962は、普通に計算すれば、
962=96×96=96×90+96×6=8640+576=9216
であるが、この計算を秒算で求める技が知られている。
96から100との差4を引いて92でこれが百の位。100との差4を平方して16。
2つの数を組み合わせて、9216を得る。
(原理) 962=(100−4)2=1002−8・100+42=(100−8)・100+42
=(100−4−4)・100+42=(96−4)・100+42=9200+16=9216
この原理に従えば、次のような計算が秒算できるだろう。
例 892=(89−11)・100+112=7800+121=7921
例 1022=(102+2)・100+22=10400+4=10404
例 1132=(113+13)・100+132=12600+169=12769
上記の計算では、100に近い数の場合の対応であるが、200に近い数や50に近い数の
場合はどう対応するのだろうか?
200に近い数の場合は、2倍、50に近い数の場合は1/2倍するというのが秒算の方法
である。
例 2012=(201+1)×2・100+12=40400+1=40401
例 4122=(412+12)×4・100+122=169600+144=169744
例 582=(58+8)×(1/2)・100+82=3300+64=3364
例 272=(27+7)×(1/5)・100+72=680+49=729
(コメント) 日本では九九であるが、インド等では、22×20までを覚えるらしい。
この技を使えば少しは楽して覚えられるかな?(→ 参考:「世界の九九」)
例 112=(11+1)×(1/10)・100+12=120+1=121
122=(12+2)×(1/10)・100+22=140+4=144
132=(13+3)×(1/10)・100+32=160+9=169
142=(14+4)×(1/10)・100+42=180+16=196
152=(15+5)×(1/10)・100+52=200+25=225
162=(16+6)×(1/10)・100+62=220+36=256
172=(17+7)×(1/10)・100+72=240+49=289
182=(18+8)×(1/10)・100+82=260+64=324
192=(19+9)×(1/10)・100+92=280+81=361