野口英世記念館・・・・・福島 猪苗代にて
夏目漱石に替わり、新千円札の顔になった野口英世は、1876年に生まれ、西
アフリカで、1928年(昭和3年)に殉職している。世界の偉人として、その伝記を
小学生の頃読まれた方もたくさんおられることだろう。
写真の碑は、博士の格言を刻む「忍耐の碑」で、1929年(昭和4年)建立された
ものである。碑には、
忍耐
Honesty is best policy. (正直は最良の策である)
La patience est amere , mais son fruit est doux.
(忍耐は苦い、しかし、その実は甘い)
と書かれている。
野口英世記念館には、生家がその当時のまま保存され、一歳半のときに火傷を
した囲炉裏や上京するとき、「志を得ざれば再び此の地を踏まず」と決意を刻んだ
床柱を直接目にすることが出来る。
新千円札の肖像画は、エクアドル遠征時代に撮影した写真がモデルになってい
て、本人が大変気に入っていたものだそうである。
東京・上野公園には、西郷隆盛像などたくさん
の銅像があるが、この野口英世像も何故か上
野公園の大噴水横の木立の中にある。
右手の試験管から、国立科学博物館の前に
相応しいとも考えられるが、上野は博士の出
身地・福島への玄関口。多分そんな理由もあ
るのだろう。
写真では見えづらくなっていて判読不能である
が、台石には、ラテン語で、
PRO BONO HUMANIGENERIS
と刻まれている。「人類の幸福のために」という
意味らしい。