本間美術館・・・・・山形 酒田市にて                    戻る

     本間美術館
 以前から、ずっと訪ねてみたいと思っていた本間美術館。写真は本間家の別荘
として建てられた清遠閣。酒田の迎賓館として皇族方などに利用されたという。建
物2階奥の方に、昭和天皇がお泊まりになったという御座所があった。手漉きの
ガラス窓や北山杉の継ぎ目のない一本通しの手摺り、階段の腰には欅の従板に
網代模様の彫刻、階段天井には古木の梅の透かし彫りがあるなど、贅を尽くした
造りになっている。さすがに、「本間様には及びもないが、せめてなりたや殿様に」
とさえ言われたほどの日本一の大地主だったわけだ。昭和51年10月の酒田の
大火でも消失を免れた本間家。防火対策をしっかりしていたようだ。清遠閣の前
には、「鶴舞園」と名付けられた回遊式庭園がある。鳥海山を借景として、北前船
で運ばれた諸国の銘石が印象的。庭園の奥には新館が望める。
                       (本間美術館は、JR酒田駅から徒歩5分)