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083 令和6年度前期  東京大学   理系 ・・・  微分積分(数学U)  標準

東京大学 前期理系(2024)

第4問 F(x)=−(/4)x2+4 とおく。0<t<4 を満たす実数 t に対し、座標平面上
  の点(t,F(t))を通り、この点において放物線 y=F(x) と共通の接線を持ち、x 軸上に中
  心を持つ円をCとする。

(1) 円Cの中心の座標を(c(t),0)、半径を r(t) とおく。c(t) と {r(t)}2をtの整式で表せ。
(2) 実数aは 0<a<F(3) を満たすとする。円 C が点(3,a)を通るような実数 t は、
  0<t<4 の範囲にいくつあるか。

(解)(1) 題意より、下図を得る。

  

 F’(x)=−(/2)x より、接点(t,F(t))における法線の方程式は、

 y=(/t)(x−t)−(/4)t2+4=(/t)x−(/4)t2+3

y=0 を解いて、 x=(1/4)t3−3t なので、 c(t)=(1/4)t3−3t

このとき、

{r(t)}2=(−(/4)t2+42+(−(1/4)t3+4t)2=(1/16)t6−(15/8)t4+12t2+32

(2) F(3)=(7/4) より、 0<a<(7/4)

円Cの方程式は、 (x−(1/4)t3+3t)2+y2=(1/16)t6−(15/8)t4+12t2+32

この円が点(3,a)を通るので、

 (3−(1/4)t3+3t)2+a2=(1/16)t6−(15/8)t4+12t2+32

すなわち、 −(3/8)t4+(3/2)t3+3t2−18t+23=a2

 y=−(3/8)t4+(3/2)t3+3t2−18t+23 とおくと、

 y’=−(3/2)t3+(9/2)t2+6t−18

 =−(3/2)(t3−3t2−4t+12)=−(3/2)(t−2)(t−3)(t+2)=0 とおくと、

 t=2、3、−2

0<t<4 に注意して増減表を書くと、

  

よって、y=−(3/8)t4+(3/2)t3+3t2−18t+23 のグラフは、

  

 このグラフと、直線 y=a2 の共有点の個数を調べる。

 0<a<(7/4) より、 0<a2<49/8 に注意して、

 0<a2<5 すなわち、 0<a< のとき、 1個

 a= のとき、 2個

 5<a2<49/8 すなわち、 <a<(7/4) のとき、 3個  (終)



  以下、工事中!