132 | 令和5年度前期 | 京都大学 | 文系 | ・・・ | 三角関数(数学U) | やや難 |
京都大学 前期文系(2023)
第3問 次の各問に答えよ。
(1) cos2θとcos3θをcosθの式として表せ。
(2) 半径1の円に内接する正五角形の一辺の長さが 1.15 より大きいか否かを理由を付
けて判定せよ。
(解)(1) 加法定理から、 cos2θ=2cos2θ−1 、cos3θ=4cos3θ−3cosθ
(2) 半径1の円に内接する正五角形の一辺の長さを x とおくと、 x=2sin36°である。
ここで、θ=36°とおくと、5θ=180° すなわち、 3θ=180°−2θ
よって、 sin3θ=sin(180°−2θ)=sin2θ より、
3sinθ−4sin3θ=2sinθcosθ
sinθ≠0 なので、 3−4sin2θ=2cosθ より、 3−4(1−cos2θ)=2cosθ
すなわち、 4cos2θ−2cosθ−1=0 から、 cosθ=(1+)/4
このとき、 sin2θ=1−(1+)2/16=(10−2)/16 より、
sinθ={√(10−2)}/4 となり、 x={√(10−2)}/2 である。
ここで、2<<2.3 より、5.4<10−2<6 なので、√(5.4)/2<x</2
このとき、
{√(5.4)/2}2−1.152=2.7/2−1.3225=1.35−1.3225=0.0775>0
より、 x>1.15 となる。
すなわち、半径1の円に内接する正五角形の一辺の長さは、 1.15 より大きい。 (終)
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