不等式の問題                                 戻る

 大学入試では、不等式に関わる問題が頻出である。今までまとまったページがなかったの
で、ここで一念発起し、新しいページを起こしてまとめていきたい。

 次の東北大学 後期文系(1992)の問題も手頃な不等式の問題である。

問題  x≧0 のとき、つねに x3−ax+1≧0 が成り立つように実数aの範囲を定めよ。

(解) F(x)=x3−ax+1 とおくと、 F’(x)=3x2−a である。

よって、a≦0 のとき、 F’(x)≧0 なので、 F(x)は単調に増加する。

F(0)=1 なので、x≧0 のとき、つねに F(x)≧0 が成り立つ。

a>0 のとき、F’(x)=0 から、 x=±√(a/3)

x≧0 のとき、x=√(a/3) において、極小かつ最小で、最小値 1−2√(a/3)3

よって、条件を満たすためには、 1−2√(a/3)3≧0 であればよい。

 (a/3)3≦1/4 から、 a/3≦(1/2) より、 0<a≦(3/2)

以上から、求める実数aの範囲は、 a≦(3/2)  (終)



  以下、工事中!