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118 令和6年度前期  一橋大学   文系 ・・・  ベクトル(数学B)  標準

一橋大学 前期文系(2024)

第4問 実数 a、b は −1<a<1、−1<b<1 を満たす。座標空間内に4点A(a,−1,−1)、
  B(−1,b,−1)、C(−a,1,1)、D(1,−b,1)をとる。

   

(1) A、B、C、D がひし形の頂点となるとき、a と b の関係を表す等式を求めよ。
(2) a、b が(1)の等式を満たすとき、A、B、C、D を頂点とする四角形の面積の最小値を
  求めよ。

(解)(1) ABCD で、AB=CD なので、四角形ABCDは平行四辺形である。

 平行四辺形ABCDがひし形となるためには、 AC⊥BD

ここで、 AC=(−2a,2,2) 、BD=(2,−2b,2) なので、

 ACBD=−4a−4b+4=0 から、 a+b−1=0

(2) ひし形ABCDの面積は、 AC・BD/2 で求められる。

(AC・BD/2)2=(4a2+8)(4b2+8)/4=(4a2+8)(b2+2)

b=1−a を代入して、

 (AC・BD/2)2=(4a2+8)((1−a)2+2)=(4a2+8)(a2−2a+3)

ここで、 y=(4a2+8)(a2−2a+3) とおくと、

 y’=8a(a2−2a+3)+(4a2+8)(2a−2)

 =16a3−24a2+40a−16=16(a−1/2)(a2−a+2)

 a2−a+2>0 なので、 y’=0 を解くと、 a=1/2

 よって、増減表は、

 

したがって、a=1/2 のとき、y は極小かつ最小で、最小値は、81/4 となるので、

求める四角形の面積の最小値は、 9/2  (終)



  以下、工事中!