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043 平成29年度前期  東京大学   文系 ・・・ ベクトル(数B)  易

 今年の東京大学の問題は、定型的な問題が多く取り組みやすかったらしい。数学の出来
る方がそれなりの点数が取れるということでメデタシ、メデタシ。昨年度からの傾向で難関大
学の問題レベルが易化しているのだろうか?


東京大学 前期文系(2017)

 1辺の長さが1の正六角形ABCDEFが与えられている。点Pが辺AB上を、点Qが辺CD
上をそれぞれ独立に動くとき、線分PQを2:1に内分する点Rが通りうる範囲の面積を求め
よ。

(解)


 AB 、AF とおき、 AP=s (0≦s≦1) 、

 CQ=t (0≦t≦1) とおく。

 このとき、 AQ+()+t=2+t なので、

 AR=(s+4+2+2t)/3

   =(4+2)/3+(s+2t)/3




 すなわち、 ARAK+sKL+tKN より、点Rは、1辺の長さが1/3、2/3でその間の
角が120°の平行四辺形上を動く。

 よって、求める面積は、 (1/3)(2/3)sin120°=/9  (終)