西村京太郎誕生会・・・・・神奈川 湯河原町にて撮影    戻る

     西村京太郎誕生会
 9月6日は、トラベル・ミステリー作家 西村京太郎氏の誕生日である。1930年生まれなの
で、御年73歳になられた。それを祝って、7日にファンの集いが開かれた。場所は、湯河原
町にある湯河原厚生年金会館。上記写真は、会館前の橋から湯河原温泉郷を眺めたもの。
近くには、開館して間もない西村京太郎記念館もある。西村京太郎作品では、十津川警部と
通称カメさんこと、亀井刑事の活躍が頭に浮かぶ。TVドラマでは、十津川は三橋達也、亀井
は愛川欽也というイメージが私自身の中に定着しているが、昔、天知 茂も十津川を演じた
ことがあるらしい。ファンからのいろいろな質問にも、丁寧に答えられていた。「各作品で、5
人ぐらい殺していますが...」に対しては、「1人では後の展開が難しい。たくさん人を殺した
方が書き易い」とのこと。また、「西村作品には、なぜか三浦さんが多いが...」に対しては、
「三浦」が一番覚えやすいからとのことであった。その他作品の裏話をいろいろ伺う事ができ
た。当日は、出版社からの参加を含め、総勢160名位の出席者で、盛会であった。特に、ビ
ンゴゲームでは、空クジなしで、出席者全員に賞品が用意されるなど、西村氏のご好意に全
員感謝していた。私のそばに座られた新潮社、、祥伝社の方、楽しいお話を聞かせてもらっ
て、楽しく時を過ごすことができました。ありがとうございました。

(追記)

   今年もまた、西村京太郎先生を囲む
  ファンの集いの日(9月5日)がやって
  きた。天気は、昨年と同じく小雨模様。
   今回は、200人を超える方が集まり、
  握手会とか、サイン会等、定刻の2時
前から始まり、昨年以上に盛況であった。

 実は、私自身、夏休みが来るのを待つ以上に、この日が早く来ることを願っていた。今日は、
文芸評論家(ミステリー評論家)としても名高い郷原 宏さんから、西村先生のこれまでの40
年間の文筆活動の足跡を伺うことができた。渋谷時代は大変苦労されたこと、1970年代後
半のブルートレインブームに乗って、「寝台特急殺人事件」が爆発的に売れたこと、その後の
京都時代、熱海・湯河原時代では、ポスト清張の旗手として、日本を代表するミステリー作家
として、今なお現役で頑張っておられることなど、逸話を交えながら楽しく拝聴することができ
た。西村京太郎といえば、十津川警部が頭にすぐ浮かぶくらい強烈なインパクトがある(私が
一番十津川らしく感じる三橋達也さんは今年鬼籍に入られた)が、十津川以前の作品として、
『D機関情報』とか『四つの終止符』などの優れた作品があることを、郷原さんから初めて気づ
かされた。ファンの一人として恥ずかしい限りである。
 ファンからの質問にも丁寧に答えられていた。西村先生が好きな電車は、雷鳥で(雷鳥と
いう響きが好きだとのことである)、好きな鉄道の路線は、五能線とのことである。

  昨年度は、誕生会のケーキは新幹線であったが、作家
 活動40年の転換点の作品である「寝台特急殺人事件」
 に因んで、今年は、ブルートレインであった。なぜか、その
 周りにはケーキでできた麻雀パイが何個かあった。写真
 は、その時のものである。雰囲気が伝わるだろうか?
 後で切り分けて食べたが、おいしかった!

(追々記)

   今年の西村京太郎先生を囲むファ
  ンの集いの日は、誕生日の前々日の
  9月4日に行われた。天気は、3年連
  続の小雨模様。9月の第1週の日曜
  日というのは特異日なのだろうか?
   そんな話を旧知の祥伝社の編集の
方と話しているうちに会は始められた。

 今年は昨年以上に盛況で全国津々浦々から西村京太郎ファンの方が集まった。シャイな
西村先生の挨拶もすぐ終わり、その後、文芸評論家の小梛治宣(おなぎはるのぶ)さんのお
話を伺った。小梛さんは、日本大学経済学部教授で社会保障論の専門家であるが、この道
に入るきっかけとなったのが、西村作品の『四つの終止符』だという。大学卒業時この本に
出会わなかったら、別な道を歩んでいたかもしれないという逸話を話してくれた。
 会の締めくくりは、恒例のビンゴゲーム。今年は運悪く、ビンゴになったのは同じテーブル
で一番最後。皆さんの同情を一身に集めてしまった。(景品は、長さが10cm程の携帯用
折り畳み傘でした!)
 このファンの集いは、西村先生の誕生会も兼ねているので、バースディケーキが参加者
全員に振る舞われた。そのときのケーキが下の写真。(写真にマウスを重ねると、ケーキカ
ット後の写真が見られます。)このページの読者の方も誕生会の雰囲気を味わってください。


        

(追々々記)

   今年の西村京太郎先生を囲むファ
  ンの集いの日は、誕生日3日前の9
  月3日に行われた。今年も宮城から
  熊本まで全国津々浦々から西村京
  太郎ファンの方が集まった。 
13歳から80歳までの老若男女が集い盛況であった。今年は、作家生活42年目で、著作
400冊突破記念も兼ねて行われた。

