戻る
125 令和6年度前期  神戸大学   理系 ・・・  確率(数学A)  標準

神戸大学 前期理系(2024)

第3問 nを自然数とする。以下の問に答えよ。

(1) 1個のサイコロを投げて出た目が必ずnの約数となるようなnを小さい順に3つ求めよ。
(2) 1個のサイコロを投げて出た目がnの約数となる確率が5/6であるようなnを小さい順
  に3つ求めよ。
(3) 1個のサイコロを3回投げて出た目の積が160の約数となる確率を求めよ。

(解)(1) 1、2、3、4、5、6 の最小公倍数は、 22・3・5=60 なので、求めるnの値は

 この倍数なので、小さい順に3つ求めると、 60、120、180

(2) 確率が5/6であるのは、出る目が、1、2、3、4、5、6 から一つだけ除いたときである。

 ・1を除外するとき、 2、3、4、5、6 の最小公倍数は、 22・3・5=60

  このとき、1も60の約数となり、確率が5/6であることに矛盾

 ・2を除外するとき、 1、3、4、5、6 の最小公倍数は、 22・3・5=60

  このとき、2も60の約数となり、確率が5/6であることに矛盾

 ・3を除外するとき、 1、2、4、5、6 の最小公倍数は、 22・3・5=60

  このとき、3も60の約数となり、確率が5/6であることに矛盾

 ・4を除外するとき、 1、2、3、5、6 の最小公倍数は、 2・3・5=30 で、4は30の約

  数とはならず、確率は5/6となるから適である。求めるnの値は、

 この倍数なので、 30、60、90、・・・

 ・5を除外するとき、 1、2、3、4、6 の最小公倍数は、 22・3=12 で、5は12の約

  数とはならず、確率は5/6となるから適である。求めるnの値は、

 この倍数なので、 12、24、36、・・・

 ・6を除外するとき、 1、2、3、4、5 の最小公倍数は、 22・3・5=60

  このとき、6も60の約数となり、確率が5/6であることに矛盾

 以上から、nを小さい順に3つ求めると、 12、24、30

(3) 160=25×5 より、約数は、次の12個である。

 1、2、4、8、16、32、5、10、20、40、80、160

・目の積が 1 のとき、 1×1×1のタイプ:1通り

・目の積が 2 のとき、 2×1×1のタイプ:3通り

・目の積が 4 のとき、 4×1×1のタイプ:3通り、2×2×1のタイプ:3通り の計6通り

・目の積が 8 のとき、 4×2×1のタイプ:6通り、2×2×2のタイプ:1通り の計7通り

・目の積が 16 のとき、 4×4×1のタイプ:3通り、4×2×2のタイプ:3通り の計6通り

・目の積が 32 のとき、 4×4×2のタイプ:3通り

・目の積が 5 のとき、 5×1×1のタイプ:3通り

・目の積が 10 のとき、 5×2×1のタイプ:6通り

・目の積が 20 のとき、 5×4×1のタイプ:6通り、5×2×2のタイプ:3通り の計9通り

・目の積が 40 のとき、 5×4×2のタイプ:6通り

・目の積が 80 のとき、 5×4×4のタイプ:3通り

・目の積が 160 のときは、起こらない。

 以上から、求める確率は、

 (1+3+6+7+6+3+3+6+9+6+3)/63=53/216  (終)



  以下、工事中!