121 | 令和6年度前期 | 東京医科歯科大学 | 理系 | ・・・ | ベクトル(数学B) | 標準 |
東京医科歯科大学 前期理系(2024)
第2問 xyz 空間において、点A(1,0,0)、B(0,1,0)、C(−1,0,0)、D(0,0,1)をとり、
線分CDの中点をMとする。さらに、Nを線分BD上の点とする。また、z 軸と平行でない直
線上の異なる2点P(x,y,z)、Q(x’,y’,z’)に対して、
(z’−z)/√((x’−x)2+(y’−y)2)
をベクトルPQの勾配と呼ぶ。ANの勾配を t1、NMの勾配を t2 とするとき、以下の各問い
に答えよ。
(1) t2 =0 となるようにNをとったとき、t1 の値を求めよ。
(2) L=|AN|+|NM|とし、Lが最小となるようにNをとったとき、Lの値を求めよ。
(3) 0≦t2≦t1 となるようにNをとったとき、Nの y 座標を s とする。s がとり得る値の範囲
を求めよ。
(解)(1) M(−1/2,0,1/2)で、t2 =0 より、N(0,1/2,1/2)なので、
t1 =(1/2)/√{(−1)2+(1/2)2}=(1/2)/(/2)=1/
(2) 図形ABCDの展開図において、3点A、N、Mが1直線上にあるとき、Lは最小となる。
したがって、
L2=()2+(/2)2−2・・(/2)cos120°=2+1/2+1=7/2
より、 L=/2
(3) A(1,0,0)、N(0,s,1−s)、M(−1/2,0,1/2)より、
0≦(s−1/2)/√{(1/2)2+s2}≦(1−s)/√(1+s2)
よって、 1/2≦s≦1 で、 (s−1/2)2/{(1/4)+s2}≦(1−s)2/(1+s2)
すなわち、 (s−1/2)2(1+s2)≦(1−s)2{(1/4)+s2} から、s3−(1/2)s≦0
これを解いて、 s≦−1/、0≦s≦1/
これと、1/2≦s≦1 を合わせて、求める s がとり得る値の範囲は、
1/2≦s≦1/ (終)
以下、工事中!