 西村先生の挨拶から始まって来賓のお話、そして歓談、恒例のビンゴゲームといつも通
りの進行。進行役は、昨日新潟であったラグビートップリーグの試合の審判で笛を吹いて
きたという文藝春秋の谷口さん。審判のユニフォーム姿で、場を盛り上げていた。この会に
は欠かせない存在になっているようだ。今度ラグビーのTV中継があるときは審判の方にも
目を配ろうっと!質問コーナーでは、西村先生の好きなもの(カツ丼らしい!)、嫌いなもの
(海老、蟹などの高価な料理が苦手らしい!)や、名前のいわれ(公務員だったのでペンネ
ームを使ったこと、京都が好きなので、京という字を入れた)などを伺うことができた。
 このファンの集いは、西村先生の誕生会も兼ねているので、バースディケーキが参加者
全員に振る舞われた。そのときのケーキが下の写真。(写真はケーキカット後のもの)

        

 最後に、第二回にお話を伺ったことのある文芸評論家の郷原 宏さんから会の締めくくり
の講演があった。「明治の文豪と言われる森鴎外や夏目漱石が生涯に著した著作は60冊
あまり。それに対して、西村先生は、著作400冊を超えている。最初の100冊まで21年。
次の200冊まで8年、次の300冊まで7年、そして400冊まで6年を要した。このペースで
いくと、あと5年で500冊になるだろうか?松本清張も多くの著作を著しているが、70歳を
過ぎてからは、年に1〜2冊程度とがくんとペースが落ちた。対する西村先生は70歳を過
ぎてから6年間で100冊、年に17冊くらい書いていることになる。これはすごいことである。」
と賛辞を述べられた。西村先生のことを、「現代のテーベ」(注:テーベ 古代ギリシャの都市
国家 都市に入る門がたくさんあったという。)と称せられたのには、一同大きく頷いた。

(追々々々記)

   昨年は急用があって参加出来なか
  ったが、今日9月21日に西村京太郎
  先生を囲むファンの集いに出席してき
  た。通常は誕生日の周辺に設定され
  るのだが、今年は会場の確保が出来
  なくて今日になったとか...。 
台風13号が過ぎ去った後快晴が期待されたが、突然の大雨で、何故かしら、この会が開
かれる日で晴れの記憶がない。今年も全国津々浦々から西村京太郎ファンの方が集まっ
た。今年は、著書2億冊突破記念も兼ねて行われた。
 昨年11月22日にツクモから西村先生の原案監修による推理アドベンチャーゲーム(ニ
ンテンドーDS用)が発売され、さらに今年パート2が発売されるということで、ツクモの取締
役の方のお話しがあった。講演は、第3回に登場された日本大学経済学部教授で文芸評
論家の小梛治宣(おなぎはるのぶ)さん。最近学部長選挙があって、何でも、専門の社会
保障論の論文の評価よりも、西村京太郎作品の解説を書いている方が評価されて学部長
になれたと冗談で仰っていた。さらにトラベルキャスターの津田令子さんのお話しもあった。
最近対談されたとかで西村先生の好きなものを伺ったら、「せんべい・牛乳・豆乳・カツ丼」
だそうで、長者番付の常連らしからぬ嗜好に驚いたという。質問コーナーの「作品の登場
人物の名前はどう考えているの?」には、何と、とある会社の社員録を利用しているとか!

 このファンの集いは、西村先生の誕生会も兼ねているので、バースディケーキが参加者
全員に振る舞われた。そのときのケーキが下の写真。
                   (写真右下にはかわいらしい京太郎さんが鎮座している!)

        


(追記) 平成23年9月4日付け

   3年ぶりに西村京太郎先生を囲む
  ファンの集いに出席してきた。誕生
  日の前々日の開催である。北は山
  形から南は山口まで、200人を超
  えるファンが集まったとのこと。
非常にゆっくりスピードの台風12号が過ぎ去った後ながら時折大雨が降り、例年通りの天
候となった。小田原から湯河原方面に向かう国道135号線から見える相模湾も心なしか荒
れた波模様を見せていた。今年は、西村京太郎記念館の10周年記念も兼ねて行われた。
 西村先生の原案監修による推理アドベンチャーゲーム(ニンテンドーDS用)を発売してい
る会社の方のお話しやトラベルキャスターの津田令子さんのお話しがあった。西村先生は、
今年で81歳になられる。70代までは歳に拘りがあったが、80になった今は諦めていると
いうことで、「おじいさん」と言われても怒らないという西村先生ご本人の話は面白かった。
今年は3.11の東日本大震災や福島原発の問題もあり、一時期京都へ避難されていたと
いうことを私の隣にいらした小学館の方に伺った。恒例になっている取材旅行も今年はだ
いぶ中止されているとか。西村作品は、あともう少しで500冊に達するという。是非記録を
伸ばして欲しいものだ。台風12号と言えば、西村作品に関係の深い奈良県十津川村が甚
大な被害を被っているという話も伺った。質問コーナーでは、「たくさんの作品を世に送り出
している若さの秘訣は?」という質問に西村先生は「気力です!」と答えられていた。

 このファンの集いは、西村先生の誕生会も兼ねているので、バースディケーキが参加者
全員に振る舞われた。そのときのケーキが下の写真。