然成り立つが、問題は、

 02+32+(222+(222=12+22+(222+(222

が成り立つのかということである。

 これは、成り立ちそうである。

2+32+(222+(2222+12+22+32+231+2)+24×2

2+22+(222+(2222+12+22+32+230+3)+24×2

から、確かに成り立つ。


 ks さんからのコメントです。(令和5年8月13日付け)

 一般の場合 1~An-1 についても、A個の組に、A進法で、その桁数の総和をAで割った
剰余で分けると、それぞれの組の数の累乗和が等しくなることが、同様の方法で示すことが
できます。


 GAI さんからのコメントです。(令和5年8月14日付け)

 1~An-1 を、A=3、n=4で確認しました。(N=1~80で調査)

 Nを3進法で表し、各桁の数の和を3で割った余りで分類

M0=[5,7,11,13,15,19,21,26,29,31,33,37,39,44,45,50,52,55,57,62,63,68,70,74,76,78]
M1=[1,3,8,9,14,16,20,22,24,27,32,34,38,40,42,46,48,53,56,58,60,64,66,71,72,77,79]
M2=[2,4,6,10,12,17,18,23,25,28,30,35,36,41,43,47,49,51,54,59,61,65,67,69,73,75,80]

となりますので、

gp > for(r=1,5,print(r";"\
sum(i=1,26,M0[i]^r)" VS "sum(i=1,27,M1[i]^r)" VS "sum(i=1,27,M2[i]^r)))

で計算すると、

r=1:1080 VS 1080 VS 1080
r=2:57960 VS 57960 VS 57960
r=3:3499200 VS 3499200 VS 3499200
r=4:225284400 VS 225441864 VS 225284400
r=5:15099631200 VS 15136372800 VS 15110128800

となり、r=3乗までは、3つのグループは同一の和を作りましたが、4乗以上では不成立に
なりました。(ks さんの記述では、4乗まで一致するように感じてしまいました。)

 もし勘違いしていたら教えて下さい。

 4乗まで一致させるにはどんな工夫をすればいいのだろうか?


 ks さんからのコメントです。(令和5年8月15日付け)

 GAI さん、すみません。言葉足らずでしたので、加筆修正しました。

 k に対して、r の範囲は、k-1 までです。A を組み分けしたとき、k-1乗和まで、成り立
ちます。従いまして、4乗の場合、3乗和まで成立します。

 4乗和でも成り立つためには、5乗以上に個数を広げる必要がありますね。

 只今、累乗和の問題に取り組んでいますが、前にも載せましたが、同様のことが、n個の場
合、n-1乗和までしか等しく作れない。勿論、同じ数ではなくて。8個の累乗和まで見つかり
ました。


 ks さんからのコメントです。(令和6年1月13日付け)

 8個の累乗和

 (1,8,26,44,54,72,90,97) と (2,6,33,34,64,65,92,96)

 0~7乗和まで、成立します。友人が、プログラムして、みつけてくれました。


 GAI さんからのコメントです。(令和6年1月13日付け)

 12個の累乗和

 (0, 11, 24, 65, 90, 129, 173, 212, 237, 278, 291, 302)  と 

 (3, 5, 30, 57, 104, 116, 186, 198, 245, 272, 297, 299)

なら、0~11乗和まで成立すると思います。


 らすかるさんからのコメントです。(令和6年1月13日付け)

 0乗和を考える上で、0は問題があると思います。


 GAI さんからのコメントです。(令和6年1月13日付け)

  いろいろなプログラム言語で、「0^0」を尋ねると、

 Mathematica では、不定 、WolframAlpha では、未定義 、

 Python, Ruby, SageMath, PARI-GP, VBA, GRAPS 等多くのソフトでは、1

を返すようですね。

 PARI のソフトで計算確認していたものですから、つい 0 乗も含めて記
述していました。

 なお、ウィキペディアの「0の0乗」での記事に、

 計算機科学者のドナルド・クヌースは、0^0 は 1 でなければならないと
強く主張している

という文章を載せていた。


 Dengan kesaktian Indukmu さんからのコメントです。(令和6年1月13日付け)

 たしかクヌースには、そうすると計算機科学で使われる各種公式が綺麗になるという理由
があったと思います。蓋し、あまり深い理由ではありません。

※たとえば、nC0 は 1 と考えたい。すなわち、公式を素直に拡張すると、

 nC0=n!/(0!*(n-0)!) =1

としたい。此れがキマるためには、 0!=0^0=1 が要請される………など。

 未確認ですが、Excel の表計算とExcel の VBA とで、「0^0」の扱いが違
う時期があったと記憶しています。今はどうなのでしょうか。


 GAI さんからのコメントです。(令和6年1月14日付け)

 累乗和について、色々な場面で目にしていた組合せをノートにメモしていたものをまとめて
並べてみました。これ以外にもまだあると思いますので、お気づきのものがありましたらお知
らせ下さい。また、これらはどの様な手法で発見できるのだろうか?

