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060 令和5年度前期  東京大学   理系 ・・・  確率(数A)  やや易

東京大学 前期理系(2023)

第2問 黒玉3個、赤玉4個、白玉5個が入っている袋から玉を1個ずつ取り出し、取り出し
    た玉を順に横一列に12個すべて並べる。ただし、袋から個々の玉が取り出される確
    率は等しいものとする。

(1) どの赤玉も隣り合わない確率を求めよ。
(2) どの赤玉も隣り合わないとき、どの黒玉も隣り合わない条件付き確率を求めよ。

#文系第3問と共通

(解)(1) 黒玉3個、赤玉4個、白玉5個を横一列に並べる場合の数は、

     12!/(3!4!5!)=27720(通り)

 黒玉3個、白玉5個を横一列に並べる場合の数は、 8!/(3!5!)=56(通り)

この1通りに対して、赤玉4個を入れる場所を9個の隙間から選ぶ場合の数は、

 94=126(通り)

 よって、どの赤玉も隣り合わない場合の数は、 56×126=7056(通り)

 以上から、求める確率は、 7056/27720=14/55

(2) 白玉5個を横一列に並べ、その隙間に黒3個を入れる。

 ・隙間に1個ずつ入れる場合の数は、 63=20(通り)

   この1通りに対して、赤玉4個を隙間に入れる場合の数は、94=126(通り)

  よって、この場合の場合の数は、 20×126=2520(通り)

 ・隙間に2個、1個を入れる場合の数は、 62×2!=30(通り)

   この1通りに対して、赤玉4個を隙間に入れる場合の数は、

  黒玉2個続きの間に必ず赤玉が入ることに注意して、 83=56(通り)

  よって、この場合の場合の数は、 30×56=1680(通り)

 ・隙間に3個を入れる場合の数は、 61=6(通り)

   この1通りに対して、赤玉4個を隙間に入れる場合の数は、

  黒玉3個続きの間に必ず赤玉が入ることに注意して、 72=21(通り)

  よって、この場合の場合の数は、 6×21=126(通り)

 以上から、どの赤玉も隣り合わず、どの黒玉も隣り合わない場合の数は、

   2520+1680+126=4326(通り)

 以上から、求める条件付き確率は、 4326/7056=103/168  (終)


(コメント) 教科書レベルの平易な確率の問題でした。