関東ローム層・・・・・サイエンスドーム八王子にて        戻る

     関東ローム層
 サイエンスドーム八王子は以前「八王子市こども科学館」と呼ばれ、「見て、触れ
て、遊びながら自然が学べる」と、八王子市の人気スポットである。広場には赤い
車体の「丸の内線」風の電車も1両展示されていて、老若男女十分楽しめる所にな
っている。(入館料も、とても安い!)
 ここの一番の目玉施設は、直径21mのプラネタリウムである。一度必見の価値
はあるだろう。

 館の入り口周辺に、地層断面柱状モデルが4本ほど立っている。上記の写真は、
それらを合体したもの。多摩丘陵や高尾周辺の地層の様子が見て取れる。八王
子を始め関東地方一帯には、富士山などの火山灰が風に乗ったり、火砕流や土
石流となって運ばれたものが堆積している。上記の写真の上部の部分の土が赤
みがかっているが、これが所謂関東ローム層と言われるものだ。実際の層の厚さ
は、5mくらいあるらしい。火山灰というと灰色というイメージだが、鉄分などを含む
火山灰だったために、それが錆びて赤みがかって見えるようだ。

 私が高校1年のとき地学の野外実習ということで、高校近くの断層が見える場所
に行き、地層の様子をスケッチしたことが懐かしく思い出される。地層に含まれる
化石を見ていると、なぜか時代が一気に飛び、不思議な感覚を味わうことができた。