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139 昭和50年  東北大学   理系 ・・・  積分法(数学V)  標準

東北大学 理系(1975)

第5問 第1象限に曲線Cがある。その上の任意の点Pにおける接線が x 軸と交わる点を
  Tとし、点Pから x 軸へ下ろした垂線の足をMとする。点Pが曲線C上を動くとき、

(a) 点Mはつねに原点Oと点Tの中点になっている。
(b) 線分PTの長さの最小値は2である。

 このような曲線Cの方程式を求めよ。

(解)(1) 曲線C:y=F(x)上の点P(p,F(p))に対して、M(p,0)で、

 点Pにおける接線の方程式は、 y=F’(p)(x−p)+F(p)

 y=0 とおくと、 x=p−F(p)/F’(p) なので、 T(p−F(p)/F’(p),0)

 条件(a) より、 (p−F(p)/F’(p))/2=p なので、 F(p)/F’(p)=−p

 すなわち、 F’(x)/F(x)=−1/x

両辺を積分して、log F(x)=−log x+C より、xF(x)=e=k とおくと、F(x)=k/x

このとき、 T(x−F(x)/F’(x),0)=(2x,0) 、P(x,k/x) なので、

 PT2=x2+k2/x2≧2k

 条件(b) より、 2k=4 なので、 k=2

したがって、 C:F(x)=2/x である。  (終)



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