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140 昭和50年  東北大学   文系 ・・・  積分法(数学U)  標準

東北大学 文系(1975)

第4問 (1) 長方形PQRSの辺PSの垂直2等分線を軸にもち、かつ、Q、R および線分PS
  の中点を通る下図のような放物線がある。

  

 この放物線と辺QRとで囲まれる部分の面積を求めよ。ただし、PQ=p、QR=q とする。

(2) 下図のように、正三角形ABCの各辺の両端を通り、その辺の垂直2等分線が対称軸
  であるような、合同な3つの放物線弧を三角形ABCの外側につくる。

  

 上図において、D、E、F はそれぞれの放物線の頂点である。BC=a、AD=b とするとき、
この3つの放物線弧で囲まれた全体の面積を求めよ。

(解)(1) 直線QRを x 軸、QRの中点を原点とすると、 Q(−q/2,0)、R(−q/2,0)

 このとき、放物線の方程式は、 y=a(x+q/2)(x−q/2) (a<0) とおける。

x=0 を代入して、 −aq2/4=p より、 aq2=−4p

 放物線と辺QRとで囲まれる部分の面積Sは、

S=a∫−q/2q/2(x+q/2)(x−q/2)dx=−aq3/6=(2/3)pq

 すなわち、放物線と辺QRとで囲まれる部分の面積Sは、長方形PQRSの面積の2/3倍
である。

(2) 正三角形の高さは、(/2)a なので、放物線弧の高さは、 b−(/2)a

 よって、(1)より、放物線弧で囲まれる部分の面積は、 (2/3)a(b−(/2)a)

正三角形ABCの面積は、 (/4)a2 なので、求める面積は、

 (/4)a2+2a(b−(/2)a)=2ab−(3/4)a2  (終)



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