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069 令和6年度前期  京都大学   理系 ・・・  複素数平面(数学V)  標準

京都大学 前期理系(2024)

第2問 |x|≦2 を満たす複素数 x と、|y−(8+6i)|=3 を満たす複素数 y に対して、
 z=(x+y)/2 とする。このような複素数 z が複素数平面において動く領域を図示し、そ
 の面積を求めよ。

(解) |x|≦2 より、x=reiθ (0≦r≦2) とおける。

 |y−(8+6i)|=3 より、y=8+6i+3eiφ とおける。

このとき、z=(x+y)/2=4+3i+(r/2)eiθ+(3/2)eiφ と書ける。

(r/2)eiθ は、原点中心で半径1の円の内部および周を表す。

4+3i+(r/2)eiθ は、4+3i 中心で半径1の円の内部および周を表す。

(3/2)eiφ は、原点中心で半径3/2の周を表す。

したがって、4+3i+(r/2)eiθ+(3/2)eiφ は、

 4+3i 中心で半径1の円の内部および周上の点を中心として半径3/2の周を表す。

よって、求める領域は、下図の円環部分(黄色部分)である。

  

 よって、求める面積は、 π(5/2)2−π(1/2)2=6π  (終)



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