110 | 令和6年度前期 | 九州大学 | 理系 | ・・・ | ベクトル(数学B) | 標準 |
九州大学 前期理系(2024)
第1問 a を実数とし、座標空間内の3点P(−1,1,−1)、Q(1,1,1)、R(a,a2,a3) を考
える。以下の問いに答えよ。
(1) a≠−1、a≠1 のとき、3点P、Q、R は一直線上にないことを示せ。
(2) a が−1<a<1の範囲を動くとき、△PQRの面積の最大値を求めよ。
(解)(1) PQ=(2,0,2) 、PR=(a+1,a2−1,a3+1)
a≠−1、a≠1 より、a2−1≠0 なので、 PR=kPQ となる実数kは存在しない。
よって、3点P、Q、R は一直線上にない。
(2) PQ=2 で、直線PQの方程式は、x=z 、y=1 なので、直線PQ上の点Sは、
S(t,1,t) と書ける。 SR=(t−a,1−a2,t−a3) で、SR⊥PQ から、
2(t−a)+2(t−a3)=0 より、 t=(a+a3)/2
このとき、 SR=((−a+a3)/2,1−a2,(a−a3)/2) なので、
SR2=(−a+a3)2/4+(1−a2)2+(a−a3)2/4=(1−a2)2(a2+2)/2
ここで、 y=(1−a2)2(a2+2) とおくと、
y’=2(1−a2)(−2a)(a2+2)+2a(1−a2)2=−6a(1−a2)(1+a2)
a が−1<a<1の範囲を動くとき、増減表は、
となるので、SR2は、a=0のとき、極大かつ最大で、最大値2/2=1 となる。
したがって、△PQRの面積の最大値は、 (1/2)・2・1= である。 (終)
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