087 | 令和6年度後期 | 東北大学 | 理系 | ・・・ | 整数(数学A) | やや難 |
東北大学 後期理系(2024)
第4問 次の問いに答えよ。
(1) 2以上の整数nに対し、(n−1)n(n+1)は6の倍数であることを示せ。
(2) 条件(*) (p−1)p(p+1)−15p2q−5q+13500=0 を満たす素数p、qの組(p,q)
をすべて求めよ。
#よおすけさんから問題を提供していただきました。(令和6年3月30日付け)
(解)(1) (n−1)n(n+1)は、2の倍数 かつ 3の倍数なので、6の倍数である。
(2) (1)より、(p−1)p(p+1)は6の倍数で、13500も6の倍数なので、15p2q+5q は
6の倍数となる。15p2q+5q=5q(3p2+1)において、5と6は互いに素なので、
q(3p2+1) は6の倍数となる。
3p2+1 は3の倍数でないので、q≠2 であり、qは、3の倍数となることから、q=3である。
また、p=2 とすると、q(3p2+1)=13q が6の倍数であることから、qは偶数となり、奇
数であることに矛盾するので、pも3以上の奇素数となる。
以上から、3p2+1 は、偶数でなければならない。
q=3なので、元の式に代入して整理すると、 p3−45p2−p+13485=0
p=3とすると、3p2+1=28は偶数であるが、元の式に代入して、
27−405−3+13500≠0 なので、p=3は不適
よって、pは5以上の奇素数である。
このとき、p=6n+1 または 6n−1 (nは自然数) と書ける。
p=6n+1 のとき、p3−45p2−p+13485=0 に代入して、
216n3+108n2+18n+1−45(36n2+12n+1)−(6n+1)+13485=0
すなわち、 216n3−1512n2−528n+13440=0 より、両辺を24で割って、
9n3−63n2−22n+560=0
ここで、 9(n3−7n2+60)=22n−20 から、22n−20は9の倍数がわかる。
そこで、n=5として、組立除法により、 (n−5)(9n2−18n−112)=0
9n2−18n−112=0 の判別式をDとおくと、D/4=81+1008=1089=332
n=(9±33)/9=14/3、−8/3 で自然数ではないので不適
したがって、n=5 となり、このとき、p=31 である。
p=6n−1 のとき、p3−45p2−p+13485=0 に代入して、
216n3−108n2+18n−1−45(36n2−12n+1)−(6n−1)+13485=0
すなわち、 216n3−1728n2+552n+13440=0 より、両辺を24で割って、
9n3−72n2+23n+560=0
ここで、 9(n3−8n2+60)=−23n−20 から、−23n−20は9の倍数がわかる。
そこで、n=5として、組立除法により、 (n−5)(9n2−27n−112)=0
9n2−27n−112=0 の判別式をDとおくと、D=729+4032=4761=692
n=(27±69)/18=16/3、−7/3 で自然数ではないので不適
したがって、n=5 となり、このとき、p=29 である。
以上から、求める素数p、qの組(p,q)は、 (29,3) 、(31,3)
(コメント) 計算が半端ないですね!試験時間内に解ける自信がありません。
以下、工事中!