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057 令和2年度前期  九州大学   理系 ・・・ 確率(数A)  標準

九州大学 前期理系(2020)

 4個のサイコロを同時に投げるとき、出る目すべての積をXとする。以下の問いに答えよ。

(1) Xが25の倍数になる確率を求めよ。

(2) Xが4の倍数になる確率を求めよ。


(解)(1) 起こりえるすべての場合の数は、 64=1296(通り)

 出る目すべての積が25の倍数となるのは、5の目が2回以上出ればよいので、

 42・5・5+43・5+44=150+20+1=171(通り)

 よって、求める確率は、 171/1296=19/144

(別解) 余事象を考えて、 Xは25の倍数にならない 

 その場合の数は、 5441・53=625+500=1125(通り) なので、

 求める確率は、 (1296−1125)/1296=171/1296=19/144

(コメント) この問題の場合、余事象を考える意味があまりないように感じる。

 余事象を考える意味があるのは、次の(2)だろう。

(2) 余事象を考えて、 Xは4の倍数にならない

 ・4つのサイコロの目が1、3、5の目だけ出る

  この場合の数は、 34=81(通り)

 ・4つのサイコロの目のうち、2または6が1個だけ出て、残り3個が1、3、5の目だけ出る

  この場合の数は、 41・2・33=216(通り)

 求める確率は、 (1296−81−216)/1296=999/1296=37/48  (終)