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116 | 令和6年度前期 | 一橋大学 | 文系 | ・・・ | 微分積分(数学U) | 標準 |
一橋大学 前期文系(2024)
第2問 a、b を実数とする。曲線C:y=x2 と曲線C’:y=−x2+ax+b はある点を共有し
ており、その点におけるそれぞれの接線は直交している。CとC’で囲まれた部分の面積
の最小値を求めよ。
(解) 点(t,t2)における曲線C、C’の接線が直交するものとする。
y’=2x=2t 、y’=−2x+a=−2t+a より、 2t×(−2t+a)=−1
よって、 4t2−2at−1=0
また、 t2=−t2+at+b より、 2t2−at−b=0
このとき、 2b−1=0 より、 b=1/2 で、 a=2t−1/(2t)
曲線C、C’の交点は、 x2=−x2+ax+b より、 2x2−ax−b=0
判別式をDとすると、 D=a2+8b=a2+4>0 なので、
異なる2つの実数解α、β(α<β) を持つ。
α+β=a/2=t−1/(4t) 、αβ=−b/2=−1/4
このとき、CとC’で囲まれた部分の面積Sは、
S=(β−α)3/3={(β−α)2}3/2/3
ここで、 (β−α)2=(β+α)2−4αβ=(t−1/(4t))2+1=(t+1/(4t))2
t+1/(4t)≧1 、t+1/(4t)≦−1 なので、(β−α)2≧1
よって、(β−α)2 の最小値は、1で、そのときの t の値は、 t=1/(4t) より、t=±1/2
以上から、面積Sの最小値は、 1/3 である。 (終)
以下、工事中!