郵便一口メモ                             戻る

(1) Air Mail 

 暮れに、アメリカへ長期出張中の、高校のときの友人から賀状が届いたので、早速私も賀状
をアメリカ宛出すことになった。今まで Air Mail を出した経験がなかったので、辞書を片手
にやっとの思いで書 き上げた。
       
 上の図を反時計回りに90度回転させてみると、発信者・受信者の住所・氏名を書くべき位置
が日本式と同じであることに気がついた。このような位置関係は、果たして万国共通なのであ
ろうか?辞書によれば、住所・氏名は、Indented Style か Block Style のいずれかに統
一となっているが、あまり気にしないで書いてしまった。

 「果たして、これで向こうに着くのだろうか?住所が随分簡単に書かれているので、迷子にな
らないだろうか?」と不安に駆られながら、恐る恐る郵便局の窓口に差し出した。

「あの〜、これ、Air Mail をお願いしたいのですが〜・・・・」
局員さんは、私の手にある年賀状をチラリと見て、
「あと、20円必要です!こちらで、出しておきますから・・・」
「え〜っと、これでほんとに向こうに着くんでしょうか?」と聞きたい気持ちをグッと堪えて、
「出しておきますというからには、多分大丈夫だろう・・・」と自分に言い聞かせて、郵便局を後
にした。

 今回の経験で、世界各国宛の郵便はがきの料金は、一律70円であることが分かった。電子
メールで用件が済む現代にあって、この料金が高いか安いかは個人で判断が分かれるところ
だろう。少なくとも私自身にとっては、たった70円で全世界に郵便はがきが届くという事実は、
驚きである。多くの人手、航空機利用など費用の面を考えると、とても信じられない。

(追記) 上記の Indented Style と Block Style について補足

   ○ Indented Style (斜線式)

      例  Hiromi Wada
          *−*−* shirakawa
           chiyoda−ku,Tokyo

   ○ Block Style (立体式)

       例  Hiromi Wada
         *−*−* shirakawa
         chiyoda−ku,Tokyo

(2) 通信文のエチケット 

 通信文書を作成するとき、頭語や結語、時候の挨拶などで困ったことはありませんか?
ここでは、基本的なエチケットをまとめておきたいと思います。

頭語・・・結語   拝啓・・・敬具 (一般的な場合)
           謹啓・・・敬具 (丁寧な場合)
           拝復・・・敬具 (返信の場合)
           前略・・・草々 (前文を書かず、すぐ用件に入る場合)

時候の挨拶
1月6日頃、小寒。寒の入り。 厳寒の候
1月20日頃、大寒。 大寒のおりから、立春も近くなり
2月4日頃、立春。 新春の候、残雪の候、向春の候、早春の候
  陽春の候、うららかな季節となり、晩春の候
5月5日頃、立夏。 新緑の候、向暑のおりから
6月上旬頃、入梅。 梅雨の候
  初夏の候
7月7日頃、小暑。暑中見舞い。 暑さ厳しいおりから、盛夏の候
7月23日頃、大暑。 大暑の候
8月7日頃、立秋。残暑見舞い。 残暑の候、晩夏の候、初秋の候
9月20日頃、彼岸入り。 朝夕はだいぶ涼しくなりました、新涼の候
  秋冷の候、秋も深くなり
11月7日頃、立冬。 晩秋の候、初冬の候、向寒のおりから
年末ご多忙のおりから
安否の挨拶
ご健勝
ますます ご清栄 のことと・・・お喜び申し上げます。
ご活躍

主文の書き出し  「さて、・・・」

しめくくりの挨拶
どうぞ  ご指導   を賜りますよう    お願い申し上げます。
ご伝言 のほど お願いいたします。
ご高配 くださいますよう
ご了承

末文の書き出し  「以上、・・・」
            「まずは、・・・」

末文の慣用語句  お礼・・・とり急ぎお礼まで。
                  御礼申し上げます。
            依頼・・・重ねてお願い申し上げます。
            お祝・・・心からのお祝を申し上げます。
            返事・・・とり急ぎご返事まで。
            案内・・・ご案内かたがたお願い申し上げます。
            問い合わせ・・・折り返しご一報賜りたくお願い申し上げます。

(参考文献:矢嶋弥四郎 著 他人に聞けない文書の書き方(日本実業出版社))