061 | 令和5年度前期 | 京都大学 | 理系 | ・・・ | 積分(数V)他 | やや易 |
京都大学 前期理系(2023)
第1問 次の問いに答えよ。
(1) 定積分 ∫14 √x・log(x2)dx の値を求めよ。
(2) x2023−1 を x4+x3+x2+x+1 で割った余りを求めよ。
(解)(1) √x=t とおくと、 x=t2 で、x=1 のとき、t=1 、x=4 のとき、t=2
また、dx=2tdt なので、 与式=∫12 t・log(t4)・2tdt=8∫12 t2・log(t)dt
から、
与式=8([(t3/3)・log(t)]12−∫12 t2/3dt)=8((8/3)log2−[t3/9]12)
=8((8/3)log2−7/9)=(64/3)log2−56/9
(コメント) 教科書レベルの易しい定積分計算でした。
(2) x を1の5乗根(虚数)とすると、 x5−1=0 で、 (x−1)(x4+x3+x2+x+1)=0
x≠1 より、 x4+x3+x2+x+1=0
このとき、 x2023−1=(x5)404・x3−1≡x3−1 (mod x4+x3+x2+x+1) なので、
x2023−1 を x4+x3+x2+x+1 で割った余りは、 x3−1 である。 (終)
(コメント) 大学入試の解答で、合同式の考えを用いていいものかどうか迷いますが、易し
い問題でした。