羊蹄丸・・・・・オレンジカード                       戻る

     羊蹄丸
 青函連絡船で活躍した「羊蹄丸」を保有・公開してきたお台場の船の科学館(昭
和49年に開館)が建物の老朽化のため平成23年9月30日をもって休館となり、
「羊蹄丸」の展示も終了する。再開の目途は立っていないそうだ。現在、閉館まで
通常700円のところが200円で見学ができる。「羊蹄丸」の内部は改造されすぎ
て昔の面影もないようだが、外観の堂々たる様はさすがだ。

 「羊蹄丸」の船名は、蝦夷富士と呼ばれる羊蹄山(飛行機から見る羊蹄山は円
錐形で実に美しい!)から名付けられたもので、シンボルマークは雪化粧の羊蹄
山を表し、向かい合う東洋のサンモリッツと呼ばれるニセコ連峰とともに登山とス
キーのメッカとして親しまれている。

 明治41年3月以来、北海道と本州を4時間余りで結ぶ鉄道連絡航路として活躍
した青函連絡船は、昭和63年3月13日青函トンネルの完成に伴い、80年の長い
歴史に幕を閉じた。「羊蹄丸」は、その連絡航路に昭和40年〜昭和63年まで、そ
の任を果たした。すでに引退から20年あまりを経た青函連絡船であるが、現在、
「摩周丸」は函館に、「八甲田丸」は青森に保存されている。外国に転売されたり
解体されたものも多い。昭和の香りがまたひとつ消えていくのかと思うと寂しい限
りだ。

 青函連絡船のオレンジカードは、1988年8月30日に函館本線の特急「おおぞら」
に乗って札幌へ行こうとしていたところ(新婚旅行の真っ最中)に、国鉄の方が車内
販売に来られ、ちょうど青函連絡船が廃止になった年でもあり、たくさんの思い出と
懐かしさから、我が家の宝物にと考え購入したものです。