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081 令和6年度後期  北海道大学   理系 ・・・  回転体の体積(数学V)  標準

北海道大学 後期理系(2024)

第4問 0<t<1 とし、y=sin x (0≦x≦t) で定まる曲線をCとする。点P(t,sin t) を通り
  y軸と平行な直線をL1、Pを通り x 軸と平行な直線をL2 とする。
  L1、x 軸、Cで囲まれる図形が x 軸の周りに1回転してできる立体の体積を V(t) とする。
  L2、y 軸、Cで囲まれる図形が y 軸の周りに1回転してできる立体の体積を W(t) とする。
   このとき、次の問に答えよ。ただし、必要ならば、
  limt→0 (cos t /t2−sin t /t3)=−1/3 を用いてもよい。

(1) V(t) を求めよ。
(2) W(t) を求めよ。
(3) 極限 limt→+0 W(t)/(πt2sin t) を求めよ。

  

#当HPがいつもお世話になっているHN「よおすけ」さんから問題をご提供いただきました。
 (令和6年3月24日付け)

(解)(1) 題意より、

 

(2) 題意より、

 

 部分積分を計算して、

 

(3) t → +0 のとき、sin t /t → 1 に注意して、

   (終)


(コメント) 典型的な回転体の体積計算でした。

ヒントの limt→0 (cos t /t2−sin t /t3)=−1/3 は、ロピタルの定理から明らかでしょう。



  以下、工事中!