小泉八雲旧居・・・・・島根県 松江市にて             戻る

     小泉八雲旧居
 私が小学校の頃取っていた雑誌の付録として、よく、ラフカディオ・ハーンのもの
が入っていた。「耳なし芳一」や「雪女」などの怪談ものを怖々しながら読んでいた
ものだ。小泉八雲とは、ラフカディオ・ハーンが日本に帰化したあとの名前である。

 小泉八雲は1890年に来日し、島根県尋常中学校や師範学校の英語教師をし
ながら、この松江で1年あまりを過ごしている。小泉八雲の旧居跡としては、他に
熊本、神戸、東京などにあるが、松江への愛着からか、たびたび松江を訪れてい
たようだ。

   小泉八雲旧居に隣接す
  る記念館。

   入館料に旧居の入館料
  が入っていないという不可
  思議さに驚かされた。

   八雲愛用の机と椅子や
  虫籠などが展示されてい
  る。

   記念館の内部は、それ
  ほど広くない。


 小泉八雲旧居は、松江城を取り巻くお堀の北側に位置する。

     

 松江城は、1607年堀尾氏によって築城された。山陰地方で唯一天守を現存
する貴重な城郭である。

 妖怪を研究してお化け博士と言われた井上円了(1887年哲学館(現在の東
洋大学)を設立)と怪談話で有名な小泉八雲は1891年5月30日に出会ってい
るらしい。哲学館専門科設立の基金集めのために全国巡回講演中の円了が、
松江を訪れたとき、八雲と行動を共にしているとのことだ。そこでどんな会話が
なされたのだろう?気になるところだ。

 先日訪れた東洋大学には、井上円了記念博物館が併設されている。そこに
は、円了の著作物や愛用した品々の他に、妖怪や民具のコレクションが展示
されている。奥の方には幽霊の絵も...。初めて入ってみて、その怪しい雰囲
気に圧倒された。オカルトを科学的見地からとらえようとする方は必見の場所
だろう。

 幽霊の絵と言えば、京都の詩仙堂の近くにある曼殊院門跡が有名かな?廊
下の先の薄暗いところにあったような気がする。ただし、持ち主の寺に返されて
もうないという噂もあるが、...。