#2乗まで一致する

A=[1, 5, 6]
B=[2, 3, 7]
または A=[1, 6, 8]
B=[2, 4, 9]
または A=[1, 4, 6, 7]
B=[2, 3, 5, 8]
または A=[1, 4, 7, 8]
B=[2, 3, 6, 9]

#3乗まで一致する

A=[1, 5, 8, 12]
B=[2, 3, 10,11]
または A=[1, 7, 8, 14]
B=[2, 4, 11,13]
または A=[1, 4, 8, 12,17]
B=[2, 3, 7, 14,16]
または
A=[1, 6, 10, 14, 17]
B=[2, 4, 11, 15, 16]
または A=1, 10, 11, 12, 18]
B=[2, 6, 13, 15, 16]
または A=[1, 7, 8, 9, 18]
B=[3, 4, 6, 13, 17]

#4乗まで一致する

A=[1, 5, 9, 17, 18]
B=[2, 3, 11, 15, 19]
または A=[1, 7, 9, 18, 20]
B=[2, 4, 13, 15, 21]
または A=[1,18, 20, 47, 49]
B=[5, 7, 34, 36, 53]
または A=[1, 6, 7, 8, 14, 15]
B=[2, 3, 9, 10, 11, 16]
または A=[1, 5, 8, 12, 18, 19]
B=[2, 3, 9, 13, 16, 20]

#5乗まで一致する

A=[1, 6, 7, 17, 18, 23]
B=[2, 3, 11, 13, 21, 22]

#6乗まで一致する

A=[1, 19, 20, 51, 57, 80, 82]
B=[2, 12, 31, 40, 69, 71, 85]
または A=[1, 19, 28, 59, 65, 90, 102]
B=[2, 14, 39, 45, 76, 85, 103]
または A=[1, 16, 26, 62, 75, 105, 107]
B=[5, 7, 37, 50, 86, 96, 111]

#7乗まで一致する

A=[1, 8, 26, 44, 54, 72, 90, 97]
B=[2, 6, 33, 34, 64, 65, 92, 96]

#8乗まで一致する

A=[−98, −82, −58, −34, 13, 16, 69, 75, 99]
B=[-99, -75, -69, -16, -13, 34, 58, 82, 98]

または

A=[-174, -148, -132, -50, -8, 63, 119, 161, 169]
B=[-169, -161, -119, -63, 8, 50, 132, 148, 174]

#9乗まで一致する

A=[99, 100, 188, 301, 313,-99, -100, -188, -301, -313]
B=[71, 131, 180, 307, 308,-71, -131, -180, -307,-308]

または

A=[103, 189, 366, 452, 515, -103, -189, -366, -452, -515]
B=[ 18, 245, 331, 471, 508, -18, -245, -331, -471, -508]

#10乗まで一致する

A=[1, 5, 11, 21, 36, 42, 48, 52, 54, 58, 79, 83, 94, 95]
B=[2, 3, 14, 18, 39, 43, 45, 49, 55, 61, 76, 86, 92, 96]


 Dengan kesaktian Indukmu さんからのコメントです。(令和6年1月14日付け)

 この

#10乗まで一致する
A=[1, 5, 11, 21, 36, 42, 48, 52, 54, 58, 79, 83, 94, 95]
B=[2, 3, 14, 18, 39, 43, 45, 49, 55, 61, 76, 86, 92, 96]

は面白い形をしていますね。

A=[1, 5, 11, 21, 36, 42, 48, 52, 54, 58, 79, 83, 94, 95]
B=[97-1, 97-5, 97-11, 97-21, 97-36, 97-42, 97-48, 97-52, 97-54, 97-58, 97-79, 97-83, 97-94, 97-95]

となっていますので。


 GAI さんからのコメントです。(令和6年1月15日付け)

 3から109までには全部で28個の奇素数が存在するが、それから12個を取り出し、6個ずつ
の2組

 A=[p1,p2,p3,p4,p5,p6] 、B=[q1,q2,q3,q4,q5,q6]

に分ける。この時、 p1^r+p2^r+p3^r+p4^r+p5^r+p6^r = q1^r+q2^r+q3^r+q4^r+q5^r+q6^r

が、r=1、2、3、4、5 全てで成立するという。

 このような2組A,Bはどんな組合せか?

