日時計と時差表・・・・・世田谷 日本大学文理学部にて    戻る

     日時計
 おそらく、日時計というものは観光地に行けばたいていはあると思う。そして、学
校の校庭などにも設置されている確率は高い。写真の日時計は、今夏訪れた日
本大学文理学部の中庭にある日時計。
 太陽の位置で時刻を知る日時計は、大昔から広く使われきたが、正確な時間が
計れるようになると、そのままでは正確な時刻が求まらない事が分ってきた。その
ため必ずと言っていいほど、日時計で得られた時刻を日本標準時に直す「時差表」
というものが日時計の近くに設置されている。

     時差表

 この時差表というものを使って日本標準時なるものを計算したことは未だかつて
ないが、とても先人たちの知恵には頭が下がる思いである。

 日本では、約1300年前に天智天皇が我国で初めて水時計を自ら作り、これに
よって鐘をならし時を知らせた(その記念日が「時の記念日」(6月10日))わけで
あるが、日時計は、それよりも更に古く、紀元前2000年ころからバビロニアで使
われ始めたと言われている。歴史を感じるものとして大切にしていきたいものだ。