136 | 昭和50年 | 東北大学 | 理系 | ・・・ | 漸化式(数学B) | 標準 |
東北大学 理系(1975)
第2問 (1) x1=a (実数)、xn+1=1/(1−xn) (n=1,2,3,・・・) で定義された数列
x1,x2,x3,・・・ がある。この項のうち、相異なるものは幾つあるか。a を用いてそれ
らを表せ。
(2) (1)で求めた解のうちの2個が整数となる a の値を求めよ。
(解)(1) 漸化式より、 x1=a 、x2=1/(1−a) 、x3=1/(1−1/(1−a))=1−1/a
x4=1/(1−1+1/a)=a より、x1に返る。
a=1/(1−a) とすると、 a2−a+1=0 この式を満たす実数は存在しない。
よって、 a≠1/(1−a)
a=1−1/a とすると、 a2−a+1=0 この式を満たす実数は存在しない。
よって、 a≠1−1/a
1/(1−a)=1−1/a とすると、 a2−a+1=0 この式を満たす実数は存在しない。
よって、 1/(1−a)≠1−1/a
以上から、a 、1/(1−a) 、1−1/a はすべて相異なり、相異なるものは、3個である。
(2) a と 1/(1−a) が整数になるとき、 1−a=±1 より、 a=0、2 であるが、a=0
は不適。a=2 のとき、1−1/a=1/2 なので、1−1/a は整数にならないので適。
a と 1−1/a が整数になるとき、 a=±1 であるが、a=1 は不適。a=−1 のとき、
1/(1−a)=1/2 なので、1/(1−a) は整数にならないので適。
1/(1−a) と 1−1/a が整数になるとき、 1/(1−a)=m (mは整数) とおくと、
a=1−1/m=(m−1)/m このとき、1−1/a=1/(1−m) なので、1−m=±1
よって、m=0、2 であるが、m=0 は不適。
m=2 のとき、1/(1−a)=2 、1−1/a=−1 が整数になり、a=1/2 は整数になら
ない。
以上から、求める a の値は、 a=2、−1、1/2 (終)
以下、工事中!