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104 令和6年度前期  大阪大学   理系 ・・・  回転体の体積(数学V)  標準

大阪大学 前期理系(2024)

第4問 a>1とする。xy平面において、点(a,0)を中心とする半径1の円をCとする。
  (1) 円Cの x≧a の部分と y 軸および2直線 y=1、y=−1 で囲まれた図形を y 軸の
   まわりに1回帳してできる回転体の体積V1を求めよ。
  (2) 円Cで囲まれた図形を y 軸のまわりに1回転してできる回転体の体積をV2とする。
   (1)におけるV1について、V1=2V2 となる a の値を求めよ。

  

(解)(1) 円Cの方程式は、 (x−a)2+y2=1 すなわち、 x=a±√(1−y2

 よって、

1=π∫-112dy=2π∫01 (a+√(1−y2))2dy

 =2π∫01 (a2+1−y2+2a√(1−y2))dy

 =2π(a2+1−1/3+2a・π/4)

 =π(2a2+4/3+a・π)

(2) V2=V1−2π∫01 (a2+1−y2−2a√(1−y2))dy

 =π(2a2+4/3+a・π)−2π(a2+1−1/3−2a・π/4)

 =π(2a2+4/3+a・π)−π(2a2+4/3−a・π)

 =2aπ2

条件より、V1=2V2 なので、 π(2a2+4/3+a・π)=4aπ2 より、

 2a2+4/3−3a・π=0 すなわち、 6a2−9a・π+4=0 なので、

 a=(9π±√(81π2−96))/12

ここで、F(a)=6a2−9a・π+4 とおくと、 F(1)=10−9π<0 なので、

 F(a)=0 は、1より大きい解と1より小さい解を持つ。

 a>1 なので、 a=(9π+√(81π2−96))/12 である。  (終)



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