131 | 令和5年度前期 | 京都大学 | 文系 | ・・・ | ベクトル(数学B) | 標準 |
京都大学 前期文系(2023)
第2問 空間内の4点O、A、B、Cは同一平面上にないとする。点D、P、Qを次のように定め
る。点Dは OD=OA+2OB+3OC を満たし、点Pは線分OAを 1:2 に内分し、点Qは線
分OBの中点である。さらに、直線OD上の点Rを、直線QRと直線PCが交点を持つように
定める。このとき、線分ORの長さと線分RDの長さの比 OR : RD を求めよ。
#理系(2023)と共通問題でした。
(解) 題意より、 OP=(1/3)OA 、OQ=(1/2)OB である。
また、直線QRと直線PCが交点を持つので、 (1/2)OB+sRQ=OP+tPC となる実数
s、t が存在する。すなわち、
(1/2)OB+s((1/2)OB−OR)=(1/3)OA+t(OC−(1/3)OA) より、
sOR={(t−1)/3}OA+{(1+s)/2}OB−tOC
ここで、Rは直線OD上にあるので、OR=kOA+2kOB+3kOC となる実数kが存在する。
よって、 ksOA+2ksOB+3ksOC={(t−1)/3}OA+{(1+s)/2}OB−tOC
空間内の4点O、A、B、Cは同一平面上にないので、OA、OB、OCは1次独立である。
よって、 ks=(t−1)/3 、2ks=(1+s)/2 、3ks=−t
第1式と第3式から、 t−1=−t なので、 t=1/2 より、 ks=−1/6
よって、第2式より、 (1+s)/2=−1/3 なので、 s=−5/3
したがって、 k=1/10 となるので、 OR : RD=1 : 9 である。 (終)
以下、工事中!