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129 令和5年度前期  東京大学   文系 ・・・  方程式(数学U)  やや易

東京大学 前期文系(2023)

第1問 k を正の実数とし、2次方程式 x2+x−k=0 の2つの実数解をα、βとする。
  k が k>2 の範囲を動くとき、α3/(1−β)+β3/(1−α) の最小値を求めよ。

(解) 解と係数の関係より、 α+β=−1 、αβ=−k

このとき、

 α3/(1−β)+β3/(1−α)

=(α3(1−α)+β3(1−β))/{(1−α)(1−β)}

=(α3+β3−(α4+β4))/{(1−α)(1−β)}

=((α+β)3−3αβ(α+β)−((α+β)2−2αβ)2+2α2β2)/{1−(α+β)+αβ}

=(−1−3k−(1+2k)2+2k2)/(2−k)

=(2k2+7k+2)/(k−2)

=2k+11+24/(k−2)

=2(k−2)+24/(k−2)+15

 ここで、相加平均と相乗平均の関係から、 2(k−2)+24/(k−2)≧8

 ただし、等号成立は、2(k−2)=24/(k−2) すなわち、k=2+2 のときに限る。

 したがって、求める最小値は、k=2+2 のときに、8+15 である。  (終)



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