 もしこれを見つけられた方は、どの様な手段をとり得られるものなのか粗筋を教えて欲し
い。
(ある所でこんなものが成立できる組合わせが可能であることを知ったが、総当たり攻撃の
方法では私の残りの人生を使っても時間が無い!)


 DD++ さんからのコメントです。(令和6年1月15日付け)

 [19, 29, 53, 73, 97, 107] 、[17, 37, 43, 83, 89, 109] ってことですか?

 あ、手段もでしたね。数学感動秘話「複素世界の拡張」で私が半分まで提示した

[a+c, b+c, 2a+6b+c, 4a+4b+c, 5a+10b+c, 6a+9b+c]

[c, a+4b+c, 2a+b+c, 4a+9b+c, 5a+6b+c, 6a+10b+c]

で、a=12、b=2、c=17 を当てはめただけです。

これらを全て素数にしようとすれば、a は 6 の倍数、b は偶数、c は 7 以上の素数しかあり
えず、6a+10b+c≦109 の範囲では (a,b) の取りうるパターンが 4 通りしかないので順に試し
ました。


 らすかるさんからのコメントです。(令和6年1月15日付け)

 プログラムで探索しました。

 → (17,37,43,83,89,109) 、(19,29,53,73,97,107) (実行時間0.5秒)

<手段のあらすじ>

・5乗のみで一致するものを探し、一致したら4乗以下を計算

・使用する最大の要素を決めてそれをp1とし、以降q1,p2,q2,p3,q3,p4,q4,p5,q5,p6の順に
未使用素数をあてはめていく(最後のq6はあてはめず合計の差の5乗根を計算)
 ただし、p1>p2>p3>p4>p5>p6、q1>q2>q3>q4>q5>q6

 例えば、最大が p1=97 のとき、次の q1 は、89,83,79,… の順にあてはめる
ここで、例えば、p1=97、q1=71 となったとき、q2≦67 かつ 97^5>71^5+67^5×5 から
q1≦71 では解がないことがわかりますので、中止します。

# 97^5>73^5+71^5+67^5+61^5+59^5+53^5のようにきちんと判定すれば73でも解がないこと
 がわかりますが、判定を粗くして5乗の回数を減らしています。

 q1~p6すべてにおいてこの判定を入れます。

# 問題から考えると最大は109と予想できましたが、念のため、107以下を最大とした場合に
 解がないことも確認しました。ちなみに最大を109に固定すると、Enterキーを離すまでに実
 行が終わります。


 Dengan kesaktian Indukmu さんからのコメントです。(令和6年1月15日付け)

 2016年に論文になったものが、DD++ さんによって、とっくに一般化されていたことにビッ
クリです。

 「The Prouhet-Tarry-Escott Problem」 で、

 [19, 29, 53, 73, 97, 107] 、[17, 37, 43, 83, 89, 109]

を探してください。


 らすかるさんからのコメントです。(令和6年1月15日付け)

 「10個の素数を5個ずつに分けて1~4乗で一致するようにする」にすると、109まででは無理
みたいですね。


 GAI さんからのコメントです。(令和6年1月16日付け)

 数学感動秘話「複素世界の拡張」を見て、こんなことを昔やっていたことを懐かしく思い出
しました。5年も経つと、すっかり忘れてしまうものです。改めて、こんな問題に深く関わるも
のなんだと認識を新たにします。

 DD++さんが考えられていた5乗冪までのパラメータ解なら一発なんですね。

 過去のノートのメモをふり返っていたら、DD++さんの他にパラメータ解として、

S(a,b,c)=[6*a-3*b-8*c, 5*a-9*c, 4*a-4*b-3*c, 2*a+2*b-5*c, a-2*b+c, b]
T(a,b,c)=[6*a-2*b-9*c, 5*a-4*b-5*c, 4*a+b-8*c, 2*a-3*b, a+2*b-3*c, c]

