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078 令和6年度前期  京都大学   理系 ・・・  空間座標(数学B)  標準

京都大学 前期理系(2024)

第3問 座標空間の4点O、A、B、Cは同一平面上にないとする。線分OAの中点をP、線分
  ABの中点をQとする。実数 x 、y に対して、直線OC上の点Xと、直線BC上の点Yを次の
  ように定める。

  OX=xOC 、BY=yBC

 このとき、直線QYと直線PXがねじれの位置にあるための x 、y に関する必要十分条件を
求めよ。

#ねじれの位置 ⇔ 2直線が同一平面上にない(2直線は交わらず、平行でない)

 例えば、下図のような配置のとき、

  

 PQOB なので、x=y のとき、PQXY となって、PXとQYは同一平面上にあり、ねじれ
の位置にはないことが分かる。

 したがって、ねじれの位置にあるためには、「 x ≠ y 」であることが予想される。

 上記の立方体での状況を一般化すれば、次のような解答が書けるだろう。

(解) 座標空間の4点O、A、B、Cは同一平面上にないので、四面体OABCが存在する。

 線分OAの中点をP、線分ABの中点をQとすると、中点連結定理から、PQOB である。

 x、y の定め方から、x=y のとき、XYOB で、PQXY となって、PXとQYは同一平面上

にあり、ねじれの位置にはない。

 したがって、直線QYと直線PXがねじれの位置にあるための必要十分条件は、x ≠ y で

ある。  (終)



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