を使うと、

S(52,17,19)
%136 = [109, 89, 83, 43, 37, 17]
T(52,17,19)
%139 = [107, 97, 73, 53, 29, 19]

また、

S(74,43,29)
%137= [83, 109, 37, 89, 17, 43]
T(74,43,29)
%140 = [97, 53, 107, 19, 73, 29]

など一発で求まることが出来ました。

 らすかるさんのプログラムの組み方を読んで、こんな工夫をしない事には時間がいくらあっ
ても求めることが不可能であることが認識されました。しかし、リターンキーを離す瞬間に答
えが求められるとは恐れ入ります。

 様々なリンクをたどって情報を集めてみると、4乗冪までの素数組は、

 A=[401,521,641,881,911] 、B=[431,461,701,821,941] (2016年発表)

の様です。さらに驚くべきは、

A=[32058169621, 32367046651, 32732083141, 33883352071, 34585345321, 35680454791,
  36915962911, 38011072381,38713065631, 39864334561, 40229371051, 40538248081]

B=[32142408811, 32198568271, 32900561521, 33658714231, 34978461541, 35315418301,
  37280999401, 37617956161, 38937703471, 39695856181, 40397849431, 40454008891]

の2組での12個ずつの素数では、何と11乗冪までの等式が成立するという。(2023,4,8発表)

...ということで、つい最近の発見だそうです。人間の探す執念は物凄いものですね。


 らすかるさんからのコメントです。(令和6年1月16日付け)

 4乗冪までの素数組は、もっと小さいものがあります。

 A=[23,31,103,109,167] 、B=[13,59,67,131,163]

 自分のプログラムで見つけた結果で、これが最小解です。GAIさんが書かれた解は、和が
1342になるペアが5個となっている「対称な」解ですね。


 DD++ さんからのコメントです。(令和6年1月16日付け)

 ところで、5年前の私は、パラメータ解を見つけた方法自体を伏せたみたいですね。GAI さ
んの楽しみを奪わないためだったのか、それとも、いろんな探し方のアイデアが出ていたの
で他の方に変な先入観を与えないためだったのか……。

 今回は開示した方が GAI さんが楽しめるんじゃないかということで、以下に意味深なことを
記載しておきます。

f1(x) = x^17*(1-x^2)
f2(x) = 1-x^12
f3(x) = 1-x^14
f4(x) = 1-x^16
f5(x) = 1-x^18
f6(x) = 1-x^30

 これらは全て、fn(1) = 0 となる多項式です。

 さて、これら 6 つの式を掛け合わせて展開すると何が起こるでしょうか。


 GAI さんからのコメントです。(令和6年1月17日付け)

 無茶苦茶凄いことが起こるではないですか!よくこんな母関数的式を思いつけますね?
DD++さんの頭の中はなんか違う。

 らすかるさんの、「4乗冪までの素数組は、もっと小さいものがあります」について、

 A=[23,31,103,109,167] 、B=[13,59,67,131,163]

というものを、DD++さんの手法で構成してみようと挑戦してみたら、

P=x^78 - x^74 + x^68 + x^66 - x^62 + x^58 + x^56 + x^54 - x^52 + x^48 + x^46 + x^44
  + 2*x^36 + x^34 + x^26 + x^24 + x^22 + x^14 + x^12 + 1

なる、ちょっと不細工な式を導入することにはなりましたが、

 x^13*(x^22-1)*(x^18-1)*(x^14-1)*(x^12-1)*(x^10-1)*P

で行けそうです。

<追伸> 最後の面倒なPを省略し、x^13を単にxで

 x*(x^22-1)*(x^18-1)*(x^14-1)*(x^12-1)*(x^10-1)

を展開すると、

 A=[77, 53, 51, 49, 47, 45, 45, 43, 19, 15, 13, 11]

 B=[67, 65, 63, 59, 35, 33, 33, 31, 29, 27, 25, 1]

のグループ分けが可能で、この12個ずつでの4乗冪までの等式が成立できることが起こせ
ました。


 DD++ さんからのコメントです。(令和6年1月17日付け)

 そうなんですよ。この手法、展開後の項数が少ないことが、必ずしも展開前のパーツの項
数が少ないことを意味しないのが難しい点です。結局のところ、出てきた項がどのくらい効率
よく消えてくれるか勝負なので……。



  以下、工事中!



                         投稿一覧に戻る